題名のない音楽会 2018.9.29TV朝日放送
大作曲家が愛したピアノを知る休日 op.2578
チェンバロからピアノへとつながる、その変遷途中の楽器
フォルテピアノについての特集がありました。
4点ほど紹介されたうち、オスカルさんの時代としては
次の2点の楽器があてはまります。
モーツァルトが愛用
ウィーン式フォルテピアノ「ヴァルター」
軽やかで表情豊か、優美な響き
イギリス式フォルテピアノ「ブロードウッド」
力強くダイナミックな響きを奏でることができるのが特徴
現代のピアノと比較すると、押したときの鍵盤の深さが半分以下で
弾くのに必要な重さが約三分の一という軽さ。
フォルテピアノとしての2台の大きな違いは打弦機構。
内部に張られている弦を打つハンマーが
ヴァルターは跳ね上げ式(テコの原理で軽く跳ねる)
ブロードウッドは突き上げ式(=現代のピアノもこの方式)
更に音を響かせる装置として、ハイドンの方には
現代のピアノのように足元にペダルがあるけれど
モーツァルトの方は膝の上(楽器本体底に張り付くような形)
個人的好みとしては、オスカルさんにはヴァルターを弾いて欲しいけど
力強さを表せるという点では、ブロードウッドも捨てがたいかもかも。
…む?
あ、そーか
ジャルジェ家お金持ちだから(?)オスカルさんの部屋とその他に
複数台置けばいいのよネ!<と適当な事をいってみる
こちら番組の公式サイトに放送された曲の一部がUPされていて
紹介された楽器毎に聴き比べが出来ました。
BACKNUMBER これまでの放送 https://www.tv-asahi.co.jp/daimei_2017/contents/Broadcast/0148/
短いですが聴いた感覚では
♪1=まだまだチェンバロ
♪2=チェンバロにピアノ風の音色が混じった
♪3=ピアノに近づいたけどチェンバロの繊細さが残ってる
という感じに聴こえます…。
TVでみた時は、もっとチェンバロに近い、線の細い音に
聴こえてましたけどね?
この番組、BSで今後再放送があると思いま~す
おまけ
ベルばら時代からは、ひと世代進んだころ
1835年にプラハで制作されたフォルテピアノも紹介されていました。
これがえっらい美人さんで宝石箱のような楽器。
黒鍵はべっ甲、白鍵は真珠層が散りばめられた貝で出来ていて
螺鈿細工のような艶やかさでした。きらっきら
螺鈿細工のような艶やかさでした。きらっきら
こんな画↑ではその麗しさが伝わらないのが残念デス~