こちらはベルサイユのばら〈漫画・アニメ・映画〉ファンのブログです
     ばらさん系雑記が主+まれにお絵描き。という内容になっております

終了間近のマーガレット展へ、再び行ってきました。
目的はベルばらのみ。いざ直行  今回はモノクロメインに堪能です。

展示位置memo
池田作品用の部屋入り口に「おにいさまへ」4点。
入って部屋左壁が「オルフェウスの窓」。正面と右壁に「ベルサイユのばら」

goo
       カラー配置イメージ。上下二段。白壁にロココ風白っぽい額装で展示

やっぱり本物いいなぁ…と鼻の下のびまくり~~にゃん

右下のコミックス5巻表紙絵は、今まで自分の中では
背後のマットな感じが、あまり好みではなかったのですが
今回、初めて原画を見て、感想が180°逆転しました。
背景緑&ステンドグラス部分がすっごく効いていて綺麗!
前面のオスカルさんはわりと印刷物でみる通りでしたが、背後
特にステンドグラスの辺りは、経年に負けない発色の美しさです。
まさか後年塗り直していた、なんて事はありませんよね?

その真上、上段右隅。
今回、高級複製原画で販売されていた作品。
これ赤青黄の三色構成で、アンドレの髪部分はイエロー下地に
ブルーを重ねた様子で、他にも各所に黄色が散らしてあって
全体を密かにまとめている感じでした。実物見ての勝手な感想。
私、水彩の知識まったくなしでわからないのですが素敵です。
貰えるとしたら、これが欲しいな


g1

    g2
           モノクロ配置イメージ。上下二段。白壁に額装展示 (右下、王妃さまは本当は上段だったかな)

モノクロ原画についてはトータルで見ると、意外にベタが雑なのに驚き
輪郭は綺麗だけど塗り潰しにムラあり。おそらくは週刊連載ゆえなのでしょう。
効果も手描きが多いし、当時、週刊でこれだけ描き込むのは相当大変だったのでは。

絵には関係しませんけど、この頃は専門の漫画用紙なんてありませんから
ケント紙かな?白無地紙を重ねて内側四ヶ所(+α)にピンで穴をあけて
そこを目印に一枚一枚色鉛筆で枠線をとっていく、という様子が見てとれました。
手間暇かかってる~~~本当に時代を感じるわ~~

展示点数こそ多くはありませんでしたが、第一巻から最終巻までの
原画が揃っていたのは、その変遷が伺えてよかったです。

でもコミックスを見て感じる程には大きな違いは感じず。なぜかしら?
初期である1巻が見開き1点しかなかったという事はあるけれど。
キャラの造形に関しては、後半になるにつれ、ホワイトや効果
複線も増えて麗しさが増す…という所でしょうか。さて。

金髪線に関しては印刷物通り、初期は極少なく弱いですね。
オスカルさんてば白くて幼いわ。
それが連載が進むにつれ、線が増えて美人になってるー
後半になるほど髪の光沢を描くというより、塗るが如き印象を受けます。
ファンは一度はマネしましたよね。え?しません?しませんか??
漫画作品で金髪といえば、未だにオスカルさんの髪が一番豪華にみえて
綺麗だと思います。←超贔屓眼

キッズの編集者さん談だったかな、池田先生は印刷で潰れる(エッジがなくなる)
事を見越して描いていると言ってた記憶が。・・・だから、こういう線なのかな。

今回の展示の中でアランの無理ちゅー原画がありましたが。
これ。なんだか微妙に恥ずかしかったです。
背後に会場係さんの気配を感じつつ見るのがっ!
自分、ぼっちで見てたので~~~。
他は全然そんな事なかったんですけど~~~。
それだけ色っぽさがあったという事でしょうか。んふ 見開き百合ページじゃなくてヨカッタよ…

今と違い、手書き効果がすごく多いこれらの原稿ですが
点描については、やはり最終巻が一番上手いです。
9巻アントワネットの背景薔薇の点描が綺麗。とても細かいです。
それ以前の点描と違うように見えるのはなぜかしら。
描き手の違い?それともペンの違い?

それにしても、どれも印刷物より本物の方がずっといいですね。
線のシャープさが素敵です。もっと他の原稿も見てみたいです。
今回のモノクロ原画の中で貰えるものなら、毒ワイン頁がいいなぁ。
黒地に白の配置が◎。たぶん飾っても良い感じに見えるかと。
あと、オスカルさんの美人さ加減が好みだったので


何はともあれマーガレット展よかったです。巡回に感謝です。
原画、本物を見る事が出来て、とてもとてもよかったです
再びこういうチャンスがあるかどうかはわかりませんが
もし機会があれば、その時も絶対見に行こうと思います。


 ::帰宅後::
 ポストにマーガレットの御当選封筒が届いてました。
 記憶にないのですが…どうも残念賞的図書カードのようです。
 なんだか無駄に「運」を使ってしまった気が……あわわ

CIMG2476
 なにを買おうかしら
 陛下、これは国庫へ入るものでございます






 20話は髪の毛もふもふさんが続出しました。その中から


あ?弟さんですか?
CIMG2451


あ?お姉さんでしたか?
CIMG2452


ああ?生き別れの??
CIMG2454


左、フェルゼンさんのお尻が邪魔でス。ちっ



以上、オスカルたん七変化でした。
…変化してないけど。
可愛いじゃーん!!! …という事で! <メイドさんを語る森薫さん的気分





今週のBS 《 第20話 フェルゼン 名残りの輪舞

冒頭の朝靄逢瀬の美しい事。
このテイストでオスカル&アンドレverも見たかったナ~。
と、今回も見どころ満載で大変美味しゅうございました

この回に登場する「愛し愛されて何が辛い」で始まる名セリフ。
アンドレさんはつい口にしてしまっていた感もありましたが
それを背中で受けていたオスカルさんはどんな気持ちだったのでしょう。
振り向いた反応が早過ぎて、聞こえていたのかいないのか…。

