2019年03月

お出掛けmemo  2019年3月23日


  Soundtrack Pub#38 

とことこと、やって来ました蒲田まで。
サントラパブも平成最後の回というご紹介に
客席からは、おぉ~ (そうかそうか)と小さなドヨメキ


今回の特集は【2018年劇伴大賞&メモリアル】
お客さんも参加できる持寄り企画なので紹介曲も多種多様。
途中DJタイムは挟まずに、ぎゅうぎゅう詰めの盛りだくさん内容で
満足満足おなかいっぱ~い でございました。

あ。でもマーズはオリジナルが聴きたかったにゃ。
カヴァーもあれはあれで面白いけど、たぶんこの会場で
再びマーズが扱われる事はないと思うので惜しかったトコロ(笑)
ミシェル・ルグラン追悼として、実写版ベルばら・メインテーマを
聴けたのはラッキーちゃんでした

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どちらかといえば今回は、追悼メモリアルの方の御紹介曲に
あれこれ刺激されるものが多かったかも。私的には。

いくつか、特にピピっときたものとしては、はみだしっ子のLP曲。
初めて耳にするはずなのに、なぜか知ってる感じがするのはどしてー?と
聴きながら不思議がっていたら、作詞作曲が谷山浩子さんでした。
わあぁぁそうそう!ずばり谷山ワールドな音楽曲
子供時代から谷山さんが好きで今でもCDはもっているものの
全てを追いかけるほどの熱心さはなかったので
このようなイメージアルバムまで担当されていたとは知りませんでした。
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残念ながら谷山さんは、このアルバム中では歌っていませんが
古LPなら入手しやすいそう。(復刻CDもあるようですが高価?)


昨年亡くなられた藤田淑子さん追悼の特別枠もあり
子役時代から年代を追って発表された曲を沢山聴きました。

私の中では、ムーミンOPや一休さんの母上さま~♪が印象深いですが
よく覚えているムーミンの歌が録り直し版だったというのは初耳ちゃんでした。
会場では、二つを聴き比べしましたが(私の印象では)録りなおし版の方が
最初のものよりも、より表情豊かな歌い方に感じますね。

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現在放送中の平成版"どろろ"も手塚風味を上手く残していて
よく出来た作品と思いますが、昭和モノクロ版"どろろ"の
主題歌も好きな曲でした。
作品の方は見てないから、たぶんラジオで覚えたのかな。

他には歌ではなく「ロミオの青い空」からドラマ部分のご紹介がありましたが
…あそこをもってくるのは反則でしょ。やばばー

こうして数々の歌を聴き、藤田淑子さんのお仕事を振り返ってみると
声優としても歌手としても、稀有な才能をお持ちの方であったのだと
今さらながらに実感デス。こういう方にはもう出会えないかも。。。



今回は女性参加者さんも(いつもより)多く、キモチ嬉しかったですのん。
初めて来たという女性が、ドロ刑のサントラをご紹介されていましたが
こうして様々な曲を知る事が出来るのも、こちらの楽しいところであります。
そういえば最後に聴いた、鷺巣詩郎さんのグリッドマン曲も良かったナ。
作品は見た事ないですけど、こういう曲って生演奏で聴けたら
気持ちいいだろうな~とか想像しちゃう…

などという私のようなごく軽い音楽ファンでも邪険にされず
お店のおねーさんは親切だし、のほほんと楽しんでいられるので
通ってきたくなっちゃうんですよね~~次は何を特集されるのかな?




オスカルさん34年の人生のうちの 『 30歳 』
出来事としては、首飾り事件があった頃。  

田島令子さんが、金髪の隊長さんを演じられたのは
御自身30歳の時のことでした。  

ほほぉ。。。 

なんだか、ちょうどいい頃合いに
田島さんも声を担当されたように感じますねぇ。
若過ぎず、そう歳をとっているわけでもなく


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さてここで問題です。こちらのオスカルさんは何をしている場面でしょー?愚問


探し物のために、仕舞いこんでいたベルばら箱を開けたら
目的外の本やグッズに気を取られ、あちらこちらへ脱線脱線。
大掃除や引っ越し作業中、アルバムなど浸り込んで
目的を忘れる パターン・アルアルです…

いままで発売されてきたベルばら関連本、全部は買っていませんが
あらためて眺めてみたら、内容を忘れてる部分が続出でした。
ただでさえ忘れっぽくなっている年齢なのに~~すでに重症
まぁこれはまた読み直す楽しみがあるということで。

かさこそとアニメ版の記事やらインタビューを漁っていたのですが
ひさ~しぶりに読んでみたら、放送当時に近いインタビューの語りと
後年、思い出しながら語る内容とでは、同じ当事者さんであっても
熱量が違うような感じを受けました。
歳月というフィルターのせいかしら?

