先月『大盗賊』みてきてました。約59年前の映画。
主人公はカルトーシュ。近世フランスの実在人。
黒騎士モデルではありませんが、フランスの義賊として
有名人さんなので興味津々


内容は史実をなぞったわけではなく、アクションコメディ系。
スリや泥棒稼業を生業とするも、自分達を牛耳るボスのやり方を嫌い
パリを脱出。追っ手から逃れるため軍隊へ入り戦地へ。
それもつかの間、戦地で将軍が持つ報奨金をくすねて脱走
途中ベニュスと出会いパリへ戻り、ボスを追い落とす事に成功。
盗みは金持ちや貴族から。獲物はみんなへ公平に分配する。
庶民にも人気が出て、金持ちの被害が拡大するにつれ
パリ警察から狙われるように。
それにしてもこの主人公、美女とくっついたかと思えば
貴婦人に横恋慕ですのよ。コラコラコラぁ~~

手の届かないものに魅かれる系…とでもいうことでしょか。
隣にいる恋人はあんなにキュートなのにネー



貴族の令嬢だけが集う学校に、ごろつき団体で乗り込むとか
コメディにしてもギョッ
とした場面もありましたが

古い映画、当時の感覚で制作されているという事でまあ致し方なし。
貴婦人=警察長官の妻に言い寄り、結局それが原因で捕縛され
取り戻すために部下を率いた恋人が乗り出し、一気に終幕へと
繋がっていくのですが…え!ここで終わり?
という所で終了。。。

この義賊さん、史実では若くして刑死しますが映画は明るいコメディ調。
処刑はないと思うから、どう結末もっていくのかなー?と思っていたら
あ…ここで終了ですか?…みたいな終わりかたでした。
ちょっと実写版ベルばら的な途切れ方ぽいかも。
ともあれ、最近は "表現がハード…" と感じるドラマが多いので
個人的にはコミカルで軽い表現の本作品、素直に気軽に楽しめました

予告編

1962年公開 監督:フィリップ・デ・ブロカ
カルトーシュ:ジャン・ポールベルモンド ミニシアターでの鑑賞後、この予告編に流れているテーマ曲が
帰宅するまで頭の中、延々エンドレス

作中パリ街路の通行人に、ハーディガーディを持つ人がいて
バカウケしてました
←たぶんこれでウケるのわたしだけ…


それにしてもこの映画に登場する人たち乗馬上手すぎ!
普通の動作のはずが、妙にかっこよく見えたのは気のせいかしら

パリの街中、近世になっても中心部は中世のまま発展しなかったそうなので
この映画に描かれていた様子は近いんだろうな~と思いましたデス。
最近の映画よりも、ベタな風俗表現だから分かりやすいのかも。