” フランス文学者の鹿島茂氏による「失われたパリの復元」をもとに
19世紀パリ全体像に迫る展覧会を開催します ”
…という紹介に、見たいな~行きたいな~と思っていたところ
後期展示のみですが21日、行って堪能する事が出来ました
19世紀パリ時間旅行-失われた街を求めて-
今回のお目当ては、”大改造前”の銅版画。
現在のパリは、1853年~1870年に行われたパリ大改造によって作られた
都市景観であり、それ以前にあった中世以来の街並みは破壊され
今はもう見る事は叶わなくなってしまったものですが、こちらが凄いのは
改造前・改造後の風景が同じポイント毎に記録され残っていたというトコロ。
まだ写真もなかった時代に、観光地や有名な場所でもなんでもない
裏町までも描かれているのって凄くないですか?
会場では展示室に入ると、パリ各所にある同じポイント毎に3点ずつ
違う年代の銅版画が並べて展示されてありました。
例えば「タンプル」と銘打たれた版画は(1450・1770・1881)と掲げられていて
その年代ごとの景色の変遷がひとめで分かるようになっているのです。
行って大正解。これ、すんごい面白かったです
ポン・ト・シャンジュなどは1700年代には、橋の上に建物群が
見て取れますが、1800年代には綺麗に無くなっていたり。(火事のせいだったかな?)
ベルばら的な場所としては、バスティーユ広場やチュイルリ宮もあり
モンマルトルからみたパリの眺めなどには風車も描かれていて
あ。こんな古い時代から、ちゃんとあったのね~と今更ながらの再認識。
風車については1800年代の写真もあり、アニメでジェロさんが、館へ帰る
オスカルさんを送っていく場面で、軋みながら回っていた場面を思い出し
帰宅後、ついつい第30話をチェックしなおしちゃいました。
そうそう、ジェロさん一人ポエマーの場面で出てくる風車ですよ~
おや?そういえば衛兵隊の兵舎ってどこにあるのでしたっけ?
風景だけではなく、事細かに書き込まれている人物や馬車なども
比べてみると面白かったです。
ざっくり言うと、古い画をみては「三銃士ぽい…」1700年代になると
「ベルばらぽい...」1800年代になると「ナポレオンぽい...」という装束分けに
見えるんですネ。私の中では。ざっくりし過ぎでしょうか?(笑)
川辺は今のように護岸工事が行き届いていたわけではないようで
場所によっては、なだらかな岸辺になっていたり、船の形状もそれぞれの
年代により違っていたり。
馬車や街灯もデザインがそれぞれに違って見えまして。
馬車に交じって人力で運ぶ輿(映画ハウルの動く城で、荒地の魔女が乗込み
ゴム人間が運んでいた乗り物)が古い時代には目立っていました。
1800年代になるとガス灯も今の形になっていましたが、1700年代の画では
角ばった感じの手持ちランプが吊り下げてあるような造りでしたネ。
場所としてはパレ・ロワイヤルが結構な数、目につきました。
もちろん私の事ですから、そこは例の如く、何を見ても
ベルばらフィルターが掛かって脳内に反映されるのです。
オスカルさんの時代はこうだったのネ~的、楽しさが随所ありまして わくテカ
二階の展示室には、デイ・ドレス、イブニングドレス等が、5着ほど展示があり
いずれも1800年代製の本物。
ベルばら時代とはデザインの流行は違っていますが、レースやら織物の質感は
本物を見せられると「ああこうなのか~」と納得させられる部分多数で
お絵描きの参考になること山盛りでした<でも描けないけど(笑)
そうえいえばミュシャのポスターも1点ありました。
サラ・ベルナールのジスモンダ。
他の作家さんの絵もありましたけれど、ミュシャのポスターが、やはり一番繊細で
洗練された絵に見えましたデス。ちょっと得した気分♪
今回の展覧会、絵もテキストもとにかく情報量が多く、二時間以上いたのですが
風刺画や改造後に関するあたりは、やや駆け足での拝見となりました。
前期も見たかったですわ~~東京近郊に住んでいたら絶対リピートしたと思います。
図録も買うか悩んだのですが、逆に実物を眺めた後見ると、本では画が小さく
印刷で細部がつぶれて見たい部分が見えていないという状況で…結局止めておくことに。
本物の密度の高い画には、印刷は叶わないのです~~ぁぁぁぁぁぁ。
本物と同じ大きさならいいのかしら?<それはNG
けどけど、実は4月に「失われたパリの復元-バルザックの時代の街を歩く-」という
図録よりも、ズバリ!欲しい本が出版されていたのです。
欲~し~い~~~けど、気軽には買えません…高くて!!(苦笑)>10.800円
今年はベルばら散財の年、と覚悟しているので、ベルサイユのばら優先なのでした~。
それにしても鹿島先生ありがとうございました こんなにいいもの見せてもらって。
著作は図書館にある分しか読んでいませんが、フランス(パリ)愛に
満ち満ちた先生ですよね。
今年は無理だけど、必ずパリ復元本買いますですよー
追記
火事で建物が崩れたのは、プティ・ポンでした。
19世紀パリ全体像に迫る展覧会を開催します ”
…という紹介に、見たいな~行きたいな~と思っていたところ
後期展示のみですが21日、行って堪能する事が出来ました
19世紀パリ時間旅行-失われた街を求めて-
今回のお目当ては、”大改造前”の銅版画。
現在のパリは、1853年~1870年に行われたパリ大改造によって作られた
都市景観であり、それ以前にあった中世以来の街並みは破壊され
今はもう見る事は叶わなくなってしまったものですが、こちらが凄いのは
改造前・改造後の風景が同じポイント毎に記録され残っていたというトコロ。
まだ写真もなかった時代に、観光地や有名な場所でもなんでもない
裏町までも描かれているのって凄くないですか?