一例として部分的にピックアップ。
アニメ・チーフディレクターだった出崎統さんのインタビュー記事から
制作参加の件についての部分。


 2001年DVD-BOX②ブックレット掲載

~前略
ある日、いきなりプロデューサーから
「『ベルばら』をやってくれないか」と言われたんだよ。
それで「今、長浜さんが、やってるじゃないの」と言ったら
「いや、代わって欲しいんだ」ってことでね。
その時には「返事できません」って答えたんだ
 --それは、TV放映が始まってからのことなんですね。
勿論、始まっていた。
とにかく長浜さんがやっている間に、代わりにやるわけにはいかない。
後略~


 ジ・アニメ1980年6月号掲載

~前略
途中から演出を交代した件については、ちょっといえないんですが、
実は初めからやって欲しいということだったんですけれど、
僕の方の都合でだめだったんです。
少しわがままで申し訳ないけどと思っているんですけれど…。
再度要請がありましたとき、ちょうど僕の方も
一段落したところでしたのでお引き受けしたわけなんですが、
途中からというのは、それなりにやはりむずかしいですね。
後略~


前者が平成13年の語り、出崎さん58歳。
後者が昭和55年の語り、出崎さん37歳、ベルばらアニメ制作真っ最中。
(放送予定を見ると、オスカルさんの結婚話が登場する直前くらいの頃)
このインタビューを受ける待ち合わせ場所でも、直前までベルばらのコンテを
描いてたそうです。激務の間のインタビューですねぇ。

ところでこの語り。基本的には同じ事案について語っているはずが
見方次第で、いろんな受け取り方ができますでしょう?
(私の切り取り方の影響もあるかもしれません)

インタビュー記事って、インタビュアーの能力差が
読み物としての面白さに影響することあるんですよネ。
相手から話を引き出す能力、喋らせた内容を
紙面スペースに合わせてまとめる能力。

因みに上記にあげた 2001年版は、DVDのブックレット内という
小さい紙面の為か短い対話方式の記載。
1980年版は、一人語り的長文(専門誌掲載)です。

ちょっとした違いが私的には貴重なので、いまだ古い書籍も
捨てられませんでした…ははは。。。
幾度か断捨離したはずが、我ながら中途半端な押し入れ…


今回ベルばら箱をひっくり返していたら楽しい記事もあったので
一部ひっぱってみようかな~?と思案中。
雑誌などは国会図書館にでも行かないと、もう読めませんもんね。
ただ古い時代のアニメ雑誌は国会図書館にもないという話を
聞いた事もありました。<詳細未確認
本当だとしたら、制作した当時の人々の言葉が、時代の記録として
残らないというのは残念ですね。。。



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  パリ 地下都市の歴史 
ギュンター・リアー + オリヴィエ・ファイ著 東洋書林

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パリ地下に広がる石灰岩採石場についての御本です。
前半は古い時代からの採石場の変遷(歴史)が書かれていて
映像(番組)で見るよりも詳しい事が判り、興味ある方にはオススメ本
本書後半は下水道や地下鉄メトロについても。


地下は石と沈黙の世界である。
声は反響せず、まるで闇に呑み込まれるような感じだ。
石灰岩は、保護膜のように人を包みこみ、ひそやかな雰囲気を醸し出す。
~略~
通路は無臭である。あえていうならば石のにおいがするだけだ。
だが、それはとりたてて気にはならないものだ。下水の悪臭などはいっさいない。
私たちは下水道よりも下の、六階建ての建物をふたつ重ねた程度の
さらに深いところを歩いている。

