実写版のことですが。
ジャルジェ家の館として撮影場所に採用された " ジョシニー城 "。
実写版ジャルジェ家は "由緒はあるが裕福ではない" という設定のようなので
※資産家ジェローデルと婚姻を結ぼうとする辺りから推測
大きすぎないこちらは、この映画で使うのに手頃な館だったのでしょか。
元々この地に邸宅はありましたが、1700年代に再建されているので
時代考証的には、とってもビンゴな建築物。
ただ「ベルばらなんだから」という、少女漫画的華やかさを期待しちゃうと
そちら方面にはちょっと雰囲気足りなく見えるかな~?じみーちゃん?
漫画ベルばら外伝では、この館を参考資料にした背景ありましたよネ。
私的には結構いい感じと思いましたが、現在こちらの城は
基本非公開となっていて、あちらこちら修復が為されているそうです。
※今年は7/17-22のイベント時に公開
因みにこの館、他の歴史もの映画の撮影でも使われていました
館内、父上とジェロさんが、結婚♪結婚♪と談合していたお部屋
右側にあるやや背高な家具が…ライティングビューロー?
この他、位置は違うものの同じ絵画が実写映画にもいくつか掲げられて見えるので、元々あった調度もそのまま利用されたようですね。
小さめな館に見えますが、館内はリビング・ダイニング・台所・図書館
チャペルほか各お部屋。あと召使の家や馬小屋があるもよう。
この城を会場として開催されていたフラワーイベント?のパンフレットに
敷地内の配置を見つけたので、こちらにぺたり灰色部分が建物です。
本館右に位置する緑数字4の小さめ建物が、映画内で雪降る外から
子供たちが転がり込んだ物置小屋(&今宵ひと夜納屋)でしょうか。
この図でいえば、門は下側にあるので赤数字3位置が正面玄関になるのかな?
赤3が実写映画子供時代の雪景色場面、ばあやが立っていた出入り口で
そこの上、本館反対側にある数字のない出入り口部分が、成長した二人が
剣で遊んでいたところ&「これからは責任をもって別々の人生を歩け」と
父上様が命じていた所かな~??と想像してました。
直前のふたり、剣を交わしながら木立の中から出てきましたでしょ?
で。
私的わくわくだったのが、このお写真、18世紀の台所でーす
"18世紀"パリの台所ってあまり露出がないんですもの~。
映画では、左にある窓を正面に据えて撮影されていましたネ。
万一の際の延焼を防ぐ意味で、台所は本館内に作らなかったそうです。
こちらは貴族の館ですから、きちんと煮炊き用暖炉も水回りも綺麗に
整備されていますが、18世紀当時の人口過密なパリでは
一般家庭の水回りはとても貧弱で、庶民としては「ちゃんとした料理」は
外に出掛けて食べるものだったらしいです。
いつ頃までそうだったのかは分かりませんが、家では簡単に食べられるものだけ~
という生活パターンだったご様子。
という生活パターンだったご様子。
モノクロ写真はこちらから
http://www.jossigny.fr/fr/information/34810/le-chateau
映画は1978年クランクインしましたが、その数年前に最後の所有者さんは
他界されていて、撮影時には無人の館という状態に。
生前に州(県?)へ寄贈されてはいたものの、以降ほとんど閉ざされていたこの館。
歳月には勝てず、今では荒れてしまった部分もあるようですが、それでも
少しづつ手を入れながら催しに活用したりと、今でも大切にされているようです。
追記
物置(納屋)、流れとしては「4」位置だけど、内部は造ってる印象もあるので
室内に場面が切り替わった後は、他所で撮影してる可能性も有り。
と友さんから一考頂きました。映画なのでそれもそうですね~