2021年05月29日 ベルサイユで接種 カテゴリ:◆ ばらさん以外 by ぱぱこ 『 ベルサイユ宮殿でワクチン接種 』おぉぉっ 久しぶりのワクテカNews (JNN)世界各地、あの手この手で進められているワクチン接種。フランスでは、ついにこちら世界遺産に会場を設置場所はベルサイユ宮殿、オランジェリーの施設。さすがに宮殿内、広間ではないですネ~ここは寒さに弱い樹木を、冬取り込んで保護するためのスペース。一日約千人の予約枠はあっという間に埋まったとか。そうでしょ~そうでしょ~~。選べるのなら、自分もここで受けてみたいですよ TBS NEWS https://www.youtube.com/watch?v=DFL_FM0Bb1I
2021年05月24日 アントワネットと5人の男 カテゴリ:◆ ばらさん以外 by ぱぱこ マリー・アントワネットと5人の男 エマニュエル・ド・ヴァリクール著 原書房本書で取り上げられているのはローザン侯爵・ブザンヴァル男爵・ヴォードルイユ伯爵フェルセン伯爵・エステルアジ伯爵 の五名。取り巻き関係に興味はなかったけれどなにか違う風景がみえるかな?と手にしてみたら読んで一番気になったのはポリニャック夫人。う~ん。我ながら意外おややということで夫人の部分だけをプチまとめ。ヨランド・ド・ポラストロン(のちのポリニャック伯爵夫人)元々の性格は素直で控えめ、怠惰な安寧を愛し知性は平均的。幼くして母と死別、父は再婚し姉のアンドロー夫人に娘を預けた。ヨランドが無口なのは、自分の意見を持たないからだ。メルシーも「知性という点では、彼女はごく貧弱です」と書いている。修道院にいた14歳のとき、ヴォードルイユ伯爵と出会う。1767年7月6日パリのサン=シュルピス教会にてポリニャック伯爵と結婚。ポリニャック伯爵はロワイヤル・ポーランド連隊の中隊長。過去には枢機卿を輩出していた家柄だったが困窮4000リーブルの年金で生活をやりくり。新婚の夫妻はパリ郊外、モー近くのクレ=アン=ブリー城に住む。こちらにヴォードルイユと伯爵の妹であり野心家のディアーヌが加わりマフィア的集団を形成していく。1769年ルイ15世の新たな寵姫デュ・バリー伯爵夫人が紆余曲折を経てようやく4月22日に公式に宮廷に上がるのだ。彼女については様々な恥ずべき噂が流れていたが、新「女スルタン」はおっとりして感じがよく、友情に厚く、自らの社交界を持ちたがっていると言われていた。数週間後、ヴェルサイユのボン・ザンファン通りに小さな住まいを得伯父や伯母の紹介をうけて宮廷に上がる。ポリニャック伯爵夫妻、この時点では成り行き任せのよう。伯爵の妹ディアーヌやヴォードルイユらが活動し徐々に王族のプライベートに入り込んでいく。1775年春、ルイ16世戴冠。アルトワ伯爵夫妻と友人達が庭園のオランジュリー近くで遊んでいた時王妃一行が通りかかり、ポリニャック伯爵夫人を見かけ名を尋ねた。「ぜひまたお会いしたいからもっと頻繁にいらして」ヨランドは本能的に、信頼できる者たちで周囲を固めて宮廷の敵意から身を守ろうとしたのかもしれない。彼女にとって宮廷は見知らぬ世界であり、一族や友人の存在は安心感を与えてくれた。最初の頃は、王妃もポリニャック伯爵夫人も遊び呆けるだけで国事に興味はなかった。ヴォードルイユ伯爵と義妹ディアーヌが、ひたすら策士だった印象。1780年、女帝マリア=テレジア没した年、ポリニャック伯爵は世襲侯爵に格上げ。ポリニャック伯爵夫人はこの頃から、自身の支配力に自信をもち横柄さがあらわれるようになる。「ポリニャック伯爵夫人を恨んではいません。本当は善良な人ですし私を好いてくれています。けれど周囲の者たちに従わされているのです」この心理はありがちかも~。自分の好きな人のことは否定したくないので不愉快さの原因(責任)を大事な人以外の他人に転嫁。バスティーユ陥落後、ルイ16世は彼らに宮廷を去るよう命じた。7月16日ポリニャック侯爵夫妻は一か月前に出産したばかりの娘やディアーヌ、バリエーヴル神父と共に、着の身着のまま出発。馬車の馬替えのために足止めをうけ、21日スイスに到着。8月14日ヴォードルイユと再会。その後ローマへ。王妃処刑の二ヶ月後1793年12月4日…5日の夜、ヨランドは息を引き取る。はぁ 本書ではこのような流れ。ベルばらでの姿とは違った印象を受けたのが新鮮~。ヴォードルイユ伯爵が修道院にいたヨランドを認めなければポリニャック伯爵家に嫁ぐ事も、宮廷にあがる事もそもそもなかっただろうから、今とは違った歴史を辿ったかも…。 タグ :本棚
