2018年10月

お出掛けmemo  2018年10月28日


民音音楽博物館へ行って参りました。

通常、博物館などにある楽器は、展示=見るだけと思いますが
作られた当時の楽器で、当時の曲を弾いて聴かせてくれる特徴を持つこちら。
古楽器を常時聴かせてくれるところは珍しいと思いますが他所にもあるでしょうか?

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新宿区信濃町にある民音音楽博物館(本館)
公式サイト http://museum.min-on.or.jp/

ビル2階フロアにコレクション楽器が展示公開されていて
スペース的には、そう大きくなく見学は無料。

ちょうど自動演奏楽器の実演時刻になる所だったので
そちらから拝見する事に。

自動演奏コーナーで聴けた内容(種類)としては
シリンダー型オルゴール。ディスク型オルゴール。
オートマタ(オルゴール付)。ストリートオルガン。
自動再演ピアノ。の5種類だったかな?
同じディスクオルゴールでも、ステレオ効果があると説明されていた
ツインディスクタイプよりも、ロッホマン・オリジナル・モデルという
縦型の大きな方が、キラキラ綺麗で豊かな響きと感じました。

この他、ストリートオルガンが子供に一番人気と言われていましたが
確かに可愛いかったです~
いくつか動くお人形の中で、王女さまがポイっと放る金貨?を
カエルがパクっと飲み込む部分が特に

元々そこを注目するよう解説のおねーさんが誘導するのですが
実演が始まってすぐに一回目のパク。<すぐなので見落とす人がいる
しばらくたって二回目のパク。<お客さんのプチ歓声があがるトコロ
で、三回目のパク寸前に、ぴたりと実演が終わるので
もちょっとなのに~という焦らされ感が残ります。<も一回見たくなるの(笑)
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公式サイトから『道化師と椅子(オートマタ)』
音楽をバックに曲芸を見せてくれますがオルゴール音は小さめ


続けて別室、古典ピアノのコーナーで演奏と解説を。
こちらでは楽器として成立した古い順に解説&実演開始。
演奏といっても、1曲通してフル演奏という事はありませんでした。
特に古い古典ピアノは短かったですネ。もっと聴きたかったけれど
楽器保護を考え、そうしているのかもしれません。
音色は古い楽器ほど繊細で優しい響きでした。
CD等とは全然違いました~本当の繊細さとはこうなのネ…

こちらで2台目に紹介されたのが、アントン・ワルター1795年製。
ええ!と心の中で密かに驚いたのは、先日TVでみたのはこれ !? と思ったから。
世界中で残っている同機種のうち、実際に弾ける数台の中のひとつがこちら
という解説でしたので、実演が終わってから訪ねてみましたよーう。

題名のない音楽会でワルターのピアノを見たけど、こちら貸出されたのですか?と
 ※フォルテピアノ -大作曲家が愛したピアノを知る休日-

解説担当のおねーさん。やや考えてから「たぶんそちらは複製と思います」との事。
あ!そーか。
私、マジメな楽器紹介番組では本物を使うのだとばかり思い込んでいました。
でも複製使っても問題はないわけですもんね。いやん
帰宅後、録画を見直してみたら、本体の色味も少々違っていましたデス(苦笑)

他にはコンラート・グラーフという足ペダルが5本あるピアノも印象的でした。
トルコ行進曲を弾いてくれたのですが、ペダルを使うと内蔵されたドラムとベルが
要所で鳴るのです。トルコ式ペダル、生では初めて聴きました~楽しいピアノ
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公式サイトから『ピアノの貴婦人・エラールグランドピアノ』
ルイ14世様式の装飾。白地に黄金色の装飾が豪奢

会場では古いピアノから新しいものへと順を追って聴かせてくれるので
現代のピアノへと音色が変化する様が、わかりやすく伝わってきました。

同じ室内にあるものの実演されなかった自動演奏楽器もあるので
そちらもいつかチャンスがあれば聴いてみたいですわ




おまけインドレストラン パリワール
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博物館から100mくらい?離れた道路対面にあったカレー屋さんで御昼。
エビカレー食べてました。うまうま
辛さは普通で注文しましたが全然辛くなく。でも食べ終わりにはじわ…っと汗。
ちゃんと香辛料から作られたインドカレーだから、らしいです。
小っちゃくて手作り感のある店内で、お値段もお手頃。
料理人のおにいさんも、ニコニコ感じ良かったお店でした~