会場では展示室に入ると、パリ各所にある同じポイント毎に3点ずつ
違う年代の銅版画が並べて展示されてありました。
例えば「タンプル」と銘打たれた版画は(1450・1770・1881)と掲げられていて
その年代ごとの景色の変遷がひとめで分かるようになっているのです。
行って大正解。これ、すんごい面白かったです
ポン・ト・シャンジュなどは1700年代には、橋の上に建物群が
見て取れますが、1800年代には綺麗に無くなっていたり。(火事のせいだったかな?)
ベルばら的な場所としては、バスティーユ広場やチュイルリ宮もあり
モンマルトルからみたパリの眺めなどには風車も描かれていて
あ。こんな古い時代から、ちゃんとあったのね~と今更ながらの再認識。
風車については1800年代の写真もあり、アニメでジェロさんが、館へ帰る
オスカルさんを送っていく場面で、軋みながら回っていた場面を思い出し
帰宅後、ついつい第30話をチェックしなおしちゃいました。
そうそう、ジェロさん一人ポエマーの場面で出てくる風車ですよ~
おや?そういえば衛兵隊の兵舎ってどこにあるのでしたっけ?
風景だけではなく、事細かに書き込まれている人物や馬車なども
比べてみると面白かったです。
ざっくり言うと、古い画をみては「三銃士ぽい…」1700年代になると
「ベルばらぽい...」1800年代になると「ナポレオンぽい...」という装束分けに
見えるんですネ。私の中では。ざっくりし過ぎでしょうか?(笑)
川辺は今のように護岸工事が行き届いていたわけではないようで
場所によっては、なだらかな岸辺になっていたり、船の形状もそれぞれの
年代により違っていたり。
馬車や街灯もデザインがそれぞれに違って見えまして。
馬車に交じって人力で運ぶ輿(映画ハウルの動く城で、荒地の魔女が乗込み
ゴム人間が運んでいた乗り物)が古い時代には目立っていました。
1800年代になるとガス灯も今の形になっていましたが、1700年代の画では
角ばった感じの手持ちランプが吊り下げてあるような造りでしたネ。
場所としてはパレ・ロワイヤルが結構な数、目につきました。
もちろん私の事ですから、そこは例の如く、何を見ても
ベルばらフィルターが掛かって脳内に反映されるのです。
オスカルさんの時代はこうだったのネ~的、楽しさが随所ありまして わくテカ
二階の展示室には、デイ・ドレス、イブニングドレス等が、5着ほど展示があり
いずれも1800年代製の本物。
ベルばら時代とはデザインの流行は違っていますが、レースやら織物の質感は
本物を見せられると「ああこうなのか~」と納得させられる部分多数で
お絵描きの参考になること山盛りでした<でも描けないけど(笑)
そうえいえばミュシャのポスターも1点ありました。
サラ・ベルナールのジスモンダ。
他の作家さんの絵もありましたけれど、ミュシャのポスターが、やはり一番繊細で
洗練された絵に見えましたデス。ちょっと得した気分♪
今回の展覧会、絵もテキストもとにかく情報量が多く、二時間以上いたのですが
風刺画や改造後に関するあたりは、やや駆け足での拝見となりました。
前期も見たかったですわ~~東京近郊に住んでいたら絶対リピートしたと思います。
図録も買うか悩んだのですが、逆に実物を眺めた後見ると、本では画が小さく
印刷で細部がつぶれて見たい部分が見えていないという状況で…結局止めておくことに。
本物の密度の高い画には、印刷は叶わないのです~~ぁぁぁぁぁぁ。
本物と同じ大きさならいいのかしら?<それはNG
けどけど、実は4月に「失われたパリの復元-バルザックの時代の街を歩く-」という
図録よりも、ズバリ!欲しい本が出版されていたのです。
欲~し~い~~~けど、気軽には買えません…高くて!!(苦笑)>10.800円
今年はベルばら散財の年、と覚悟しているので、ベルサイユのばら優先なのでした~。
それにしても鹿島先生ありがとうございました こんなにいいもの見せてもらって。
著作は図書館にある分しか読んでいませんが、フランス(パリ)愛に
満ち満ちた先生ですよね。
今年は無理だけど、必ずパリ復元本買いますですよー
追記
火事で建物が崩れたのは、プティ・ポンでした。