著者さんは地下愛好家(カタフィル)の人をガイドに、採石場を探索
実は条例で禁止されているので、許可なく入ると罰金ちゃん おひょ~
それでもマンホール等を利用して、こっそり侵入する人が後を絶たないみたいです。



さて、昔々のパリの悪臭は有名ですが、下水の不備による日常的なものよりも
モンフォーコン(古くは処刑場→廃馬&廃棄物処分場)と、市内各所にあった
満杯状態の墓地が、より大きな悪臭の発生源でありました。

数百年前からイノサン墓地では、屍体を何重にも重ねて埋葬するようになっていた。
メルシエは「ここの土は、亡骸を土に返すまでの時間を与えられていない」と嘆いている。

特にパリ最大のイノサン墓地は限界状態 だったようで、積み重なった屍体の圧に
耐えかねたのか、隣接する中央市場の商店(地下室)に、土砂&屍が雪崩込む事件が発生。
それをきっかけに埋葬の禁止と累々たる遺骨の撤去が決められ、遺骨の移動先として
利用されたのが、地下採石場跡地だったというおはなしです。=現在のカタコンベ

不気味な骸骨の山にひかれて、カタコンブを訪れる野次馬も早くから登場する。
最初に訪れたのは、宮廷の貴族たちであった。
アルトワ伯などは若い貴婦人を数人連れて地下を訪れた、という。
~略~
ポリニャック伯爵夫人もギシュ伯爵夫人も地下をのぞきにやってきた。
---「まあ、なんと恐ろしいところでしょう」

お貴族さま方々ってば暇人ですねー。スリルと刺激を求めて地下へ来訪。
革命が勃発すると、ここはいろいろな疑惑や噂の種にもなったようです。

愛国者たちが、国王一家はここに逃げたに違いないと、とモンスリ地区の坑道に侵入し
怒り狂いながら探し回っている頃、ルイ16世はとっくにヴァレンヌの近くにいた

ということで
自分たちの住む真下に、謎な空間が広がっていたら、そうも考えたくなりますわネ。
実際マラーはこの地下世界へ逃げ込んだようなので、緊急避難先やら隠れ家が
パリの足元いたる所にあったようなものでしょうか


採石場には古い落書きや、指標として刻まれた文字が今も残されている中
あるはずの王家の百合紋は、革命時、多くが削り取られてしまったのだとか。
墓地の遺骨を移動させただけでなく、革命期におきた虐殺や暴動での死者は
こちらで処分したらしく…ロベスピエールの遺骨もこの地下空間にあるようです。

作曲家のリュリも、ポンパドール夫人も、モンテスキューも、ミラボーも
みんなそこらへんのどこかに散らばっているのだ。
サン・バルテルミの虐殺の犠牲者二千人も、グレーヴ広場で絞首刑になった人々も
みなここにいる。だが、ここでは、もう誰が誰だかわからない。

貴賤の区別なく、単なる"物"のようにザクザクと運び込まれた結果が骨の山。
百人千人どころの単位ではありませんから、もう調べようもありませんね。
豪快(というか雑?)なのか国民性とこの時代を表してい…もにょもにょ
まぁこの大らかなところが、今でも中世の遺構が突然市中に現れるような
環境にもつながっているので、良し悪し良しというトコロかしらん。

因みにカタコンベ内で、頭がい骨や大腿骨などの大きめな骨が綺麗に
組み上げられたのは、革命後、世の中が落ち着いてからの事のようです。
一見整然としていますが、その裏(内)側に細かい骨が放り込まれているのだそう。


この地下採石場、現在は崩落・陥没による災害を防ぐため、がらんと空いた空間に
コンクリートを注入して、埋め固める作業を進めているそうです。
全てに対処するには相当な時間も必要でしょう。どこまでやるのかな?
地下の全体像は未だ把握できてないので、本当、長期戦の事業になりますね~




スーパードルフィー生誕20周年記念
 「スーパードルフィーのせかい」発売記念展


SUINA室町 大垣書店 京都本店 ギャラリースペース.
3月23日(土)〜4月7日(日)

