少女漫画
それは 少女たちの 憧れがつまった読み物
戦後に生まれ、少女向けの漫画雑誌を中心に花開いてきました
美の壺 File451:心ときめく少女漫画
2018.8.29(NHKBSプレミアム)放送
身近なところに存在する「美」を取り上げ
その鑑賞のポイントとなるツボ処を解説するこちらの番組。
今回のテーマは” 少女漫画 ”
初めて大きな瞳を描き、少女漫画の礎を築いたお一人として
最初に高橋真琴先生が御登場。
今もコンスタントに描き続け、定期的に個展を開いていらっしゃるとのこと。
すごーい!
19歳で始め今年84歳。65周年だそうでおめでとうございます
番組内ではイーゼルに立てかけたキャンバスに向かい
丁寧に瞳にホワイトを入れている様子が映し出しされていましたが
手元の筆さばきはとても80代には見えませんでした。
画家と表記されていましたが、たしかに画家さんな雰囲気をお持ちの御方。
私、特別FANというわけではありませんでしたが、こちらを見たら
本物の画を間近で拝見したくなりました
続いて「花」について。
少女漫画独特の表現として、最初に「 花 」を使ったのは手塚治虫先生で
説明文のフレーム(枠)を花で飾ったのがはじまりとの事。
表現手段としての「花」について、語り手として美内すずえ先生が御登場。
1960年代、女性漫画家が活躍する頃には、人物背景に花が多用されるように
なっていて、美内先生が16歳でデビューした当時は
『とにかくお花はきれいに描く』 という文化があったそうでした。
「 キャラクターの性格にふさわしい花をとばしていた 」ということで
姫川亜弓と北島マヤでは背負う花が違うそう。 あ。ホント。亜弓さん豪華だわー
他には”時代を映す 少女たち”として、現在に至るまでのヒロイン像変遷の紹介もあり
セーラームーンや、のだめカンタービレ、アオハライドなどの作品で解説。
この章では少女漫画の映像化を何点も扱っている映画監督三木孝浩氏がコメント。
「 ヒロインが能動的に動く作品が増えている 」
「 『それをしたら (自分が)傷つくからやめとこう』 を超えていく行動力が魅力的 」
うん。そですね。
…と監督の言いたい事もわかるけれど、昔から能動的なヒロインはいましたよね(笑)
映画化・TVドラマ化など、異なる媒体での再作品化がしやすいジャンルに
能動的ヒロインが多くなったという事はあるかしら?
少女漫画がみせる、ここではないどこかの物語。新しい世界への扉
その代表として、ベルサイユのばらが最後に登場。
作中で、これら↑描いた事は自分の考えだけれども
「 この当時(連載していた昭和)の、意志を持って生きて、意志を持って働いている
女性たちの思いも代弁した、と思います 」と池田理代子先生は語られていました。
先生の自宅で撮影されたようで、映っていた、にゃんこも可愛いかったです。。。
ところで今回、番組始まってすぐ、テーマ導入部にBGMとして流れたのが
”坂の上のアポロン”劇中歌、マイ・フェイバリット・シングスだったのですが。
まい・ふぇいばりっと…私のお気に入りですってよ
この使い方、他にも音源は沢山あるでしょうが、さり気なく律ちゃんが歌っていた
ものを選んで持ってくるあたり、センス良過ぎて憎いでち~ <私の好みなだけ?