2021年05月18日 葬送儀礼と装い カテゴリ:◆ ばらさん以外 by ぱぱこ 葬送儀礼と装いの比較文化史 東京堂出版 世界各地を対象とした個別の執筆者による論稿集。から「第三節ヨーロッパの葬送儀礼と装い」部分だけメモメモ (ヨーロッパとあるけどフランス中心)筆者(内村理奈先生)が研究の史料としてきたものに当時の礼儀作法書があるが、17-18世紀の作法書には喪服に関するエチケットの記載がなかった。代って「服喪期間通知(通称)」という年鑑に喪服規範が記されていた。『宮廷の喪服に関する年次通知書』宮廷における喪服のしきたりやエチケット発行年の前年における著名人や(欧州各地の)王族の死亡通知を記載礼儀作法書は王政を支えたものとみなされ革命を境に一度断絶するが、19世紀の王政復古で再度礼儀作法書ブームが起こりこちらには女性用の喪服規範が記されている。王族の場合、ヨーロッパ各地に親族がおよび姻族がいるため喪に服する期間は頻繁に生じていた。当然、外交上のエチケットとして、喪服のエチケットは重視されたはずである。~略~いっぽうで、長期にわたる服喪期間によって、経済活動の低迷や、喪服自体に贅を尽くすなどの事態が起きていたと言われている。(1760年頃の規定)王に対する服喪および宮廷での大服喪 6ヶ月父母 6ヶ月夫 1年と6週間妻 6ヶ月ラ・ド・サン・モールとは、1677年にパリ郊外のサン・モール・デ・フォッセで作られ始めた黒いサージのことである。喪服用に作られた布で、特に寡婦の喪服用として、19世紀に至るまで用いられていた。大喪服は第一に毛織物の時期、次に絹(黒石アクセサリーの時期)第三に小喪服(ダイヤモンドが許されることもある)という三期で構成されていた。小喪服は、さらに、はじめに黒の時期、次に白の時期という二期に分かれていた。1766年の年間における喪服において、もっとも深い弔意を表すのは、毛織物であり、それから絹、黒、白(白黒または灰)という順で、次第に軽いものへと移っていったと思われる。~略~喪服の規定を見る限り、アンシャン・レジーム期においては、むしろ素材、つまり毛織物か絹織物かどうかが、色よりも先に考慮されるべきことがらであった。馬車や部屋までモノトーンにしなくてはならない決まりもあって細かいナ。衣装の細々した描写もあったけど、わからない名称もあり私のおつむでは掴みきれなくて、ちょっと生煮え一方、素材感は…?具体的な質感が想像で追いつかないのでこれは油絵、肖像画の方がもしかしたら判り易いかもしれませぬ。フランス版で誰かあるかな~?今度探してみよ~本書にはなかったけど、これ喪服?規定内に納まってるデザインにみえるけど…どうかしら。 タグ :本棚
2021年05月16日 もったいない感 カテゴリ:◆ ばらさん以外 by ぱぱこ 《「もったいない」と思うこと》特集を拝見。思い出したのは、昨年お試しで買った300円エコバック。どうにも使いにくく、でも使わないのももったいなくて毎回イライラ しながら使っていたら「もったいない」意識がストレスとなり悪循環。結局ギブアップし、知人に貰われていきました逆に高いかな?と迷いつつ買った2,000円のエコバック使いやすく10年後の今もバリバリ現役。洗濯NGマークを無視し、定期的に洗いながら酷使生地のへたりはあるけれど作りは丈夫で、気に入ってたから価格に対するもったいない感はすでになし減価償却では一年200円?結果的にとてもお得でしたのね。「もったいない」基準は、人の数だけあるかしら。かけたお金や時間、そこから得られた満足感次第なのかにゃ~ 前に着た白のドレス ん? 一度だけではもったいないから館で着ないか? …寝言は寝てから言え