子供時代は判らなかったけど、これって「伝える事が出来ない」
想いをした事のある人には、すんごい共感する台詞でしょう。
アンドレの語尾が小さく消えていく、その辛さが切ないれす…


「あなただけが頼りなのです、オスカル」
と、秘密の伝言を託される場面。
会話の後半「おまえ」呼びに切り替わっているあたり
芸が細かいな~と思います。
頼みと言いつつ、ゆるやかに命令。

この人は以前から(ポリニャク夫人等に対して) 
「おともだち」発言をする事もありましたが
対等な友人関係など有ろうはずもなく、結局シリーズ最初から最後まで
『王族』ポジションを崩す事はありませんでしたネ。当然ですけど。
どんなに大切に思っていても主従は主従。

伝言の後、雨の中を疾走するご主人を迎えにきたアンドレさん。
気付いた彼女が上体を捻るも、すれ違いざまマントは受け取れず。
ここ好きですわー
幼馴染くんの優しさを小さく喜んでいるオスカルさんと
それを慈しむアンドレの瞳。好き好き。
あ、いえ、私にはそう見えるという事で えへ

oa


今まで(前半期)は台詞や絵で説明する事も多かった気がしますが
前回あたりから、ぐっと雰囲気を感じさせ汲み取らせる演出が増えました。
今回は特にオスカル・アンドレ・フェルゼン三者が良いと思いますデス。
それも凄く繊細な御芝居。
なんとなく眺めていると聞き逃しそうな細かさです。

私、フェルゼン氏は好きも嫌いも特になく、あえて言うなら
原作よりはアニメの方が理解しやすいという程度ですが
舞踏会前にひとり思い悩む場面のこの人。

召使に呼ばれ「ん…?」とか溜息の辺り、物憂い雰囲気が凄くいい感じです。
野澤那智さんやっぱ上手いわ
この頃、声優としては、中堅というにはまだ若い頃だったと思うのですが
でもでも、憂いをおびた大人の魅力むんむんデス。

逆に若いから良かったのかしら。ベテランの頃は、同じ大人の魅力でも
遊び慣れた(スレた?)雰囲気も持ってたから、それが出ちゃうと
アニメのフェルゼンにはちと違う・・・かもかもかも
それにしても、こういう芝居の出来る人、今どのくらいいるのでしょう?
いや、そもそもそれを求められるような作品もないのかナ。


さて車軸の調整をするアンドレに「休む」とゴネるオスカル様の件。
アンドレが一緒になって怒ったり、理詰めで諌めたりせずに
「ははは、そいつはいいや。やってみようか」と受け止め流す対応に
アンドレいいなぁと、よろめきました。こういう旦那ちゃん欲しいわ~
オスカルさんも怒気を削がれて笑うしかありません

結局、策を巡らせ礼装するわけですが、これって
アンドレ発案かなと勝手に妄想しておりまして
ベルサイユに到着した馬車から
オスカルさんが降りた時のアンドレのセリフ → → → 「似合う」

これがね~ちょっと好きなんです自分。
なぜか揉み手になってるアンドレさんは笑えますが
「礼装が似合っている」と褒めてるのと「さあ頑張ってこい」と応援しているのと
両方にとれる声音なんですもの
・・・あれ。なんだか今回アンドレばかり押してる?あらら?? 

それでまあ、礼装そのものは見た目通り麗しいので以下省略。
・・・と思いましたがその魅力には抗えずペタペタ帖


CIMG2431

定番のこちらも↑凛々しゅうございますが
伏せた色っぽさ↓も捨てがたく。でれでれ

CIMG2435


舞踏会の帰り道、呼び止められた朝靄の中。
ここのトコロ。
冒頭場面に近い時刻へと、ひと巡りして重なったのは偶然でしょうか?
違いは朝日が昇るとともに、彼らの状況が次の段階へと動く事。
計算尽くだとしたら凄いかも。

冒頭の朝日はぼんやり鈍かったんですよ。
懊悩するフェルゼンさんを暗示するかのように。
ラスト間際のここでは、心の定まったフェルゼン氏同様
くっきりクリアな陽の光が射してきます。
・・・ってこれは偶然じゃないナ。わぉ

ひとり語るフェルゼンさんに、瞳を揺らしながらも
黙って耳を傾けていたオスカルさん。

彼のこういう一途さ(といっていいのか?)
ただ一人の女性に対する誠実なひたむきさ(に見えるところ)
魅かれた一因になっているように見えますネ。
浮気陰口あたりまえーなドロドロ貴族社会においては稀有だったのでは。
※ここ2話位のモブトークが陰湿な大人モードで微妙に怖いデス。子供アニメじゃないヨ

そしてラストのアメリカ遠征に繋がるわけですが
この一連の流れがなんだか映画的。
人物はみな静かに、言葉少なに語りますがBGMは盛り上がり
アンドレさんは彼女の様子を気にしつつ、あえて傍を離れる。
ラスト、オスカルさんの頬に涙。
うーん、なんて上手いんだろ~~~くぅぅ




このページのトップヘ