 劇場版『若おかみは小学生!みました。

こちらの作品、絵柄やタイトルから年少子供向けと思い込み
見る予定はなかったのですが、すばらしい良作というおすすめを聞き
その気になって映画館へ

okko

結果、泣いて帰るはめに。きゃ~
よもや泣かされるとは思っておりませんでしたよーっ

原作は児童文学のベストセラーでTV版もあり。
私などはそれらとは無縁だったので、予備知識ゼロで見ましたが
十分楽しめました。
社会を揺るがす大事件が起こったり、異世界へ迷い込んでいくような
派手派手しい事はまったくなく、どちらかといえば地味な日常の物語。
あ。幽霊や物の怪?が登場するので、日常とは違うかしら(笑)

上の画像で、竹箒を持っている着物の子が主役の"おっこ"。
絵が可愛いので小学校4年くらい?かと思っていたら、6年生の設定でした。

元々の原作ではもっと様々な人物描写や出来事もあったのかな?と
省略を感じる部分も若干ありましたが、映画の時間的な制約からか
すっぱりと、主役の子目線のみで話は進行。
逆にそれがよかったのかも。
最初からずっと、おっこの行動と感情だけを追いかけ見つめ続けているから
終盤の展開が、ストレートに半端なく刺さってきます


物語の最初に大きな出来事があり、そのために主人公おっこは
祖母が営む春の屋旅館に移り住む事になりますが、大変な出来事が
あったにも関わらず、自宅を離れる時も、ごく淡々としているのですよネ。
ポップな絵柄と明るい雰囲気に、そのまま誤魔化されちゃいましたけど終盤
どどっと起こる、おっこの感情の展開に、あ!そうだった。と思い出しました。

私、同じ年頃に(急に…という部分だけ)似たような経験をしていたのです。
おっこのように一気に溢れ出たりはしませんでしたけど
頭でわかっている事と、実感して納得する事にタイムラグがある。
というのは実際ある事なのですよネ。

今回見ていた劇場では、近くに家族連れさんが並んで座っていたのですが
親世代と子供たちでは、見えている風景・感じるポイントが違うようでした。
子供たちの、くすくす笑いするところや、ウケているポイントが
トトロなどに共通する場面だった気が。
一見特別な場面にみえないけれど、子供たちには面白楽しい御様子
逆に大人は、終盤ずーっと泣きっぱなしな人も。
つい親目線で見えちゃうのかな~~。


最初から最後まで丁寧に作られていた良作です。
もっと大勢の人、御家族連れ一家で見て欲しい映画ですわ~
千と千尋など子供の成長を感じる作品が好きな大人さんにも向いてるかも。


という事で映画が当たり、来年お盆あたりに地上波で放送してくれると嬉しいなぁ




   https://www.waka-okami.jp/movie/





39年前の本日、10月10日
アニメ版ベルサイユのばら 放送開始

わふわふわふ
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昨年に引き続きカウントダウンで~す来年は節目の40年。


試合明け。
同時多発する近畿戦ニュースを捕獲し、視聴していました。
番組によってはライブと違う角度の映像が見られるのがお楽しみ

コロコロ部分は、次回頑張ってね~という事で
ステップ部分メインに脳内補正をかけて眺めていましたが
やっぱりこのフリープログラムいいですわぁ。。。

とモ~ソ~しておりましたところに以下の記事を読みました。


THE ANSWER  2018.10.09  https://the-ans.jp/news/39700/
 高橋大輔、4年ぶり復帰戦に海外メディア注目 「チャンピオン、おかえりなさい」 

(記事から一部抜粋↓)
復帰戦に脚光を当てたのは、ルーマニアのフロレンティナ・トーン記者が展開する
スケート専門メディア「インサイドスケーティング」だった。公式ツイッターに
「スタミナはまだ課題ではあるが、ブノワ・リショー振り付けによる
このフリースケートには傑作になり得るポテンシャルがある。
ダイスケ・タカハシにとってのマスターピースに。
部分的にはすでにその域に達しているが。
チャンピオン、おかえりなさい。これから君が進む道を楽しみにしています」
とつづり、氷上への帰還を歓迎していた。


