2016年02月

ぽそぽそと、お絵描きリハビリしてました。
昨年、物置から20年以上前の色鉛筆&パステルを発掘したのですが
腐っておらず、ちゃんと全部使えました。<もったいない神様降臨
意外と丈夫。カビたり酸化したり、しないものなんですね~。

まねっこ絵で、塗り塗り楽しんでいるだけですが
アンドレさんの髪型がやっぱりよくわからない…と言っていたら
BD特典に資料が付いている、と教えて貰いました。

なるほろ~~あるある<存在忘れておりました
制作初段階で基本設定されたものと、その後
外注用資料として作られたのかな?という感じの
実際の原画を使った資料とになっていたんですネ。

一番初めにつくられた設定では、衛兵隊での軍服は
原作に近いデザインだったんですか オスカルさん。
サッシュベルトで、上着の裾にも飾り模様あり。
実際にはその後、すっかり簡略化されちゃってて残念。

成人後のデザイン絵をみると、原作8-9巻(物語末期)
参考にしているように感じます。…当然か。
特にサンジェストの初期(#23ゲスト)設定なんかは
池田キャラの雰囲気が、とてもよく出ているかと。
たぶん描かれているのは姫野さんだと思うのですが
本当に絵の上手い人だったんですね

この資料集を見ていると、制作開始前に作られた初期設定は
荒木さんが前面にでていて、その後、姫野さんに移行しているような
印象を受けます。<絵柄から。勝手な推測デス。

これら設定中、私的に一番意外だったのはフェルゼンさんでした。
初期段階のフェルゼン氏、すごく荒木さん臭を感じるのですが(笑)
このキャラデザインだけ眺めると、美形キャラにみえますよ? おおお
本編では一度もそんな風に思った事ありませんでしたのに~。


アニメの放送では、じっくり週一で話が進んでいくので
全然違和感はありませんでしたが、前半後半で
絵柄が変化する件に関しては、設定表で一度に並べて眺めると
まったく違う作品のキャラに見えるかもかもかも・・・です
登場人物が成長していく物語だったから通用したのかも。

前半絵は、軒並み(たとえおっさんであっても)可愛い系。
逆に後半は主役から端役に至るまで準劇画系。という感じかしら。
市民諸君が劇的変化を見せていますねぇ。
前半の群衆は、世界名作劇場的。
後半は群衆も議員諸君も、生活に疲れたお化け屋敷的な…もごもご。<失礼

最終話のアントワネット衣装に関しての資料は、かなりラフに描かれていて
「原作にありますよろしく」とメモ書きがあるのですが
制作の進行がかなり押して、切羽詰まっている気配が伺えます。お気の毒さま・・・


資料に添えられているコメント(指示)も、ちょっと楽しかったです

ポリニャク夫人=やさしそうな顔をしているが、かなりのワル!
うん。うん。うん(笑)

オスカル=男装していても女性です。強調しない胸とウエストなどは必要
おお~たしかに。
すべった作画では、おっとこまえ なオスカルさんもいましたからねぇ。

アラン=もう少し アゴがっちり
これは設定ではなく、デッサンに書かれたままのダメ出しメモでしたが
よく見ると、この注意前の(描き直す前の)線が残って見えますデス。
アランさんてば残念ちゃん~。
最初はもっとスマートな、すっきり君だったのね。
眼つきは鋭いし、当初のままなら、わりと美形路線だったかも?
エラと顎のラインを変えられただけで、すっかりお弁当箱君に変身あちゃー


使用されていた作画の大半は、中盤の姫野さん荒木さんカットでしょうか?
数は少ないけれど、一番安定していたシリーズ中期の線画が
今もこうして見られるのは嬉しいです   もっともっとみたいなん ♪



40wa-2
40話まねっこ  飲み助さん




代表選手御一同様 大変お疲れさまでした。

私にとっては今期の「観たい人達」大集合だったこの大会。
実は世界選手権よりもこっちが楽しみというくらいだったのですが
その期待通り、大変楽しませて頂きました。
選手の皆さま、どうもありがとうでございました


しょーまさんを楽しみにしているのは、いつも通りなのですが
今回は特に、かなこちゃんのロクサーヌと、無良くんの黒い瞳。
そして本郷さんのリバーダンスが見たくて見たくて。わくわくわく♪
滑りこまれて完成形なものをここで見られるかもしれないという期待。

中でも今季、数あるプログラム中で、本郷さんのリバーダンスほど
プログラムそのものが魅力的で、本人の個性にもぴったり!で衣装も完璧
というプログラムは存在しないのではないでしょうか?おおげさですかね?(笑)
私けっこう本気で思ってマス

