ドアノー作品は、一番有名なkiss写真しか知らないところ
鹿島センセの解説聞きたさでアクセ~ス


ニコニコ美術館  
 ロベール・ドアノーの写真展を生解説つきで味わおう 
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv330139467
bun

ドアノー作品から音楽をテーマに構成。
展示作についてはキュレーターさん解説がメイン。
鹿島茂先生は、撮影された当時のフランスの事や
写っている人物についてなどを御話。
語り始めると皆聞き入ってしまうので番組進行は押し押し

自分的にはバックグラウンド・フランスについてのあれこれが
面白かったーよきよき
ので、その中から、いくつかをメモメモ


第二次大戦後、戦勝国なのに英・仏はまるで負けた国のようだった。
ナチスが撤退する時にインフラをすべて破壊していったため。
鉄道は通らず物資もなく、その後アメリカのマーシャル国務長官が
ヨーロッパが貧しくては困ると、どかんと金融支援した結果
50年代から大復興がおこる。

物を買うお金も物資もない。楽しみは音楽だけ。
軍楽隊出身も多かったから、楽器を扱える人がたくさんいた。
物はなくとも戦争終結の嬉しさは音楽で気持ちを表現できる。

それで演奏している写真が多かったわけね
文化的な豊かさを感じると、困窮しているようには見えない不思議。
心の豊かさが、おもてに現れるのかな。
ドアノーの写真+鹿島センセの語りの力で、すこんと頭に入ってくるくる。


共和制になってから "革命記念日" となった7月14日。
昭和時代、映画『La Quatorze juillet キャトルズ・ジュイエ』を
輸入した際、日本の配給会社が東大の抗争をイメージしたのか
革命記念とはけしからん!とストレートなタイトル訳を渋り
パリが舞台だから『パリ祭』にしちゃえ!と決めたらそれが定着してしまった。
今でも革命記念日は、日本でだけ"パリ祭"と呼ばれている。

昔の雰囲気を残した中世を味わいたかったら
ムスタール通りがおすすめ。18世紀から変わっていない。
田舎から出てきたJ.J.ルソーが「なんてパリは汚いんだ!」と驚いたたのがここ。

フランスにサンタクロースが登場したのは、おそらく戦後のこと。
それ以前はそれらしき単語が辞書に出てない。コーラと一緒に入ってきた?

書籍タイトルについて
ゆったりした歌として今思い浮かべる「バラード」より、もっと古い技法として
使われているので、この本では修辞動詞Balladeバラデ=散策として使っている?
タイトルは言葉遊び的に使われているので日本語訳しずらい


"パリ祭"呼びがうちの国だけとは知らにゃんだ… わお
それにしても、鹿島先生の前世はきっとフランス人だったに違いない。
多才だから、ぽろぽろ面白い話が出てくる出てくる。
学校の授業がこんなだったら、もっと楽しくいろいろ覚えていられただろうな~




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