2019年05月

なんでもネットでお買い物ができる昨今
こういうお店もありますよ~ という御紹介デス。


Promo盤を含む国内盤・輸入盤のサントラを扱う専門店
 https://arksquare.net/jp/

映画・TVドラマ・アニメ・特撮他、各種番組・映画等の作品内で流れている
音楽CD(+DVD他)を専門に扱っているショップです。
CDなんてどこでも買えるじゃーん。などと侮る事なかれ
既に廃盤になっているCDが、さらっと普通に売っていたりするのです。
Ama蔵さんちで品切れ廃盤とか、高い中古しかないCDでも
普通に新品で置いてあったりするので、探している音楽のある人は
こちらで一度チェックしてみるのも良いかもしれません。
今、オープンセールをやっていて、1点ものもあるようなので狙い目?


こちらのサイト、作曲&アーチストのタグ付が細かく丁寧かも。
漫画イメージアルバムも扱っていて、王家の紋章があったのには驚きました。
1990年制作ですもん。音楽はベルばらと同じ馬飼野康二先生。
これ、ナレーションがオスカルさん…じゃなくて、田島令子さん担当らしいのです。
ちょっと…そ…そこだけ聴いてみたいな… もじもじこ


ARK




むか~しの雑誌。その2


先回のアンドレ&ベルナールの放送予告と同じ号に
三頁だけ掲載されていた、ベルばらプチ特集。
そちらから仮シナリオをピックアップ




《納屋の中》
干し草に埋もれて、じっとアンドレの顔をながめるオスカル。
頬にひとすじ涙のあと。
アンドレの指がオスカルの顔をまさぐる。

「なにが悲しい?」
「アンドレ…私は…私は生きて行こう…」
(微笑)
「私はお前の目になる… 命ある限り、これからはいつも一緒だ…」
「そうとも。命ある限り、俺のすべてはお前のものだ。なにもかも、お前にやろう。
 俺の愛、俺の夢、俺の力、俺のやさしさ----」

スックと立ち上がるオスカル
窓から差し込む日の光に白い左手をさしのべ、その指から指輪を引き抜く。

「今から私は身分を捨てよう…お前と同じ立場になる…」
「…なんだって⁉」
「私はもう貴族ではない…お前と同じ平民なのだ…」
「…オスカル!」

ひしとアンドレのからだにすがりつくオスカル

「ああ、アンドレ、アンドレ…私の愛する夫…」


 《パリ市中》 《ベルサイユ宮》 《衛兵隊宿舎》 《ベルナールの家》 他…と
次々に場面が移り、それぞれに眠る人々を描写。
再び《納屋》に戻り、寄り添い眠る二人に夜明けの光。そこへナレーション。



『運命の日、1789年7月13日は、こうして明けようとしていた。
この内の何人かは、明日の安らかな眠りを約束されてはいない。
歴史の怒涛は、いままさにこの人々をその渦の中にのみこもうとしていたのであった---』

CIMG9577a



矢印先が仮シナリオ部分。掲載といっても、この場面だけ。
なんとなく原作寄り…と感じるのは、最後の夫呼びのせいかしら。
この仮シナリオと、実際に放送したほたる場面のシナリオ。
果たして、どちらがお好み?

このプチ特集で紹介されている絵は、完成した画像で
寄せられたスタッフのコメントも、製作がいいとこ進んだ後らしき様子。
それがなぜか、同じく掲載されている、この場面のシナリオだけが
採用されずに終わった仮シナリオなのでした。不思議~~~??
普通なら決定稿を載せませんかネ?単なる手違い?
それとも何度も練ったという「こういうバージョンもありました」的紹介でしょか?