SUINA室町公式サイト https://suina-muromachi.jp/



 『スーパードルフィーのせかい』(扶桑社)という本の
発売記念イベントで、ベルばらドールも展示されるそうです。

尚、こちらの書店でこの本を購入すると特典がつきます。
その1:「ベルサイユのばら特別企画展 in 京都・天使の里」ペア招待券
その2:SDメモリアルワンオフモデル「大垣書店でお買い物 Ver.」の抽選応募券
↑このワンオフモデル(ドール?)というのは何を指しているのかわからないので
興味ある方はボークス公式にてご確認ください<(_ _)>


発売された御本(定価¥2160)、実物はまだ見ていませんが、中には
ベルばらドールをモデルにした撮り下ろし写真ページもあるようで
そこだけが気になりまする~~見てみたいにゃ~~~


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ブラタモリ #126-127パリ編、見ました。
地形・地質を訪ね歩く番組なので期待通り、パリの地下採石場が御登場
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「難問…」と珍しく苦戦していた材質当て。
パリの地下(地層)に広がる石灰岩は独特で、日本の岩石とは違うため
いつものような見た目では判別できなかったタモリさん

日本とは真逆の性質のパリの石灰岩は"粗い石灰岩"と呼ばれ
柔らかく加工しやすいため、地下から楽に掘り出す事ができたそうです。
建物の装飾や石像を作るための細工が容易なので、古来より重宝され
ノートルダム大聖堂などはパリの真下、半径5km以内から
掘り出された石材で建設されたのだとか。

今回の番組、早送りされていた部分も、ゆっくり眺めてみたかったですわ~。
せっかく普段は入れない場所に入れたのですから。ねぇねぇ。

というのも以前、海外製ですが同NHKでパリの地下をテーマにした
番組を見た事があり、これが面白かったのデス↓


 地球ドラマチック あなたの知らないパリ-潜入!驚異の地下迷宮-
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ブラタモリでは天井の低めの狭い部分しか映し出されていませんでしたが
この地下採石場、6mの高さまで掘られた場所もあるのだとか。
こちらの番組を見るまで、こんな大きな規模だとは想像が及びませんでした~。
現在通っている地下鉄よりも更に下、深い地層に広がる採石場。
おまけに、それが二層構造になっていたとは、びっくり世界ですヨ

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採掘の始まりは古代ローマの頃からのんびりと。
(この頃の砕石で作られた浴場などの遺構が現存)
中世から一気に需要は拡大し、掘り尽くした後は出入口を塞いで終了。
地図も記録も残っていない状態で、歳月の流れと共に、人々の記憶からも
この空間の存在が忘れ去られた頃、パリ市内で突然 陥没事件がおこりました。

それが1774年のこと。
オスカルさんは近衛時代。たぶん19歳。
とか言っちゃうと、ほ~ら、何だか妙に身近に感じてきません?<わたしだけ?

この年、人々が行き交う大通りに突然25mの大穴が出現する事件が発生し
その後も陥没事件が続発。
ルイ16世により採石場監督局が設置され、地下採石場の調査対策作業が開始されます。

本来空間を安全に支えるはずの支柱が基準よりも細く、老朽化も進んでいたため
支柱を増設。必要に応じてその間を次々に埋めていったそうです。
この時、地上の街路に合わせ、その真下(地下)に、そっくり同じ地下通路を整備。
全長はおよそ100kmにもなったとか。

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いつの世も良からぬことを思いつく人間はいるようで、この地下通路も悪事に拝借。
当時、塩・香辛料・酒など、パリへ持ち込まれる商品には全て税金がかけられていたので
脱税するための密輸ルートとして利用されるようになったそです(苦笑)

じゃあオスカルさん取り締まりに行かなくちゃとか反射的に想像しちゃいましたが
その辺は近衛の仕事じゃありませんわね。パリの治安は業務範囲外。
あ、そ~だ。黒騎士が隠れ家に利用するという手がありますねぇ。むふふふ

因みに、有名なカタコンベは、この採石場跡の空間を利用したのだとか。
イノサン墓地などに溢れかえっていた遺骨を、まとめて移動させた結果がアレ…


この番組、も一回見たいんですよね~面白かったですもん。
オペラ座地下も取り上げていたようですが、最初の方は見逃してしまい
終わり10分程度しか録画出来なかったものですから…。
いつかは再放送してくれるんじゃないかな?と期待しています。



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