ほらほらマスターピースですってよ? と一人小躍り。

想像以上にボロボロ (笑) と長光コーチに笑われるくらいの、ころ輔さんでしたが
キラリと光る部分は海の向こうにも伝わっていたようですね。
「楽しみにしています」と海外さんからも言って頂けるのは嬉しいですわぁ

リショーさんによるこの復帰作、ブルースやガーデンのように
「踊るように表現」する力を、ハンパなく必要とする作品に見えます。
マンボのような分かりやすいタイプとは違う「踊る」力。
滑りきって完成させる事が出来れば、代表作として1.2を張れるくらいの
名プログラムになるのではないかと期待大でっす。

そういえばどこの番組だったかな?居酒屋佐野店長が
「技術はあるけど維持する体力がまだない」
「本人もわかってる。時間が足りてない」
「でも頑張り過ぎるとケガに繋がる」等の発言をされていて
珍しく的を射たコメントしてるわーとか思っちゃいました <大失礼

というところで、お次は西日本選手権。
大ちゃんケガしないよう頑張ったって!


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近畿フィギュアスケート選手権 みました。
会場全景をみるまでもなく、端々に地方大会とわかるリンクでしたが
まるで全日本か?というような緊張感がビシバシ伝わってきました。

8日フリーの直前練習。
気合入り過ぎて男子諸君、ジャンプ大会になっていました?
若いっていいですネ~ 本番前に疲れちゃうでしょ くすくす


さてお目当ての高橋選手は、最後から二番目の滑走でご登場。

黒衣装+ハーフグローブ似合ってます
襟元から肩口のレースも、はんなりした色気出てます
演技冒頭の動き出し、コンテンポラリーダンスのような
腕のしなりがカッコイイでーす

これぞ高橋!と言いたくなるような導入の雰囲気。
続けて綺麗なジャンプOK、よし!
と続いたところで、コロっとコロコロ輔 出現の巻 うひゃぁ!

大ちゃん何そんな可愛い事やってんですかぁぁっ


…とかなんとか。
今回これほどのコロ輔さんを見たのは、もしや初めてだったかもしれませぬ。
むかしむかし、まだメンタルお豆腐だった若い頃でも、転げた後の
こういうタイプのふにゃり方は、なかった気がします。

御本人も、練習でもこんな演技はないとインタビューで言ってましたし
あと試合勘というか、実戦で試してこそわかる&磨かれていく部分も
思う以上にあったのかもしれませんねぇ。いや大変大変。


うん。でもたぶんもう大丈夫。
ド緊張状態の試合でどうなるか分かったので、すぐ修正開始。
なので、これ以上のふにゃコケコロ輔はもうありませんわ

もっと練習した通り、思い通りの演技を見せたかったでしょうけれど
初戦でダメ出しする形になったのは、良かったんじゃないかなぁ?
これがもし西日本大会だったら、すぐ次が本命・全日本になっちゃいますから。

それにしても、このフリーのプログラム。
これ完璧に滑ったら、めっちゃ素敵なプログラムになりますね。
みたいな~みたいな~

進化するであろう、次の試合がとても楽しみです。


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8月末に買ったアニソン本、「日本懐かしアニソン大全」を片手に
動画を探しては曲を聴き、本を読み…という事を繰り返していたら
セルフカバーver の歌に出会いました。


サイボーグ009 主題歌 "誰がために"
  (作詩:石ノ森章太郎 作曲:平尾昌晃)
アニメ作品としては1979年製という事で、ベルばら同級生。
王道のアニソンイントロの低音ボイスも良い感じなのデス

SIN0
参考 = https://www.youtube.com/watch?v=ARhmCPmapnU

こちらの作品、幾度かリメイクされていたものの
昭和版新009以外は見た事はなく、今まで知らなかったのですが
複数発売されている音楽集の中に、オリジナル歌手さんによる
主題歌のセルフカバーがありました。
それがこちら、2012年ver

https://www.youtube.com/watch?v=LFVm_AFoOig

1979年に最初の主題歌を歌った成田賢氏が
33年ぶりに、同じ曲を歌ったもの。

最初にオリジナルを歌った時は30代。
2012年にカバーした時は60代。
いやんカッコイイじゃないですか成田さん!
オリジナルのエグみある若い歌声もいいですが
年を経て渋みに変わった歌声も良かですよ~
今の時代に合わせたのか、テンポが早めになっていて
バックのたっぷりしたオケも好みです。


