横手市増田まんが美術館が、令和のはじまり
5月1日に、リニューアルオープン

原画の収集・整理保存を目的とした文化庁の事業
マンガ原画アーカイブセンター(仮称)の一端を担う美術館。
こちらでは、収蔵庫やアーカイブ作業を、ガラス越しですが
眺める事ができるそうです。
これはぜひ一度見てみたいかもかも…


漫画をメインに据えた施設は全国各地に点在しますが文化財のひとつとして
資料保存に力を入れているところは、多くないのではないかしら?

この秋田の美術館や京都国際マンガミュージアムの公式サイトを
覗いてみたところ、池田理代子先生の御名前は、どちらにもありませんでした。
今後も原画展開催等の可能性はありますし、管理を担当できる方もいらっしゃるから
直筆原稿は、すべて手許で保管されているのかもしれませんね


http://manga-museum.com/?page_id=13
akita

デジタル技術が向上・普及した結果、全てを手書き(アナログ)で作り上げる文化が
どんどん少数派になっている気配。
さらに(漫画家に限らずですが)昭和・平成と活躍された著名な方々が御高齢となり
直筆作品の散逸(最悪の場合、消失)の可能性も高くなってきました。
もしかしたら、今が過渡期かもしれません。

以前、何の番組だったか忘れましたが、海外で、日本の漫画の手書き原稿が
美術品として認識されつつある様子をみかけました。
「浮世絵のように海外に大量に流出した後で、その価値に後から気づく事になるかもしれない」
というようなコメントも。

海外流出…って持ち主や所在地が不明になりやすいんじゃないかな…?
所有者が没した後、周囲の人々が物品に価値を感じなければゴミにされちゃう。
まあこれは国内でも同じことが言えますけれど、今の日本だったら
どこかの段階で気づく人がいて、救い出される確率は高いのでは?と想像します。

100%は無理ですけれど、今のうちにね、整理保存出来るものには
手を尽くしてほしいなぁと願っています。
国として誇れるもの。とは、こういう"文化"だと思うのです。
多種多様な文化があるという事は、それらが育ち、花開くだけの時間
平和が保たれていた、という事でもありますから。



   
萩尾先生、画業50周年記念企画のための原画捜索。
ベルばらFAN層にも萩尾FANはいると思うので、こちらにペタリ。
萩尾先生に原稿を返してくださいの意味ではありませんデ~ス。
tobira