「 バラは、ライラックにはなれはしない
 オスカルが、オスカルじゃなくなることなんて出来はしない 」
  ( 第28話 アンドレ 青いレモン )


ライラックってどんなん?と、この花を意識したのは
アンドレさんの、このセリフを聞いてからのことでした。
現在では耐暑性のある品種もあるようですが、元々は
寒冷地向きの草木らしく、残念ながら実物は見た事がありません。
北海道にはたくさん咲いているようですね~
ちなみに沈丁花は、ポーの一族で覚えました(笑)

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  マリー・アントワネットの植物誌 
 エリザベット・ド・フェドー著  原書房

こちらはプチトリアノンに集められた植物を扱った植物誌。
挿絵が素敵な本でごじゃりました

ベルばらだけを見ていると、プチトリアノンといえば、離宮と
王妃の村里の印象が特に残りますが、敷地は広く温室等もあり
世界各地の植物を収集されていたそうです。

訳者あとがきにはこちらの本 『「小トリアノン」を舞台に、植物学、歴史学、
医学、香水学、民俗学などさまざまな分野が織り成す、博学の書です』
 
と紹介されていて、確かに植物毎に様々な解説と紹介がついていて
面白いのですが、反面、内容が散らかってしまっている印象もありました。

"12ポンドのバラをとり、すり鉢で3握の海塩を加えて粉砕し
そのペーストを12パイントの川の水に溶解させ、24時間浸水させる。
金属製の蒸留瓶に注ぎ、砂風呂を用意して…"
(以下略)
などと、バラの項目では精油の調整法まで載っていましたが
これ見て同じように作れる人はいないでしょうね~

ストレートな植物図鑑ではなくなっているので、せっかく植物毎に
まとめられていても、図鑑用途には不向きでした。
それを考えると、この本はアントワネットFANの読み物、もしくは
ボタニカルアートが好きな人向きという感じかしら?


ヴェルサイユでのマリー・アントワネットは
八重咲ピンクのライラックの小枝に囲まれながら眠った
ライラックを散りばめた絹の生地が
正寝室の壁とベットに施されていた


ふ~んそうだった?と確認してみたら、その通りでした。
ライラックで飾られていますネ
ライラック
 ベルサイユ宮アントワネットの寝室↑


と、ライラックを追いかけたら、意外な所がベルばらアニメに繋がったので
そちらを別立てで、改めて次回に