現在ならハードルは低く、これも可能と思いますが、本放送があった
昭和のこの頃は、世間一般の感覚 → 《アニメ=子供番組》。
なので、ほたる版より描き方の難易度が高かったかもしれませんねぇ





最後にひとつ、特集に寄せられていた中から
作画監督の荒木伸吾氏のコメントも。

~前略~
たしかに、全裸で抱きあうラブシーンはアニメーションでははじめてのことです。
しかし、絵づらとしては強烈なものではなくて、自然な流れのなかで描くことができました。
むしろ、結ばれるイメージを、オスカルとアンドレの心の流れを表現したものと解釈してください。
(アニメージュ1980年9月号)






むか~しの雑誌。
むか~しの雑誌。その1







ベルばらアニメ、1979年本放送時の番組案内。
この頃、掲載していた雑誌によっては、編集者ではなく
番組製作サイドの人が、文を寄せているものもありました。

その中からひとつ。 
=アンドレ 
=ベルナール
という会話仕立ての一部を。(アニメージュ1980年9月号)


~前略~
 『ベルばら』のような歴史ものは時代考証がたいへんらしいね
 ああ、資料不足、時間不足でスタッフのみなさんフーフーいってる
~略~
 それはわるいナ。でもほんとうはわざと嘘やっちゃうこともあるんだって?
 そうそう。ジュー・ド・ポームはほんとうは室内競技場なんだけど屋外にしてあるし、
   3色旗(フランス国旗)もまだできていなかったのに市民が振っている

 演出効果をねらってるんだネ。ところで次回はキミがレポーターだって聞いたけど?
 だって、きみは38話で撃たれちまうからさ
 ガーン!!
 まあまあ、37話でキミはオスカルとヌードで抱き合えるんだ。がまんしな
 そりゃ、ないぜ
 ということで次回はジャーナリストのオレがすばらしいレポートを
 ひどい!これこそ大嘘だ!


製作さん、舞台裏を絡めた案内という感じ。
文章担当は、東京ムービー・ベルばらアニメ文芸担当の本間氏。
こちらは第37・38話放送予告ためのミニ記事。

この当時の情報収集としては、ネットなど欠片もないのは当然のこと、関連書も
今ほど発行されていない中、物語の細々した設定を固めるための資料入手は
現在よりもはるかに大変だったと思います。
それでも実写映画など、先に作られた作品の情報を活用できた分だけ
池田先生が孤軍奮闘、頑張っていた頃よりはマシなのかなぁ~


CIMG9571
なんちゃってジュ・ド・ポーム







萩尾望都先生の作品 『11人いる!』

過去、様々にメディアミックスされておりましたが
こちら、元々の漫画がとてもよく出来ているので
シナリオ構成を素直にそのままアニメ化された時も
良い作品に仕上がっていて楽しめました。

主題歌『僕のオネスティ』が、これまた素敵な曲で、物語の最後に
流れるのですが、その内容にぴたりと調和しているのです。
歌の力で、本編映像の魅力倍増
下手をすると、私的には本編より好きかも

どのくらい合ってるかと言えば、魔女の宅急便ラストに
ユーミンの『やさしさに包まれたなら』が流れた時くらいの
ぴったりさかげん。とでも。


歌い手は男性ですが、高めトーンの優しい声質で
まるで女性が歌っているように聴こえます
透明感あるほんわりした歌声。

一度、サントラがCDになりましたが廃盤。
好き好き言ってるくせに、わたくし
このCD発売を知らずに買い逃しておりました。<マ~ヌ~ケ~
それがこの度「コンピレーションアルバムに入れますよ」という告知。
選曲したラジメニアさん、いい仕事しますネ!




2019年6月12日発売
 青春ラジメニア 30周年記念アルバム
COCX-40792  (¥2,400+税)
https://columbia.jp/prod-info/COCX-40792/info.html

他にも竹宮恵子先生の作品『アンドロメダストーリーズ』
主題歌の「永遠の一秒」も入っていて、ウハウハです。
あああ。
もう、なるべく物は増やさないように。と心掛けているのに
なぜこう、ピンポイントで心くすぐるCDを出してくるのかっ。
試されてる気分で~~す



…たぶん買う
raji







  KIOI ROSE WEEK 2019  
期間:2019年5月10日~5月26日
 (ばら展=5月17日~5月26日)
http://www.tgt-kioicho.jp/kioiroseweek/index.html
 

薔薇をテーマに食やアートを楽しむという催し。
案内を見たところ薔薇尽くしなイベントのようですネ。

お食事など利用金額に応じたベルばらグッズのプレゼントも(先着順)
あるようですが、ポストカード等どういう絵柄を貰えるのかな?
池田先生のトークショーも予定されているので
近くに住んでいたら行きたかったデス~ 


