
ジャン・クロード ル・ギユー著 西村書店
ベルサイユ宮殿に関する本は多々ありますが
その中でも、少々変わり種の一冊がこちら。
読ませる本ではなく、見せる本。
すべて線画で構成され、写真はなく説明文も少なめです。
本が大判サイズなので、大人のための絵本のような趣も。

こちらはルイ15世当時の宮殿内部。右上の大きい部分が鏡の回廊です。
中央は中庭になっていて、一階の右側建物から突き出た屋根の部分は
王女達が勝手に付け加え、自分たちの玄関として使用したところ。
その手前にある柵は、一般人が入ってこれないように設置されたそうで
王様そっちのけで、なんとも自由自在なんですね~。
ドールハウスのような、こういう断面図、好きでした


これを見ると単純に二階建て三階建て、という区別の出来ない事が
一目瞭然で、ストレートに判りやすいでしょ。
きらきら豪華な装飾や絵画で溢れた表の様子だけではない
裏側にある、ひそやかな階段やシンプルな廊下。
そういった部分をもっと見てみたいのでありました。
ベルサイユ宮殿は延々と増築・改築が繰り返されていたところなので
だからこそ護衛を任とするオスカルさんは、状態を把握するのに
暇さえあれば歩き回っていたわけですね。ほら、アニメでは黙々と


15世統治下の宮殿内、右下は王の浴室。(その上はボイラー室)
女性は基本ひとりでしたが、男性はこの当時、しばしば連れ立って
入浴する慣習があったそうです。なので浴槽が二つ。。。
こちらの御本、宮殿を建設するために土地を図るところから始まり
革命を経て、その役目を終えるまでが描かれていますが
惜しむらくは歴史の長さに対してページ数が少ないのです~~。
あーもっと見たいのにーっっ


図書で借りて読みましたが気に入ったので、結局買っちゃいました。
あぁついつい…ベルばら関連となるとお財布の紐が緩んでしまいまする