あの衣装、着ているだけでまず綺麗でしょ。
シックだけど地味じゃなくてキラキラ上品。
プログラム内容にもばっちり合っている。
滑っている時のスカートの広がるラインまで、すっごく魅力的。
でもってあんまり言いたくはないけれど(苦笑)
本郷さんのやや美しくない(いかり肩的に両肩があがる)癖も
この衣装デザインは、うまくカバーしてくれている。

こんなにポイント高い衣装そうそうありませんよ~
このプログラムにはこの衣装!みたいにぴったんこなのは。
あっこちゃんの「O」の衣装と同じくらい素敵と思います。

そもそもリバーダンスをする、ときいた時も、フィギュアの動きからは
ほど遠いあのダンスっぽさを、どう表現出来るのか
想像できなかったんですよね。それがこうなるとは。一目見て脱帽。
さ~すが宮本センセ。才能あふれまくり。
来月もう一度、演技を世界選手権で見られるのは嬉しいです。


けどけど今回。
私的ビッグサプライズは、最後の最後にやってきました。
チャン選手。
いったいどしちゃったの!? な神懸かり演技。

いえ、もちろん実力を発揮した通りであり、あれで一位取れなかったら
それはおかしいでしょ?という滑りだったのですが
なんというか・・・かつて全日本での大ちゃんでも見た
「いつもと違うスイッチが入ってた」状態のチャン選手だったと思います。

あの時の大ちゃんスイッチとは、またちょっと違うんですけど…
あーもしかしたら、ソチ・フリーの真央ちゃんスイッチに近いかしら。
ここまで、キリキリに引き絞ったような演技って今迄なかったと思うんですよね。
※てゆか、私が知らないだけなのかもしれませんが。ごめんちゃい

う~ん。それにしても、いいもの見せてもらいました
上手いけど好みとは違うタイプなので、今迄見たら消してた
チャンさんの演技ですが、この録画はばっちりとっておきますデス

TV観戦はしてたかどうかはわからないけれど、大ちゃん仲良しだから
これ見たら小躍りして喜んでいたかもしれませんねぇ。
でもって自分ももっともっと滑る!! とか発奮・・・してたら嬉しいんだけどな <どり~む



四大陸2016
  おかえりなさいケビンさん





雑談です

世の中、ぽかぽか陽気だとかバレンタインだとかゆーのに
先日 から凹ちっくな管理人、ただいま脳内リハビリ中でした。
ベルばら的サルベージにはもうちょっとかかりそう…。

再放送が終わってしまい、ちょっと寂しんぼな毎日です。
今週からはもうないのよネしょぼぼん。
ダレやすい週の真ん中に放送してくれたのは凄くいい刺激でしたのに。

先日も、集中力が落ちていたのか気合不足なのか
仕事中に頭痛が悪化し、会社の配置薬(顆粒)を貰ったりしました。
my水筒で飲み下したのですが、中が紅茶だった事を忘れており
飲んだ直後、鼻に抜けてきた香りがなぜか” ハイター ”で。
・・・激マズっ!!
久しぶりに、死にそうに眼の覚めるマネを致しました。ぬぉぉぉ


それにしても今回の視聴&初ブログについて。
自分の中でなんとなく感じ、思っていた事を言葉になおし
表に出す、というのは、とても新鮮な経験になりましたデス。

言葉に変換すると、自分の中でも整理され再認識できるんですね。
逆に言葉にすると「ちょっと違う?」という部分もあり…難しい時も。
うまくいかずに削ったり、途中で諦めた事も多々ありましたから

やはり ベルばらさん めちゃめちゃ深し!
私などではまだまだ理解が追いつきませんデス~。

今迄はBS放送を追いかけていたので、週2-3更新でしたが
今後はこちら、かなりスローダウンいたします。
そもそも雑多なブログのつもりが、ベルばら以外の事がでんでん書けず
XOI大ちゃんの事もすっとばしてしまいました・・・応援できてへ~ん




アニメ・ベルサイユのばらFANで 御来訪下さっていた見知らぬ御方様
  今迄 どうもありがとうございました 


放送がひと段落しましたので、まずは御礼まで。

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            いつまでも幸せで在りますように
                                 
       
       

                     




   



今週のBS 《 第40話  さようなら わが愛しのオスカル  》

最終話


adieu
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アンドレさん、迎えにきてくれてありがとう。
もう、それだけです


強いて言えば…。
この時代、弔い事情を詳しくは知りませんけども
今の感覚からすると、かなりぞんざいな場合もあったようで
映画アマデウスにあったように・・・まぁ、あそこまで酷くないにしろ)
ちょっぴり気にかかる事ではありましたので
ふたりの御墓が並んであるという事も、ほっとした部分です。

アラスにあるという事は、父上さんが動いてくれたのですね。
でなければシャトレ夫妻がいくら頑張っても、そこまでは出来ないでしょうから。
父上が、と思える事も、ちょっとだけよかったと感じるところ。
当然表向きは沈黙。秘しての行動であるとは思いますけれど。



…わかった。もうよい
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その後の革命物語。
超駆け足版としては、よく出来ているのではないでしょか。
ただ、自分などは予め概要を知っているので
そう思えるのかもしれません
全然歴史を知らない人には、どうみえるのかしら?

