今年1月に亡くなった、ミシェル・ルグラン氏。
意欲的な活動に、お元気な印象があったため、訃報が届いた際はとても驚きました。

今まで詳細を知りませんでしたが、昨年夏に来日した際も、飛行機に乗るなんて
もってのほか!と、本当はドクターストップがかかっていたのだとか。
その辺りについて、氏から信頼されていた濱田高志さんのコラムにありました。
こちら→   週間てりとりぃ   追悼:ミシェル・ルグラン (2019年2月1日)


ルグラン氏の遺作となったのが、フランスで上演されていた舞台版【ロバと女王】。
現地での様子が同じく、週間てりとりぃ に綴られていました。

 平日20時開始なのに、2万円の席が子連れで一杯。
オペラガルニエでバレエを観に来るバレリーナ予備軍の子供たちとも違うブルジョア。
1500円もするピエール・アルマのマカロン箱が飛ぶように売れ、家族が客席で頬張る。
カーテンコールはお客さんも全員で看板曲「Cake d'Amour」大合唱!
マカロンの箱を振って歌う子供もまた主役なのだ。
ルグランの死を超え、なおも笑顔いっぱいの劇場にフランスの底力も見出せた。
 劇場を出た23時過ぎ、各方向に散った家族連れが、ずっと 「Cake d'Amour」を
皆で歌いながら歩いている……そう、作家は無くとも舞台は残る。
 これが「ルグランの本望」に違いあるまい。



マリニー劇場に足を運び、こうしてコラムに綴られたのは鷲巣詩郎さん(作曲家)
フランスでの様子がうかがえてよかったです。ちょっとね。ぐぐっときちゃいました…


『ロバと女王』終演後に多くの家族らが夜の道端で歌う「Cake d'Amour」に心打たれ、
これほど心あたたまる追悼はあるまい……そう痛感したゆえ、あえてグランレックスには
足を運ばなかった。


peau-dane