2017年10月

 ジャック・ドゥミ + ミシェル・ルグラン デジタル・リマスター版特集上映
シネマ・アシャンテ
  cinéma enchanté 
YEBISU GARDEN CINEMA 2017/10/14 ~11/10
http://cinema-enchante.com (東京他.横浜.名古屋.大阪.京都)


期間限定のベルサイユのばら実写映画の上映機会。
告知を見ると、映像がとてもクリアになっていたので
これは見てみたいわ~と思ったものの結局自分は行けなくて。
観てきた方からお話を伺っていました。

観光映画的ではない生活の匂いがする <わぁ
風景と衣装を大スクリーンで見るだけの価値あり <わあぁ
最後の最後であれはないなぁ <わはははは

結論「映画館でみるべき映画」であったそうです ほうほう

結末の付け方で印象が急落しているということで…そうなのでしょうね。
映画評に「自己克服と自己実現、あるいはそれが不可能となる幻滅」が
ドゥミ監督映画に一貫するテーマとあったので、それを意識して見てみると
あぁなるほど、と思われる流れ(造り)ではあるのですが、それでも
最後の場面では、どうにも消化不良と感じてしまうのでありました。
私などはどうしても、ベルばらフィルターがかかってしまうので、完全には
ニュートラルに見ることが出来ず...まぁこれは仕方ありませんよね

人様の感想に煽られつつ、映画は見に行けない寂しさを埋めようと
久しぶりにサントラ音楽をたっぷりと聴いてみたのですが、ミシェル・ルグラン
こちらの映画音楽良いですよ~
映画を見ている時は、映像に気を取られて聞き流してしまう事もありますから
音楽のみを聴く事で、映画に使われていない部分もトータルで聴けて
その豊かな世界にどっぷり浸かれますあとはお好み次第。

我家では手元にLPはあるもののプレイヤーがない!という間抜けな状態でしたが
今はネットで聴けるという事で、以下のワードで検索するとYouTube出てきます。

映画冒頭曲= Ouverture - Lady Oscar (Musique du film)
舞踏会場面= At the Court Ball, Pt. 2 - Lady Oscar
           At the Court Ball, Pt. 3 - Lady Oscar
個人的お気に入りストリートオルガン= A French Street - Lady Oscar




おまけ  実写版ジェローデルさん
なかなかいいとこついてる役者さん選びだと思うのですが
j1
こういう表情でこの角度だと 爬虫類系に見えません?
j2
「この短剣で君の心臓を突いてやろうか」
アンドレさんから売られた喧嘩をお買い上げ中。の巻



ショウワノートさんから12月発売予定の
ベルばら新商品の予約紹介が早々と通販サイトに上がっていました。

 http://www.amiami.jp/
201712new


得意分野の紙製品から、今度はペーパー加湿器だそうで。
へ~目の付け所がユニークと思ったものの

惜しいですよ!ショウワノートさん。
なぜドレス・オスカルさまを一緒に出さないんですか~ !?

ふんわりドレスといえば、イコール王妃様なのでしょうが
ドレス・オスカルさまも同時に発売すれば
レア感たっぷりで売れる事間違いなし! (←決めつけ)
だと思いますのに~~~~~い。 
あぁ追加発売でいいから、これから作ってくれないかしら…


とゆか、商品がホントのホントに並んでいたら
私は王妃様verよりも、オスカルさまverを迷わず選びますが
普通のファンさんだと、ドレス姿のオスカルさまには
そこまで食指が動かないものでしょうか?
あんなに綺麗ちゃんなのに? わたしマジメにほしいですけど




ベルばらとしては描かれていない、本編完結後の話がいよいよ登場。
初回は、ロザリーお母さん大号泣大会の巻。

自然、他作品にもリンクしていましたが、" エロイカ " を未読の
ベルばらOnlyファンにとっては、今回のこれが
ベルナール夫妻&アランのその後を知る機会になったわけですネ。

このエピソード9では、ロザリー親子が単に問題を乗り越えて
目的地にたどり着くまでを描写したいだけとは思わないので…。
果たしてどういう展開になるのでしょうね?
今迄、各エピソード毎に、それぞれ「これが描きたかったんだな」と
思わせるポイントがありましたから、きっとまた何かあるはず。

個人的には、次回辺りで、さっくりスウェーデンへたどり着き
そこからフェルゼンさんを絡めた話を読ませて頂きたい感じです。
王妃さまを完全に失ってしまった後の様子が気になりますのん…。

表紙に『その全てを彼女は見届ける』というコピーもあったので
じゃあフェルゼン伯の最期を見届けるのかな?と連想しましたの。

ベルばら物語の最初、冒頭は『3人の人間が生まれた』という
書き出しで始まり、本編ではフェルゼンさんの最期まで記述され
見事なまでに綺麗に完結してますでしょう?
だから今回、その最期部分を具体的に描くのかな~と。
あ。そうするとロザリー編とは言えなくなっちゃうかしら

ep9
表紙を見て、あ・ユリウスと思ったのは私だけではないはず。。。



追記
本編完結後の話は、既にエピ編にありました>マリー・テレーズ回
うっかりの助。ごめんなさ~い





de268eb0-f1ab-4ade-8f22-b93
 http://www.aromakankyo.or.jp/lp/aromacollege/index.html



遅ればせながらやってみました。
ベルばら香り診断。

結果はアンドレさん

ええー?
なぜー?
アンドレ違うでしょ。
と、やり直しても結果変わらず。
うーむむむ?