ごく最小限のポイントだけ押さえてある形でしたが
やたらドラマティックな雰囲気が漂っていましたね。
苦悩するフェルゼンさん…今迄で一番色っぽい感じ。
(原画担当。姫野さん部分かしら)
三分割画面も大変効果的でした。


F 「オスカル、今は亡き心の友よ。私に勇気を
A 「心が安まります…オスカルに心をはせると

その内面にまでは理解が行き届いていないとしても
それまでの長い間の彼女の言動から考えれば判ることもある。
自分達を害する事を目的に動いたのではなく
何か彼女なりの思考や事情で動いた結果なのであろうと
それぞれに解釈した結果が、このような言葉達に繋がったのでしょう…。
原作“エピソード”の父上を、ちょっと思い出しました。


もし40話で終わらずに、当初の予定通りだったら
もっと革命部分が描かれていたのかしら?
見てみたい気もするけれど・・・でも、それ以上に
やはりオスカルさんをもっと見ていたい気持ちが上回ってしまいますね
でも登場場面増えても、やっぱり黙ったままでいそう。
でもって見ているこちらが必死に妄想する今と同じになりそう(苦笑)


アニメ・ベルサイユのばら 
これにて終了です


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39話。引きずり中です。
泣け!と言われれば1分弱で泣けそうな中堅女優モードです。
うっかりアンドレさんお別れ場面を思い出そうものなら… じょびじょば

あ~も~ 物語の運びはばっちり覚えてるし、もう何度目か判らないくらい
見ているはずなのに、それでも泣かされてしまう罪作りなベルばらさん。
真剣に見れば見るほど、どーしても巻き込まれちゃう魔性の作品ですね。
そーなんです。オスカルさんが魔性ちゃんなのデス!?

39話分、ぽちぽちブログ打ちながら、あんまりつらくて
「やっぱ、もうやめとこ…か」と何度思った事か。
泣いては中断。それでも再開。なんて変態なマネを繰り返し
落ち着け~冷静に~と言い聞かせながら、やってたものですから
中身もガチスカだったと思います。すみません。
実はあの倍以上打ってたのを、中身無さすぎて削りました(恥)
それでも見て下さった方、どうもありがとうございました


39話はもう、辛さと悲しさの嵐で窒息しそうでしたが、その中で唯一
詩人の息子と、オスカルさんの邂逅だけが、ほんの少し落ちつけた部分でした。

偶然その傍らを通りかかっただけなのに、引き寄せられるように
彼女の方から親子の後について行きましたでしょう。
子供に手を貸して助けるわけでもなく、物陰からじっとみつめ
その声に耳を傾け、水路を流れ下っていく詩人を見送るのみ。

これ以前は、星空を見上げても、心のうちでアンドレに語りかけるだけだったのが
この後は、セーヌやパリの街そのものを見つめる様子に変わっていた。

詩人の息子から、このとき直接、話かけられたりはしていませんが
アンドレの死でいっぱいで、時間が止まったままだったオスカルさんが
外の世界に向き直り、現実に意識が戻ってきた瞬間だったように見えました。

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場面変わって同じ夜半
ベルナールに呼び出されていたアラン班長

俺は代表じゃねぇ。隊長が都合悪いんでな、代理で来ただけだ
こんな風にさらっと当たり障りないように言えちゃうあたりが
アランてば職場にひとり欲しいなぁ と思う所以です。
一家にひとり。は、いらないけれど、職場にひとり欲しいじょ~<結構本気