2021年05月05日 バンド・デシネ カテゴリ:◆ ばらさん以外 by ぱぱこ フランス語圏の漫画、バンド・デシネ(BD)。ぱらぱらとしか見たことはありませんが日本の漫画とはタイプが違い、大判カラーで密度の濃いイラストアート系…と思っていたら昨今は娯楽性の強いものも増えて、ずいぶん様変わりしてました BD専門の海外サイトで調べ物、眺めていたら日本の作品も混ざって並んでいたのでびっくりんちょ。そっか。販売する方としては『漫画』としてひとまとめ扱いですのネ。日本からの翻訳本も、もうこんなに一般的になってましたか~。大奥・ベルサイユのばら・イノサン・マリー・アントワネット第3のギデオン・佐武と市捕物控・子爵ヴァルモンルートヴィヒB・シュヴァリエ…… もっと他にもあるみたい。見ていたのが、ワードで絞った部分なので日本発の作品も、いわば時代物がヒットした結果。平安や江戸の時代劇ぽいものまであるなぁと思ったら日本人ではなく海外の方が描かれていたりも。へ~へ~中世~近世設定の作品が結構あったのでベルばらFANとしては、このへん読んでみたいな~とぐらぐら惹かれました。フランス語わからなくて残念ちゃ~ん BDfuguehttps://www.bdfugue.com/(https://www.bdtheque.com/recherche/series/theme=432/1)
2021年05月05日 義賊たん('ε')mo カテゴリ:◆ ばらさん以外 by ぱぱこ 以下『マンドラン』作品 Mandrin 監督ルネ・ジャイエマンドラン:ホセ・ノゲロ1947-1948年に二部構成で公開。1部「解放者」2部「世紀の悲劇」モノクロ時代…昭和22年の作。イセレ中世の村クレミューで撮影。第一部みたけど仏語なので判るのは単純な挨拶だけ Mandrin 1962年 映画公開監督:ジャンポール・ル・シャノワマンドラン:ジョルジュ・リヴィエール マンドランのうた Les Chants de Mandrin2012年 映画公開監督ラバ・アメール・ザイメッシュマンドラン処刑後のお話。予告編(トレーラー)「MANDRIN密輸業者と反逆者」これが現在進行形の最新かな?監督フランシス・ローレンスえぐみ強… Mandrin 1972年 TVシリーズ放送監督:フィリップ・フォーラスティマンドラン:ピエール・ファブレ Mandrin 2005年出版 バンド・デシネ脚本:Bonifay デザイナー&カラー:Lacaf他にもあり。パンフレットの小編など多数。区別難し。 La Complainte de Mandrin(唄)フランス版民謡?定番なのかな?イブ・モンタン他いろんな人が歌ってる♪♪
2021年05月04日 義賊たん('ε')me カテゴリ:◆ ばらさん以外 by ぱぱこ フランスの義賊・マンドラン&カルトーシュ。調べてみたら様々に作品化されてたのでペタメモ以下『カルトーシュ』作品。 cartouche 1934年公開 モノクロ映画監督:ジャック・ダロイカルトーシュ:ポール・ラロス cartouche 1950年公開 モノクロ映画 監督:ギヨーム・ラドットカルトーシュ:ロジャーピゴー Cartouche 2001年放送 アニメシリーズ監督:ザビエル・ジャコメッティ Cartouche, le brigand magnifique TV Series 2009年放送 監督:アンリ・ヘルマンカルトーシュ:フレデリック・ディーフェンタール CARTOUCHE 出版:Jeunesse et Vacances 1964-65年(7冊?7話?)バンド・デシネこの他にも散見され2000年代にも別著・刊行あり Sur les pas de Cartouche - Brigand à la cour des Miracles J. Esther Singer著2010年発行 児童向小説カルトーシュに絡めた子供が主役の物語…かな?
