
こちらの作品、絵柄やタイトルから年少子供向けと思い込み
見る予定はなかったのですが、すばらしい良作というおすすめを聞き
その気になって映画館へ


結果、泣いて帰るはめに。きゃ~
よもや泣かされるとは思っておりませんでしたよーっ 

原作は児童文学のベストセラーでTV版もあり。
私などはそれらとは無縁だったので、予備知識ゼロで見ましたが
十分楽しめました。社会を揺るがす大事件が起こったり、異世界へ迷い込んでいくような
派手派手しい事はまったくなく、どちらかといえば地味な日常の物語。
あ。幽霊や物の怪?が登場するので、日常とは違うかしら(笑)
上の画像で、竹箒を持っている着物の子が主役の"おっこ"。
絵が可愛いので小学校4年くらい?かと思っていたら、6年生の設定でした。
元々の原作ではもっと様々な人物描写や出来事もあったのかな?と
省略を感じる部分も若干ありましたが、映画の時間的な制約からか
すっぱりと、主役の子目線のみで話は進行。
最初からずっと、おっこの行動と感情だけを追いかけ見つめ続けているから
終盤の展開が、ストレートに半端なく刺さってきます 

物語の最初に大きな出来事があり、そのために主人公おっこは
祖母が営む春の屋旅館に移り住む事になりますが、大変な出来事が
あったにも関わらず、自宅を離れる時も、ごく淡々としているのですよネ。
ポップな絵柄と明るい雰囲気に、そのまま誤魔化されちゃいましたけど終盤
どどっと起こる、おっこの感情の展開に、あ!そうだった。と思い出しました。
どどっと起こる、おっこの感情の展開に、あ!そうだった。と思い出しました。
私、同じ年頃に(急に…という部分だけ)似たような経験をしていたのです。
おっこのように一気に溢れ出たりはしませんでしたけど
頭でわかっている事と、実感して納得する事にタイムラグがある。
というのは実際ある事なのですよネ。
今回見ていた劇場では、近くに家族連れさんが並んで座っていたのですが
親世代と子供たちでは、見えている風景・感じるポイントが違うようでした。
子供たちの、くすくす笑いするところや、ウケているポイントが
トトロなどに共通する場面だった気が。
一見特別な場面にみえないけれど、子供たちには面白楽しい御様子



逆に大人は、終盤ずーっと泣きっぱなしな人も。
つい親目線で見えちゃうのかな~~。
最初から最後まで丁寧に作られていた良作です。
もっと大勢の人、御家族連れ一家で見て欲しい映画ですわ~ 



千と千尋など子供の成長を感じる作品が好きな大人さんにも向いてるかも。
という事で映画が当たり、来年お盆あたりに地上波で放送してくれると嬉しいなぁ

https://www.waka-okami.jp/movie/