39話で既に最終回気分だったんですが、次がほんとの最終回。
ベルばらBS祭も、次で、ホントにホントにおしまいですね。
やっぱりちょっと寂しいなぁ…






《 第39話  あの微笑はもう還らない!  》 つづき



‐‐‐ アンドレ、応えてほしい…もはや全ては終わったのだろうか ‐‐‐‐‐


消え入りそうな、頼りない呟き・・・。
彼への記憶に繋がる愛馬を失い、帰る場所も
心の拠りどころもないまま、あてどなく街を彷徨うオスカルさん。

そんな時。
ここで語り部の詩人(故人)と、その息子に行き遇ったのは
物語後半、長い長い伏線の結末だったのでしょうか。

生前アンドレは、この詩人から励まされていた事もありましたが
オスカルさんは知らず、その息子から一筋の道を示されたようです。

愛する人を失ったのは自分だけではないのだということ。
そして、どんなに辛い事、苦しい事が起ころうとも、セーヌは流れ
いつの時も変わらぬもの、変わらぬ営みが、そこには在るのだという事を。
誰にとっても平等に、明けない夜はないのです。

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陽は沈み、陽は昇る。

疲れ果て、倒れ込んでいたオスカルさんを目覚めさせたのは
バスティーユへ向かう市民の声でした。

そこへ迎えに現れたアラン班長。
アンドレと錯覚し、口元を綻ばせるオスカルさんが切ないです。
(脚本にダメ押しされてると判っていても泣かされます…

でもですね、ここはアランがいてくれてよかったと思うのです。
アンドレの無念とオスカルの苦しみ。
この時、両方を察して思いやる事が出来るのは、彼しかいないでしょう。
(ロザリーでは不足。ベルナールは論外)


もう一度だけ、これで最後だ。泣いてもいいか
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悲しみ、苦しみがなくなる事はないのだけれど
すべてを、ひとりぼっちで泣いて耐えるよりも
その辛さが判るであろう人に受け止めてもらえれば
それだけで随分、違ってきますもの。


そして再び戦場へ戻っていくオスカルさん。
どんな時も「今その場で、出来うる最善を尽くす」姿勢は変わらないのですね。
どこまでも、すべての物事に真摯な人でした。


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さようならオスカルさん。



先週のBS 《 第39話  あの微笑はもう還らない! 》 ※2月3日放送


愛しい人さよなら回。


…陽が沈むのかオスカル?
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うん。今日の戦いは終わった。もう銃声ひとつ しないだろ?

オスカルさん、優しく諭すように語りかけます。
アンドレさん、もう見えていません。
鐘の音と、帰巣する鳩の羽音で日暮れを思います。
そして落ちてくる涙。
オスカルさんの震える声で、死が迫っている事を悟ります。

この瞬間までアンドレさんは、自分が死に瀕しているのだという
自覚がありませんでした。

顔色が変わるという表現がありますが
俺はもう…だめなのか?」の「だめなのか」で声音が変わっています。
ちいさな驚きと滲む絶望。
志垣さん。若いのに、芝居が怖いくらいの秀逸さです
ここまで涙を懸命にこらえるような、震える吐息が切れ切れに聞こえていて
一方の田島さんも、本当に泣きながら応えているかのようです…


全てがこれからなんだもの。
 こんな時に俺が死ねるはずはない。死んでたまるか…

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いつかアラスへ行った時、ふたりで日の出を見た。
 あの日の出をもう一度みよう、アンドレ。あの素晴らしかった朝日を


こたえを返すことなく、彼はそのまま絶命。
・・・あんまりです。
なんでこんな死に方しなくちゃいけないの?

オスカルさんの問いかけに、返す事は出来なかったけれど
それでも声は、ずっと聞こえていて、心のうちで応えていたと思います(希望)
・・・けど「私をおいて逝くのか」という悲鳴までは聞こえて欲しくない・・・それはつらい。

私事ですが、むかし子供の頃、父を原因不明の病で亡くしました。
救急車で運ばれ、再び会えた時は、喉を切開されて人工呼吸器をつけた姿に。
動く事、話す事もなく、眼を閉じ意識不明の植物状態に見えましたが
私達子供の語りかけだけには、涙を流して反応を返してみせたのです。
唯一できたのはそれだけ。
だから人間、最後に残されるのは聴覚、という説を本当だと思っています私…。






‐‐‐‐‐愛していましたアンドレ
    ・・・おそらくずっと以前から。気付くのが遅すぎたのです

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アンドレ、許して欲しい
  愛は、裏切ることより、愛に気づかぬ方が、もっと罪深い‐‐‐‐‐



アンドレのみならず、愛馬をも撃ち殺されて
反射的に、抵抗と反撃に動きます。
けれども目の前の兵士達の事、見えてはいるけど見てはいない。
彼女の心の中は、彼への想いだけで埋め尽くされていました。


この時の一連の独白、好きでした。
アンドレに向けて心を告げている。という意味では。
ただ内容は、とてもとても寂しい。

過去を顧みれば、その愛を知るずっと以前から
アンドレからは、溢れるほどの愛情を注がれていた記憶しかない。
なのに自らは、それと同じくらい、それ以上の愛で慈しみ
幸いで彼を満たす事ができなかった。

