サブカル勃興史 
-すべては1970年代に始まった- 
 中川右介・著 角川新書

ドラえもんなど、70年代に始まった代表的な作品群について
作品誕生やシリーズ成立の流れ等を、まとめられたものに
当時子供だった著者自らの主観(視聴感想等)が添えられていて
70年代のサブカルの歴史が綴られたエッセイ。という印象の御本。
  
70年代全体が網羅されているわけではありませんが、私的には
作品に対して、錯綜する大人の事情(大げさ?(笑))や出来事を
客観的にまとめられた部分が、判りやすく面白かったです。


同書にあった、ベルばら関連部分から、ひと言ピックアップ 

1979年には日本資本だがフランスで制作された実写映画も公開された。
~略~
配給収入は9憶3000万円でこの年の日本映画の興行ランキングで
七位と大ヒットしている。
しかし制作費がかかり過ぎたので赤字となったため、なんとなく
失敗作のイメージがある。

当時の興行ランキングは悪くなかったんですね~そうなのね~。
けど赤字がでちゃったら、どうしようもありませんね あららん

70年代のフランスフランのレートがどの程度であったか
正確には分かりませんが、80年と90年では倍の開きがあったので
渡航するのも大変だった頃に、よく海外で作れたナ~と思います

同年公開された映画では他に『ルパン三世カリオストロの城』があり
こちらの配給収入は3憶円前後だったそうデス。ほほぉ。。。
今でも評価が高いのに、当時は大ヒットしなかったというこの不思議。


トータルのプロデューサーがいたわけでもないのに、ひとつのマンガが
演劇、テレビアニメ、実写映画とメディアミックスされたのは珍しい。
作品に力があったのだ。

正確に言えば実写映画の制作にお名前の見える山本又一朗氏が
アニメ制作の折にも関係していたと思いますが
「作品に力」というのには、おもいっきりYES!で~す ひゃっほい

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