《 第37話  熱き誓いの夜に  》 つづき


「なんだ、あいつ…人を呼びつけておいて居ないなんて」

試されている事に気付かず、ぼやいてしまうアンドレさん。
左側視野が欠けているのは仕方ないけれど、右眼についても
ごく狭く、正面しか見えなくなっていたんですね。あぶない…


「供をして欲しい。たまにはな」
37-3

留守を取り繕い、アンドレと共に館へ帰ろうとするオスカルさん。
・・・・・涙腺決壊
す、すみません。こんなトコで泣いてるの自分だけかもしれませんが
彼女が、あまりにも不器用に一生懸命で、つい泣けちゃうんです うううう

視覚がダメなら他の手段で伝えるしかない。
近く寄り添い、声をかけ、肌に温もりを伝えて触覚に訴える。

両手で、ほわっと優しく包み込むように彼に触れるなんて
今まで一回もした事ないでしょーがオスカルさんっ。
なんて、ぶきちょさんなんだ~~~~~!! (号泣)

握られたアンドレも、さすがに驚いて一瞬困惑。
「ひとりでは物騒だから」と理由を付け足し、笑ってごまごま。
これでも、その場で出来るベストを尽くしてるんですよね。彼女としては。
少々惑うも、頼られた彼氏さんは願い通り、そのまま供をして帰る事に。

ひたむきなオスカルさん・・・実際、ここは短い場面ですけれど
とにかくアンドレをひとり置いておけない、一緒に連れて行かなくては
と動く、その懸命さが切ないです…うびうび



「素晴らしい絵だ。
 お前の優しさ、気高さ、そして喜びまでも全てが表現されている」

CIMG5667

アンドレさんが見たい見たい、見よう見ようとするあまり、存在しない冠が
見えてしまった所などは、緑内障の補完性に近いもの、と思っていました。

大雑把にいうと、見えない部分を脳が勝手に手持ちの情報で作り補ってしまう事。
だから彼にとっては嘘偽りなく、そのように本当に見えている現実という事に。
もちろんアンドレさんは緑内障ではありませんし、そんな設定も一切ありません。

けど、この 〈脳内にあらかじめある情報〉 というのが曲者で
それを意識して眺めていると、肖像画を見上げながらアンドレが
「優しさ、気高さ…」と言い現わしている ”オスカル” が、彼の心の中には
もうずっと長いこと棲んでいるんだな。と判り・・・泣けてきます   またしても…

CIMG5666
「忘れないよ俺は。この絵に描かれた、お前の美しさを。決して忘れない」

眼の状態がバレている事は、まだ知らないハズなんですが
アンドレの、この言葉。背後の彼女に向かって
「見えなくなっても俺はお前の事、お前の美しさは、ずっと覚えているから」
と伝えているようにも聞こえませんか?
「ありがとう」て、オスカルさん泣けて当然ですよう。

・・・そう。アンドレたんめ。
ここの肖像画場面については、最初から最後まで
絵にかこつけて、告白大全開モードなんですヨ!
んも~~ぐだぐだです私 
よもや、この男に泣かされる日が来ようとはっ!?
※基本オスカルさんに泣かされてるものですから

それにしても、今からこんなにやっつけられてて
最後まで乗り切れるのかしら自分・・・・・ <ムリぽい


CIMG5486
「死ぬなよアンドレ。必ず戻ってこい」

娘は見送り損ねたくせに、アンドレさんにはちゃんと言葉をかけてる父上。
うっかり屋なのか、それとも、わざと会わなかったのか。
もしかしてオスカルさんの方が、あのまま隠れて出発しちゃったの
アンドレさんにとっては、心を暖められての出発になりましたネ。おめでと~。

CIMG5501



と、ここまで泣かされまくったせいで体力の限界です

つづきはまたあらためて