許して欲しい、と願ってしまうくらい辛すぎる後悔の深さ。
彼と共に歩む事は、もう二度とできないのだという、その虚無の果てしなさ…
その苦しさが伝わってくるのです





分けます


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《 第38話  運命の扉の前で  》 つづき


 チュイルリー広場にて

我々の考えは少し甘かったようだ
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だが、ここはどうでも、とにかく信じて貰わねばならない

右手に銃、左手に剣。
それらを重ね合わせ、右手を逆手に滑らせ握りなおし
くるりと捻ってアランにさし出す。

こちら普通の、なんということのない一連の動作ですが
所作に無駄のない和装の人を見かけた時のような
静かな美しさを感じます
剣の長さとか細かい辻褄いえば、ん?な所もありますが(笑)
ここ、もっと単純な動きにして済ませる事もできたはずなんです。
それをあえて丁寧な手捌きにしてあるあたり。制作すたっふGJ


こういうちょっとした部分の綺麗さが
オスカルさんの魅力のひとつでもあると思います~。
まぁ惚れた欲目なのでしょうけども えへへ


そして市民との対話に丸腰で臨む隊長さん。
武器を預ける相手がアンドレじゃなかった・・・そうかそうか。
眼のこともあるから、危機管理はアラン担当という事で?
アンドレはなるべく危険から遠ざけたいという事で?(妄想)


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オスカルさんのスピーチと、ベルナールが信頼を示した事で
市民諸君からの一応の信任を得、再び戦闘行動へ。

原作のこの辺りの場面、ちょっと好きでした。
単なるお飾りではなく、オスカルさんが
兵の指揮を執ってる様子に説得力があって
※市民側に付いてからの闘いのトコロです

けれども逆に、アニメはここで、ちょっと凹み加減になります。
アンドレの具合は急激に悪くなるし、ところどころ戦いの生々しさもあり
見ていると、どんどん追い詰められて、気分はすっかり谷底へ どよん

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たぶんこれは、先が判っているせいもあるのかも。
原作では最後に「勝ちとった達成感」のようなものが
それなりにありますでしょう。
けれどもアニメにはそれがない。
・・・ホントに欠片もないんですよね
その辺の違いが凹気分の元になっているのかもしれません。

私、このアニメでは、オスカルさんが民衆側についた時点では
王制自体を否定してはいないと思っています。
というか原作でも、本人は王家打倒を目的には動いていませんでしょ。
結果としては、ああいう結末ですから全体がそうなって動いて見えますけど。

原作ではそれこそかなり学んでいる様子が伺えますが
こちらのオスカルさんは、この辺、黙って俯いちゃうから判り難く
行動の元となるものも違っているような感じはありますよね。

アニメの彼女が願っていたのは共存共栄の方向ではないのかしら。
王が民に銃を向けたら、全ての関係性が壊れ戻れなくなってしまう。
だから両者の幸福を再生する”可能性を守る為”に動いた気がするのです。
(というか私の願望かな。ここまでくると)
いま以上の最悪の事態を防ぎたい、押し止めたい一心で
民衆の楯となったのではないかとも思うのです・・・。

フランス革命自体、対立構造もそんな単純なものではありませんし
オスカルさんが動いたこの時点では、まだほんの入り口。ごく序盤。
私自身このあたり、今迄そんなに突っ込んで考えていたわけではないので
何となくレベル、で言っております。申し訳ありませ~ん





それにしても自分、実はまるきりこの38話の粗筋を忘れていました。
前回の『アンドレさんもうヤバイです』という予告にすっかり騙され
録画したものの気分は御通夜で、なかなか見る事が出来ずにおりました。

うだうだしてたら、察した友さんが教えてくれました。

『 アンドレまだ生きてるよ 』
『 えぇ!? 』

マヌケなわたし
今は執行猶予がついた気分です。ほんの少しだけど。

あ、でもですね、自分的には最終話ではなく、次の39話がシリーズ通して
一番ベタ泣きして潰れる回なので、こちらの更新はまたしても遅れますデス。
そして、この再放送を追いかけての書込みはそれが最後かも。たぶん。


義務でも仕事でもありませんから、通常、趣味の領域で、ここまで気張って
観ようとする事はないのですが、やはりベルサイユのばらは特別で。

なんというか、ここまできたら最後まで、この人達の生き方を
オスカルさんの生き様を、見届けなくてはいけない気持ちになるのです。
紙の中、映像の中だけの存在ではありますけれど
確かにそこに、生きているので。





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