マリ=アントワネットを脱獄させようとした大胆な者たちが現れた。
トゥーランとジャルジャイエという二人の男で、彼らは変装して
タンプル塔に忍びこみ、もう少しで目的を達成するところだった。

  革命をかきまわした女たち ギ・ブルトン著(福武書店)

kakumei

小説でも歴史書でもなく、下ネタ路線でキワモノぽい?
よく図書館おいてましたわネ~ と思ってしまった御本デス。

日本では30年前、ちょうどフランス革命200周年の時 (平成元年)
出版された抄訳本。
同様の革命夜話本なら、今ならもっと他にもある…というところ。
それでもここにメモったのは、ジャルジェパパの記述があったから。
名前だけですけど、こういうキワモノ本にしては珍しし



 絶望して、もはや生きる理由を失ったフェルセンは、トリアノン宮での
甘い生活、マリ=アントワネットと愛について語り合った日々を
思い出させてくれる品々を集めながら、数ヶ月を過ごした。
 ある日、彼は一通の手紙の写しを手に入れた。
それは1793年4月に王妃がド・ジャルジャイエ将軍に宛てて書いたものだった。
フェルセンは、次のような優しさに満ちた文面に涙を流しながら読んだ。

『 あなたが安全な場所にいらっしゃる時に、去年わたしに会いに来た
わたしの親しいお友だちにわたしの消息を伝えていただけませんでしょうか?
そのお友だちの現在の居所は解りません。~略~

(マリ=アントワネット救出計画)より