エピソード9、完結話読みました。


このまま顔出しはないのでは?と思っていただけに
フェルゼンさんの最終形のお顔にびっくらこ
何度見ても、びっくらこ
影も形も面影がないので、どうにも見慣れませんデス ひょぇ~

「すっかり違う人になってしまっているの」
という言葉は本当でしたか。
なんだかまるで疲れきってしまった老人であるかのよう。
とても54歳にはみえません。目に生気がまったくなくて…少し怖い。

人間って、ある程度の年齢を越えると、内面が外見に
もしくはそれまでの生き方が外見に、隠れようもなく反映されると思うのです。
もちろん全部が全部そうではありませんけど。
それを思うと、この外見はそういう事なのかなぁ…と痛いです。

「このような姿で」という最期の様子(の頁)をみると暗澹たる気分になります。
ようやく訪れた自らの"死"でさえ、救いにならなかったのでしょうか?

でね。
鬱々とした気分でページをめくっていたら

「不思議な村へ迷い込まれたの




ですよ。
思わず吹き出しちゃったじゃありませんかー!
なんですかコレ!?
よもやの展開!?
想像の斜め上を突っ切っていかれましたっ!!

も~びっくりびっくり。
冗談路線の可能性としてはありましたけど
本当に描かれてしまうとは露程も思っておりませんでしたヨ~。

池田センセってばどこまで懐が広いのでしょ~?
こんな事描いたら、ファンの創作意欲がますます刺激されるじゃありませんか(笑)
なんというか、ご本家様から免罪符を発行された気分です。

見た瞬間、萩尾先生の特別参加?かと思ったのですが
これは、池田先生の手による、昔のポーの模写ですよね?
似てますわ~
現在の萩尾先生が描いても、このような線にはならないだろうし
逆に昔の池田先生がマネても、こうはならなかったと思うので
今の池田先生だからこそ描けた一族さんカットかもしれませんねぇ。

じゃあこれで、このジェロさんは本家・元祖・ご本人様確定?
艶ピカさんの素性は明かされない方がいいかと思っていましたが
遡ってエピソード5でのジェロさんのその後、ラストの文言
「行方は、杳として知れぬ」とは辻褄あう流れになってるんですよね。
ポーのお仲間入りという事は、結果そういう事ですもんね。
それにしても、あーびっくり

という事でこの度のエピソードno.9ロザリー編。
私の中では、隠れジェローデル編となりました。
フェルゼンさんごめんなさいごめんなさい。
あなたの苦悩と人生の終末期が、メルヘンなジェローデルさんで
すっかり上書きされてしまいましたよー。Oh, my god!


それでもね、ジェロさんの部分こそインパクトありすぎましたけど
このエピソードの終わらせ方は、今迄で一番綺麗と思いました。
フランソワの歩みとオスカル1世へと続く、新しい時代を開く未来志向。
このお話、時間も体力もあったら池田先生は、もっとじっくりと
本当の長編で描きたかったのではないかしら?




 蛇足:今回の萌え

回想:民衆の襲撃場面。たいちょーが好みでうはうは

no9a