
ソフィ・D・コウ著 河出書房新書
コロンブス以前の初期から現代にいたるまでの歴史を綴った本書から
フランス関連の一部をピックアップ。
太陽王の宮廷生活はずっと質素になり、大盤振舞いは影をひそめ
わざとらしい敬虔さがそれに取って代わった。
そういうわけで、1693年に国王が、それまで週三回の接見では
飲み放題だったチョコレートを、節約を理由に廃止したのも
驚くにはあたらないが、実を言えば、彼自身はチョコレートが
好きだったわけではなかった。
あら。好きでもないけど大盤振る舞いしてたん?
ぷ

フランスにチョコレートが入ってきた起源は曖昧で
諸説あるうち、当時の典型的な伝わり方としては
薬として入った説が信用度高く、リシュリュー枢機卿が
脾臓の薬として飲んでいた記録があるそう。
三銃士の頃ですか。。。
今迄見たこともないものが入ってきた中世は
褒めたり貶したり評価は二転三転。
ルイ16世の治世には、材料が安定して手に入ったみたい。






チリ・ペッパは省略されることも多かったようだけど
今でもそう違和感ない感じ。
現存するバロック時代フランスのチョコレートのレシピには
トスカナ宮廷の味を下敷きにしていると思われるものもあり
このバロック風チョコの進化系を飲んでいたのでは?と考えられるのだとか。

作り方
暖めた石〔メターテ〕の上で、煎ったカカオ豆を砂糖とともにすり潰し
ペースト状になったものに、香辛料を加えて混ぜる
ショコラティエールで飲み物を作る場合は、140-205mlの水に
砂糖35gを加えて煮立て、砕いた固形チョコレートを入れて勢いよくかき混ぜる。
煮え立った後、そのまましばらくとろ火で煮込むといっそう泡立ちがよくなる。

ベルばらではママたん持参の固形チョコを材料に
ショコラが作られてましたネ。
このショートショート好きーっ



50周年記念に(他の未収録作含め)書籍化してくれないかしら

(マリー・アントワネット)
ハプスブルグ家の宮廷で過ごした少女時代には、ほんの時たま
チョコレートを飲むことを許された程度かもしれない。
五歳の彼女が、母である女帝マリア・テレジアや他の家族とともに
朝食を摂っているところを描いた絵がある。
だが、テーブルのチョコレート沸かしの脇に並んだカップは二つだけだ。
おそらくこの飲み物は幼い子供には強すぎると考えられたからだろう。
フランスへ輿入れ後には、朝食にコーヒーかショコラを飲んでいた
記述残っている王妃様。
オスカルさんが「カフェ・オ・レかショコラは…」と
下町スープを前に、お貴族さま発言していた場面を思い出しました