でですね。
例によって例の如く、ここで夢みちゃうのが
”薔薇は美しく散る”も、今の時代の音色で聴いてみたいな…とかとかと

オリジナルを歌った鈴木宏子さんの現在を存じ上げませんが
方法としては、歌声は当時のままの音源を使用して、バックの曲だけ
新録して重ねるとかね。素人考えですけど無理かしら?ふふふ
よりゴージャスになる気がするんですけどネー。

特別なアレンジは加えていないのに "誰がために"が
元の魅力そのままに新たに生まれ変わっていたので
こちらも…と欲が出ました (笑)
ちょろっと聴いてみたいなぁ。。。


 



ジャンヌ・ド・ヴァロア(1756-1791)

少し長めで卵型の顔立ちに、三日月型の黒い眉と青い瞳
茶目っ気のある陽気な話し方で、きれいな歯をしていたが
どこか冷たくかみつきそうで、野性的なところがあった(一部略)

ミシュレのフランス史 (5) では、首飾り事件の章に
ジャンヌの生い立ちや、周辺人物についても記されていました。

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(大まかな流れ)
サン・レミー伯爵亡き後、母と子供3人でパリへ出る。
極貧生活を送っていたところブーゲンヴィリエ伯夫人に救われ
ルイ16世に紹介されるも、厄介な血筋として危険視され
結局ロンシャンの修道院へ入れられる。

そのまま修道女になる気はなく大人になると脱走。
シャンパーニュ地方にある祖先の土地へ向かい
その地でド・シュールモン夫人に助けられる。

夫人の甥、ニコラ・ド・ラモット(元近衛兵・退役軍人)
手籠めにされ結婚。※結局子供は死産
それでもジャンヌはあきらめず、一人パリに向かい
先祖の土地を取り戻すべく活動を始める。

※この頃、しばしば夕食を提供してくれた同郷人の弁護士
ブニュー氏が後年、ジャンヌについての回想録を記す

紹介されたロアン司教に気に入られ、14人の召使のついた
邸宅で暮らし始める。
以降、彼女は四頭立ての馬車に乗ってヴェルサイユへ出掛け
先祖の土地の返還を求める陳情を行うようになる。

ポリニャック夫人には無視され、財務総監カロンヌには
はした金で追い払われようとしたが、国王の義妹である
アルトワ伯夫人や、反ポリニャック派からは歓迎された。
王妃からも援助を得たが、実際に会っていたかどうかは「?」。


首飾り事件が起きる以前は、このような流れで
特に意識していませんでいたが、この頃のロアン司教…50歳でした。
ベルばら絵の印象から、漠然と若い感覚だったのでちょっとびっくりー。


巨万の富をもちながら、ロアンはそれにふさわしい人物ではなかった。
~略~
五十歳にして身も心もすり切れており、美しい外貌をもちながら無気力で
ちょっとした危険に出会ってもすぐころげ落ちてしまいそうだった。
~略~
ヴァロア家の末裔を手許に置き、世話するならば、フランスで最も高貴な
愛人をもつことになるだろう。
これ以上にロアンの自尊心をくすぐるものはなかった。

だ、そーでございます。 ふ~ん
こちらミシュレのフランス史の本には、執筆の原資料となった手稿や
稀覯本の書名がいちいち記載されているのが、個人的に好感触。

専門に学んでいない私には、読んで判断する事や
そもそも原本を知る機会もありませんが、同じ資料を元に
異説を唱える書があった場合、比較が容易という利点がありますので。
逆に書いてないものは、根拠や引用元はどこ?と思うこともあったりして。

ただね、先にちょっとあげたブニュー氏によるジャンヌの事が書かれた回想録は
氏の死後、1866年発行という事でこちら、他者の余計な思惑が入ることなく
世に出たのかしら?という微妙さはあったりするのです。
執筆者が生きているうちに発行されたならば素直に受け取れるんですけど。



つづく




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