探し物のために、仕舞いこんでいたベルばら箱を開けたら
目的外の本やグッズに気を取られ、あちらこちらへ脱線脱線。
大掃除や引っ越し作業中、アルバムなど浸り込んで
目的を忘れる パターン・アルアルです…

いままで発売されてきたベルばら関連本、全部は買っていませんが
あらためて眺めてみたら、内容を忘れてる部分が続出でした。
ただでさえ忘れっぽくなっている年齢なのに~~すでに重症

まぁこれはまた読み直す楽しみがあるということで。

かさこそとアニメ版の記事やらインタビューを漁っていたのですが
ひさ~しぶりに読んでみたら、放送当時に近いインタビューの語りと
後年、思い出しながら語る内容とでは、同じ当事者さんであっても
熱量が違うような感じを受けました。
歳月というフィルターのせいかしら?
一例として部分的にピックアップ。
アニメ・チーフディレクターだった出崎統さんのインタビュー記事から
制作参加の件についての部分。

~前略
ある日、いきなりプロデューサーから
「『ベルばら』をやってくれないか」と言われたんだよ。
それで「今、長浜さんが、やってるじゃないの」と言ったら
「いや、代わって欲しいんだ」ってことでね。
その時には「返事できません」って答えたんだ
--それは、TV放映が始まってからのことなんですね。
勿論、始まっていた。
とにかく長浜さんがやっている間に、代わりにやるわけにはいかない。
後略~

~前略
途中から演出を交代した件については、ちょっといえないんですが、
実は初めからやって欲しいということだったんですけれど、
僕の方の都合でだめだったんです。
少しわがままで申し訳ないけどと思っているんですけれど…。
再度要請がありましたとき、ちょうど僕の方も
一段落したところでしたのでお引き受けしたわけなんですが、
途中からというのは、それなりにやはりむずかしいですね。
後略~
前者が平成13年の語り、出崎さん58歳。
後者が昭和55年の語り、出崎さん37歳、ベルばらアニメ制作真っ最中。
(放送予定を見ると、オスカルさんの結婚話が登場する直前くらいの頃)
このインタビューを受ける待ち合わせ場所でも、直前までベルばらのコンテを
描いてたそうです。激務の間のインタビューですねぇ。
ところでこの語り。基本的には同じ事案について語っているはずが
見方次第で、いろんな受け取り方ができますでしょう?
(私の切り取り方の影響もあるかもしれません)
インタビュー記事って、インタビュアーの能力差が
読み物としての面白さに影響することあるんですよネ。
相手から話を引き出す能力、喋らせた内容を
紙面スペースに合わせてまとめる能力。
因みに上記にあげた
2001年版は、DVDのブックレット内という

小さい紙面の為か短い対話方式の記載。

ちょっとした違いが私的には貴重なので、いまだ古い書籍も
捨てられませんでした…ははは。。。
幾度か断捨離したはずが、我ながら中途半端な押し入れ…

今回ベルばら箱をひっくり返していたら楽しい記事もあったので
一部ひっぱってみようかな~?と思案中。
雑誌などは国会図書館にでも行かないと、もう読めませんもんね。
ただ古い時代のアニメ雑誌は国会図書館にもないという話を
聞いた事もありました。<詳細未確認
本当だとしたら、制作した当時の人々の言葉が、時代の記録として
残らないというのは残念ですね。。。