 オスカルの HOT CHOCOLAT580円
os
 KIOI ROSE CAFEではオスカル仕様のスリーブで提供


さて、ここで問題です。
次の写真、右と左、スコップはどちら?

kurabe
と質問されたら私、迷わず「左」と答えます。
角のある大型のものは「シャベル」でス。我家では。
このスコップのお話が載っていたのが、この御本↓

  くらべる日本 東西南北    おかべたかし(文) 東京書籍

こちらによると、西日本の人は、左をスコップといい
東日本では、右の方を指す人が多いそうなのです。
へええ~。
そうか。私、西日本人だったのネ。
生まれも育ちも現在も、東日本在住なんですけどね

工業規格やメーカーの定義では
「足を掛けられるものがシャベル、掛けられないものがスコップ」
「シャベルは掘るもの、スコップはすくうもの」という定めがあるそうで
関東では、それがなぜか逆になっており理由は不明だとか。ほほぉ


この御本で比べられているのは物品だけでなく、漢字についても
読み方の違いがクローズアップされていました。

『中島』=西日本では「なかしま」。東日本では「なかじま」
『山崎』=西日本では「やまさき」。東日本では「やまざき」
『研究所』=西日本では「けんきゅうしょ」。東日本では「けんきゅうじょ」

うむむ。西日本では濁らないのが主流。
これは東日本在住人としては、うっかりしている部分かもー。
特に活字になっていると、まんま自分基準で読んでいますもんね。
名刺はフリガナ付がスタンダードになるといいなぁ。。。
これからは、ちょいちょい気をつけておこっと




横手市増田まんが美術館が、令和のはじまり
5月1日に、リニューアルオープン

原画の収集・整理保存を目的とした文化庁の事業
マンガ原画アーカイブセンター(仮称)の一端を担う美術館。
こちらでは、収蔵庫やアーカイブ作業を、ガラス越しですが
眺める事ができるそうです。
これはぜひ一度見てみたいかもかも…


漫画をメインに据えた施設は全国各地に点在しますが文化財のひとつとして
資料保存に力を入れているところは、多くないのではないかしら?

この秋田の美術館や京都国際マンガミュージアムの公式サイトを
覗いてみたところ、池田理代子先生の御名前は、どちらにもありませんでした。
今後も原画展開催等の可能性はありますし、管理を担当できる方もいらっしゃるから
直筆原稿は、すべて手許で保管されているのかもしれませんね


http://manga-museum.com/?page_id=13
akita

デジタル技術が向上・普及した結果、全てを手書き(アナログ)で作り上げる文化が
どんどん少数派になっている気配。
さらに(漫画家に限らずですが)昭和・平成と活躍された著名な方々が御高齢となり
直筆作品の散逸(最悪の場合、消失)の可能性も高くなってきました。
もしかしたら、今が過渡期かもしれません。

以前、何の番組だったか忘れましたが、海外で、日本の漫画の手書き原稿が
美術品として認識されつつある様子をみかけました。
「浮世絵のように海外に大量に流出した後で、その価値に後から気づく事になるかもしれない」
というようなコメントも。

海外流出…って持ち主や所在地が不明になりやすいんじゃないかな…?
所有者が没した後、周囲の人々が物品に価値を感じなければゴミにされちゃう。
まあこれは国内でも同じことが言えますけれど、今の日本だったら
どこかの段階で気づく人がいて、救い出される確率は高いのでは?と想像します。

100%は無理ですけれど、今のうちにね、整理保存出来るものには
手を尽くしてほしいなぁと願っています。
国として誇れるもの。とは、こういう"文化"だと思うのです。
多種多様な文化があるという事は、それらが育ち、花開くだけの時間
平和が保たれていた、という事でもありますから。



   
萩尾先生、画業50周年記念企画のための原画捜索。
ベルばらFAN層にも萩尾FANはいると思うので、こちらにペタリ。
萩尾先生に原稿を返してくださいの意味ではありませんデ~ス。
tobira



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