2021年05月03日 義賊さんや~い('◇')o カテゴリ:◆ ばらさん以外 by ぱぱこ 先月『大盗賊』みてきてました。約59年前の映画。主人公はカルトーシュ。近世フランスの実在人。黒騎士モデルではありませんが、フランスの義賊として有名人さんなので興味津々内容は史実をなぞったわけではなく、アクションコメディ系。スリや泥棒稼業を生業とするも、自分達を牛耳るボスのやり方を嫌いパリを脱出。追っ手から逃れるため軍隊へ入り戦地へ。それもつかの間、戦地で将軍が持つ報奨金をくすねて脱走途中ベニュスと出会いパリへ戻り、ボスを追い落とす事に成功。盗みは金持ちや貴族から。獲物はみんなへ公平に分配する。庶民にも人気が出て、金持ちの被害が拡大するにつれパリ警察から狙われるように。それにしてもこの主人公、美女とくっついたかと思えば貴婦人に横恋慕ですのよ。コラコラコラぁ~~手の届かないものに魅かれる系…とでもいうことでしょか。隣にいる恋人はあんなにキュートなのにネー貴族の令嬢だけが集う学校に、ごろつき団体で乗り込むとかコメディにしてもギョッとした場面もありましたが古い映画、当時の感覚で制作されているという事でまあ致し方なし。貴婦人=警察長官の妻に言い寄り、結局それが原因で捕縛され取り戻すために部下を率いた恋人が乗り出し、一気に終幕へと繋がっていくのですが…え!ここで終わり?という所で終了。。。この義賊さん、史実では若くして刑死しますが映画は明るいコメディ調。処刑はないと思うから、どう結末もっていくのかなー?と思っていたらあ…ここで終了ですか?…みたいな終わりかたでした。ちょっと実写版ベルばら的な途切れ方ぽいかも。ともあれ、最近は "表現がハード…" と感じるドラマが多いので個人的にはコミカルで軽い表現の本作品、素直に気軽に楽しめました予告編 Cartouche 1962年公開 監督:フィリップ・デ・ブロカカルトーシュ:ジャン・ポールベルモンド ミニシアターでの鑑賞後、この予告編に流れているテーマ曲が帰宅するまで頭の中、延々エンドレス作中パリ街路の通行人に、ハーディガーディを持つ人がいてバカウケしてました←たぶんこれでウケるのわたしだけ…それにしてもこの映画に登場する人たち乗馬上手すぎ!普通の動作のはずが、妙にかっこよく見えたのは気のせいかしらパリの街中、近世になっても中心部は中世のまま発展しなかったそうなのでこの映画に描かれていた様子は近いんだろうな~と思いましたデス。最近の映画よりも、ベタな風俗表現だから分かりやすいのかも。大盗賊 CARTOUCHE