ミュージックファイル・フェスタ vol.8
2016.7.17 in 阿佐ヶ谷ロフトA

トークライブ・レポもどきです。
千夜一夜記事など既に出ている事は割愛しました。
知識不足でよく判らなかった点もありました。
なので、長い割には内容薄いですゴメンナサイ。
私の雑多な感想が入り放題なのも御容赦下さい


オープニングトークから

お目当ての腹巻猫さんが登場されたのは、5分以上たった頃。
挨拶もそこそこに「時間がないので、さっそく」と告げられた途端
どんっ と流れてきたのが、サントラ曲 “ 麗しき人よ! ” でした。

・・・ふい打ちです。
この曲を聴くと、オスカルさんのマント姿がパッと浮かぶので
いきなり胸きゅんしちゃいましたデス~~っ!
次の瞬間 「別の音でした」 と、ブッチリ切られましたけど(笑)

すぐに差替え " 薔薇は美しく散る " OPカラオケをバックに流しつつ
《完全版》CD制作に関して、どういう点をお話されるか御案内。
既に購入済なファン以外の、フリーな一般さんにも判るよう
説明されるので、以後、所々既出ぽいお話も入りました。


スクリーンをみながら

ブックレットに音源リスト一覧がありますが、そこに載っている
今回、捜索・発見されたテープ等の実物写真をスクリーンに映しだし
それぞれに解説を加えて下さいました。

正面に、どーんと " ポリニャク夫人の歌 " 表記が現れ、どよめく男性陣。
このどよめきはどういう意味かな~?(笑)
男性陣にもベルサイユのばらを、ちゃんと見てる人はいるでしょうし
ベルばらアニメは見ていないけど、サントラ音楽のファンという人も
いるようなので……ポリニャク夫人って有名なのかしら

" オスカルのピアノ " も 映画版で使われたものが、今回テープで
見つかっていましたが、このような録音があったという事は
TV版ピアノや他のクラシック由来曲とは違い
本当にこの場面のためだけに、弾かれたものだったんですね。
映画用、、、腑に落ちたような、残念なような、、、、、ははは
なぜTV版アレンジを使わなかったのかしら?


音源リストの、主題歌関連として載っているものの上から二つ目
【1979年9月28日キティ伊豆スタジオ ~ シングル盤用マスター】
と書かれたものは、ベルサイユのばらOP・ED二曲しか
こちらのブックレットには載っていませんが、実際には
ベルばら以外のまったく関係のない曲と一緒にテープに収まっていました。
私は一番後ろに居たため、はっきりとは見えなかったのですが
渡哲也さんの名前があった御様子?あとマルコポーロの歌とか?

で、ベルサイユのばら主題歌を歌った鈴木宏子さんは
静岡出身という噂があったので、伊豆スタジオで録ったのではないか?
という推測もされていました。
マルチトラックテープそのものは、直径約30cm、厚みが5cmくらい。
重さ5kg だそうですから、漬け物石にできちゃいますね。


テープと一緒に見つかったもの

今回発見されたテープと一緒に、作詞家山上路夫さん直筆の
歌詞カードなども出てきたそうで(もしかしたら山上さんの
手描き文字の歌詞カード、という意味合いだったかも?)

他には " MAGICAL ROSE " などのメロディ譜もありました。
遠目には手描き五線譜に見えました

歌詞カードの曲名部分には
" 星になるふたり(C`est Toi) " は" C`est Toi " だけ
" 私はとらわれびと " は " 愛のとらわれびと " と書かれてあり
これらは、現在のタイトルと元々の曲名が違っていたようだ。とも。

今回、歌詞資料が出てきた事で、これを参考に歌詞カードを
校正したので、旧CDである「サントラ&名場面音楽集」と
今回の「完全版」とでは、掲載されている歌詞の一部が
違っているそうです。さぁどの曲の、どの部分でしょう~?

…帰宅後、確かめてみたらホント、違っていました ぉぉ~
歌詞カードを見ながら聴く、という習慣がないので
わたし、今迄まったく気付いておりませんでした
" 星になるふたり(C`est Toi) "など、歌詞カードを
並べ比べると、間違い探しクイズのようです。
変化したのはどこでしょう?みたいな(笑)


ドルビー と dbx と 職人さん

カセットテープを利用した事のある世代さんなら
dbx は聞いた事がなくても、ドルビーという単語なら
聞き覚えがあるのではないでしょうか。
映画のスタッフロールなんかにも、マークがあったりしましたよね?

ノイズリダクション(ノイズ抑制)方式の違いらしいですが
私みたいな素人には、詳しい事はさっぱりぱり??です

今回発掘されたテープでは、今もあるドルビー式ではなく
dbxを採用されていたそうで、テープが見つかり喜んだものの
あとあとの作業が何やら大変だったらしく…。

そもそも今回発掘されたマルチトラックテープそのものが
古い製品なものですから、それを回せる機材・スタジオ
&容易に扱える職人さん(エンジニア)がいなくて
そこを見つけ出すのが大変だったそうです。
どうやら先のdbxも同じ理由のようで、扱える人、機材が
簡単にはなかったという問題が。


マルチ、ミックス、段々専門的なところに

今回、歌詞資料と一緒に、トラックシート(もしくは録音シート?)
と呼ばれる24コマ(横長二段の升目状)の表に、音(楽器名)の
割り振りが書かれている資料も見つかっていて、これがあると
マルチトラックテープの、どのトラックに何の音が入っているかと
曲全体の楽器編成がわかり、作業がその分容易になった御様子です。

身近で例えるなら料理かな。
そこで使われている食材すべてが書いてあった、とでもいう感じ。
どこに何が置かれているかも判ればね。

食べたものが美味しくて、自分でも作ってみようとした場合
このようにレシピに準じるものがあれば、時間がたってからでも
再現は簡単にできますよね。
何をどのくらい使われてるんだろう?と、1から悩む必要もなくなるし。



長くなったので、わけます


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