けどね、最初からどれも選べないんですよ。

第一問
『嫌なことがあった時、どうやって気分を変える?』


自分の場合 → 寝る  

ほ~ら、これに近い選択肢なんてありませんもん。もん
けど面白かったので、こういうコラボは大歓迎
もっとやって頂きたいですねぇ



『そもそもフランス語の白(blanc)という語には「漂白されているもの」という
意味があります。白い布は漂白することで得られたのであり、当時の人びとが
清潔の表現のために求めた白い下着とは、漂白された下着なのでした 』



  ヨーロッパ服飾物語 内村理奈(北樹出版)

こちら、服飾といってもドレスやコルセットなどの話題ではなく

 。清潔の概念と下着について
 。ジェンダー:帽子の存在
 。コミュニケーションツール・エチケットとしての服飾
 。フィクション作品に登場するモードあれこれ


という内容の御本でした。
機関誌にエッセイとして執筆掲載されたものを
加筆修正、書籍化したものなので読みやすかったです。
※ツヴァイク著「マリー・アントワネット」も取り上げられていました。
この辺、個人的には1次資料からの考察が読みたかったですのん。


元々、著者さんが既に出版されていた本の簡易版的な内容なので
これを読んで面白かった方には、前著「モードの身体史」をお勧めしたいです。
・・・と言いつつ。身体史の方はなんとも読みにくい本で。
元々卒論で執筆されたものを書籍化した本。他にはあまり見られない
内容なので、とても面白いのですが、私は読み辛かったデ~ス


それでもこれら、内村センセの著書を読んだおかげで
ベルばら当時の(特に庶民の)下着事情がそれなりに掴めるようになり
このカット の意味が、多少分かったような気になりました。

CIMG9866

この当時、下着にもはっきりとした格差があり
オスカルさんが生まれる百年ほど前の資料、17世紀中頃の
価格では、麻製下着は肉体労働者3-4日分の賃金に相当し
貴族等、財力のある人々が購入する亜麻製下着は
その4倍はしたということです。

中でもオランダ亜麻布は最高級の輸入品だったので
庶民の手が届くはずもなく、それゆえに下着が盗難の対象にも
なっていたそうで… びっくらこ
J・J・ルソーは42枚の下着盗難にあい「おかげで下着道楽が止んだ」
などという話もありました。下着 “ 道楽 ” ですってぇ~。

ロザリーさん一家のような市井の人々は、自宅で麻から繊維を紡ぎ
布に織ってもらい、自家製で下着を作るのが一般的だった様子。
ただしこの場合は漂白されてない状態なので、麻の種類・状態次第で
色が様々に違ったようです。赤褐色なんて表現も…。
というトコロで、先ほどの漫画カットの一文に戻りますが

「 下着さえも食べもののために売らなくては 」

これはモリエール家のかあさんが、バロア家で女中をしていた時代に
支給されていた衣類(下着)を、下町に移ってからも大切に保管していて
いよいよ困った時に売ったという事なのでは?と思いました。
日常使いしてたら、洗濯・乾燥の時、盗難にあう危険性もありますでしょ。

バロア家が、どの程度の財力であったかは謎ですが、下町暮らしで
自家製の下着を身に着ける今よりは、ずっと確かな生地のお仕着せを
与えられていたと思うのですよ。どうでしょうね?




 余 談  
日本は「麻」の区別がかなり曖昧なようです。<繊維製品
「麻」というのは繊維の総称で20種類くらいあり
植物の時の姿からして様々に違っていました~。
ん十年生きてきて初めて知りましたわ
「亜麻」=リネン100%のシャツを着てみたいな

あとベルばら当時、綿については、原材料は輸入に頼り
フランスでの綿産業自体が、まだまだこれからという時代だったようです。
なので庶民派の下着繊維にはなっていなさそうですネ。




Des bonbons ou un sort


CIMG9904
 なぜヤマト関係者がいるんだ?
 気にするな。単なる季節部外者だ



私的スペシャルハッピ~な事があり、幸せ絵を描きたかったのですが
描いている余裕(時間)がなかったので、笑顔オスカルさん代役でした。
ハロウィンはも少し先ですネ




38年前の本日、10月10日
アニメ版ベルサイユのばら 放送開始

わふわふわふ
CIMG2137
この姫野さんのパッケージイラストも好きでした。
きみは~ひかり~ぼくはかげ~ になっているあたりが

けど放送終了後、間があいてから描かれたので
絵柄(特に目元)がもう変化してきてるんですよね。。。(惜)




