バスティーユは中世に要塞を意味したバスティードにあたる。
~略~
15.6世紀、さらに17世紀半ばのフロドの乱の頃までは役に立っていたが
ルイ14世時代から、その軍事的価値は怪しくなった。
~略~
バスティーユは長方形の建物で、八つの円塔を高さ30Mの
幕壁でつなげた構造だった。

  バスティーユ占領 ジャック・ゴデショ著 白水社


兵や司令官は常にバスティーユの中に詰めていたわけではなく
平時は外の建物群ですごしていたかも。
違うかな?要塞内に管理者用の設備が見当たりませんのよネ。


K:図書館 L:礼拝堂 M:古文書館 N:守備兵室
R:井戸の中庭 S:大中庭(大時計の中庭)T:台所

b2

2  兵営(二階兵器庫)
4  店舗 ※要塞司令官が賃貸
5  馬小屋と車庫
6  跳ね橋
9  武器庫

U 司令官の中庭
Q 入口の跳ね橋
V 司令官室

「1」=入口。一日中開放されていたので
店舗や兵営がならぶところまでは入りやすい印象。
ここは“通路の中庭” “兵営の中庭”という呼称。

「6」ドーリア式の門から跳ね橋へ続く。
跳ね橋は車用&歩行者用の二種。橋が渡された濠は幅5-6M。


あぁここに跳ね橋があったとわゎゎ~~あらら
要塞へ続く橋が、二ヶ所あったのは盲点でした。
今迄、孤立した民衆が撃たれた場所があやふやだったけど
この「U」部分、司令官の中庭での事でしたのネ。


途中100人ほどのフランス衛兵が、堂々と行進してきた。
バスティーユ攻囲に行くという。
あとから武装した市民と四門の大砲と一門の臼砲、いずれも
廃兵院からのものが続いていた。
~略~
この新しい市民の軍隊には指揮官がいた。
一人はユランで後に共和国の将軍になる
~略~
もう一人は女王歩兵連隊旗手だったエリーで
珍しく兵隊出身の士官である。
~略~
二人は明確に指揮官として振る舞い、攻囲の様相は一変した。

オスカルさんのモデル氏御登場
本著ではちょっぴりしか出てこなかったけど、要塞司令官
ド・ローネを民衆が殺害しないよう保護したりしてました。


7月14日、ベルばらの衛兵隊諸君が戦った場所
要塞へドドン!と砲撃をくらわせていたのは
 "兵営の中庭"の 青い人 印の辺りかな?と推測。
建物の配置から、漫画版だとそう見えますのよネ。
アニメではざっくり表現だからどこでもよさそうだけど<失礼
オスカルさんの真正面に巨大な塔が!という描き方に
合いやすいのは、やはりこのポジションかな?

でもって漫画で「煙をタテにして跳ね橋を襲え」と言っていたのは
「6」の跳ね橋では?と思いました。
もうひとつの方、要塞入口の跳ね橋は、降伏の印として内から
開けられたので、それなら史実とも辻褄合うか?と姑息に考え…

正解はないかもしれませんが、史実と付け合わせてみるのも一興です