NHK Eテレ 朝6:55からの番組 【0655

この5分番組を意識的に見ている大人世代って
どのくらいいらっしゃるんでしょ?
ちょうど朝バタバタな時間帯なのですけどね~。

こちら番組内のいくつかあるコーナー毎に
定期的に新バージョンが登場するのですが
今回のおはようそんぐ “へんな気持ち” が
「 わぁぁあるあるある… 」とドツボってしまいました私。


へんな気持ち
 非の字のゲシュタルト崩壊のまき
CIMG9897

これマジマジありますよぉ~~。
「この漢字…間違ってない?」と、じわじわ不安になるという。
自分の書き文字。見れば見るほど違っている気分になって
正しいと確信した後も不安感が消えないという。。。めそめそめそ
それだけ字が下手なせいもあるんですけどネ


けど、よかった
歌になるくらい、ゲシュタルト崩壊を起こしてる人が
他にもいるという事ですよね?
よしよし。仲間仲間  <違



ロザリーさんちは洗濯屋さん

漫画では何を生業としていたのかには、特に触れられていませんが
アニメと映画は(独自に設定されたのか?)その様子が描かれていました。
CIMG9873aCIMG9864
映画では、意外や複数個のアイロンとランドリーストーブがあり
さらにドレスまで預かっているので、腕が良かったのか
一度は成功していた洗濯屋さんという事を示していたのでしょうか?
(今では他に人手はなくロザリーさんもお腹をすかせているほどですが)
アイロンを置く台までそっくりなので、もしかしたらアニメは
映画の描写(設定)をそのまま採用したのかもしれませんね

ベルばら当時、一般家庭の基本は家での洗濯でしたが
洗濯を専業とする人々もいて、15世紀終わり頃からセーヌ川には
洗濯舟が浮かぶようになったそうです。

むむ。… あ、そ~か
映画では、ロザリー親子が籠に洗濯物を詰めて運びつつ
家に戻る場面から始まっていて、これは洗濯物を預かってきたのだと
漠然と思っていましたが、もしかしたら逆に、野外で洗い物&乾燥を終え
アイロンの仕上げに戻ってきた、という流れだったのでしょうかネ?
屋内場面では洗濯槽のようなものは一切見えませんでしたから。

因みにセーヌ川での洗濯には、幾度か禁止令が出されておりました。
夏季、淀みやすい小さな分流や、病院脇の排水が近い場所など
特に水質NGと思われる場所では、綺麗にするはずの洗濯物が
汚染されてしまっては元も子もなく。

反対に、洗剤が川の汚染を助長するという一面もあったらしく
シテ島と右岸のあたりが、日当たりが良く 乾燥に向いているので
洗濯屋さんには人気があり、作業が集中していたようです。

洗濯物を白くする技術は、当時のパリ一般のレベルでは
石灰により生地を硬くしたり、たたきすぎて傷めたりと評判は芳しくなく
国外の方が上手いという事で、軟水であるという利があり、漂白・洗濯の技術が
最先端だったオランダ等に、富裕層は洗濯を依頼する事もあったとか。

なのでジャルジェ家でも同様に(日々のお洗濯はともかくも)
特に大事な衣類・布地は、白さを維持するために、外国に
漂白・洗浄を委託していたのではないでしょうか~?



車の中に一冊ぽい。
リビングの机に一冊どん。
会社の休憩室に一冊ぽい。

それぞれ定位置に置いておき
読める時に読める場所で読んでおりました。

我家は僻地ゆえに図書館も直接所蔵の本は少ないのですが
他館からの取り寄せシステムを利用して借りておりまして。
それが今回ちよ・・・っと手違い(思惑違い)?があったらしく。


「本到着しました」

「ありがとうございます。借りに来ました♪」

「じゃコレ、ひと月後までに返却という事で」



どどん
どっかりまとめて20冊。うひゃぁ !?


一般的には、多くても5冊から10冊以下だと思うのです。
1回の貸出冊数て。

当初は一度に数冊ずつ借りられる予定だったものが
なぜか「これ借りたい」と提出した、取り寄せ希望一覧表の分
本全部が、一括で届いてしまったご様子で。
・・・・・これをまとめて即読めと?

通常やりとりのない館からの、初めての個人取り寄せ扱いだったので
こちらの図書館の担当さんも、この一括状態に困ったようで
結局今回だけ、どさっと丸ごと貸出ということに。

小説などの物語系ではなかったので、必要な部分だけ
拾い読みすればなんとかなるかナ?と、がっつり抱えて参りましたが
こんな事もあるものなんですね~。
本を詰め込んだ籠ごと借りてくるのは初めてですヨ(苦笑)

という事で、ただいま鋭意読書中で~す。


jiten2
↑これは買った本ですが個人的に美味しい記事がありまして
そのうちまとめてこちらに書こうと思います




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