2019年07月

  マリー・アントワネット、イメージのメタモルフォーゼ 
マリー・アントワネットの人生に迫り、そのイメージの変遷や
現代文化に与えた影響にフォーカスする展覧会

が、今秋開催されるそうです…フランスで。
あぁぁなにやら面白そうなのに日本じゃないという~~惜し

201907
18世紀後半から19世紀初期に生まれた「有名人」という新しい概念を代表する
マリー・アントワネットには、多様なイメージが与えられていた。
本展では、そのイメージの変遷を公的、政治的、歴史的なイメージと、
映画によって紹介される人物像といった4つの側面からたどる。
エリザベート=ルイーズ・ビジェ=ルブランが描いたマリー・アントワネットの肖像画や、
処刑台に向かう姿が描かれた歴史的な絵画などが展示される。

 美術手帖 >NEWS / EXHIBITION
https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/20232
会期:2019年10月16日〜2020年1月26日
会場:コンシェルジュリー



これ、会場がコンシェルジュリーというところもポイントですよネ。
マリー・アントワネットゆかりの品や資料の他、アート作品なども展示される模様。
ベルサイユのばらも、展示品の一つとして予定されてるそう。
わ~どんな風になるのかしら?国内なら行くのにな~




追記
 イベントについての紹介記事
 FIGARO 
『イメージの変容、100の顔を持つマリー・アントワネット 』
https://madamefigaro.jp/paris/news/191206-marie-antoinette.html


kon



 



べるばら外伝で、ル・ルーが香らせていたトワレ“Bal a Versailles”
池田先生が作品に登場させたのは、映画化以前のことですが
実写映画制作時に、ちょっぴり御縁があったようです。



ある日、パリの制作事務所に電話がかかってきました。
相手は“Bal a Versailles”という香水会社の顧問弁護士です。
何ごとかと思っていると、この映画のタイトルは
当社の商品名と同じで、商標権の著しい侵害である。という抗議です。
タイトルを変更するか、しからずんば金をよこせという次第。
一瞬あっ気にとられたものの、よく話してみると、
原題の「ベルサイユのばら」と香水の「バル・ア・ベルサイユ」と
発音が似ているのが誤解の発端でした。
この映画の話題がフランスの新聞に大きく書かれ
原題も書いてあったのを、その社のエライさんが
また聞きして大騒ぎをしたのでしょう。
ウソのようなホントの話です。

特集グラフ レディ・オスカルより


キティ・エンタープライズのスタッフさんが記した制作こぼれ話から一席。
こんなこともあったんですね~。
映画タイトルをLady Oscarにしたのは、これとは無関係と思いますが
おっちょこちょいなおエライさんの耳にまで入るくらい
新聞に大きく扱われていたようで、そこはちょっぴり嬉しいなん



Bal-a-Ver

マリー・アントワネットを扱う本は沢山ありますが
ローズ・ベルタンを主役に据えた作品は珍しい。


  傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン  
 磯見仁月  新潮社(バンチコミックス)

傾国の仕立て屋

マンガ用に史実と創作がほどよくミックス。
絵の方が、今風のデザイン&デフォルメが多いので
そこが趣味に合わないと、受け付けてもらえないかな~

 一例。こちら登場のオルレアン公↓ 髪型がにょろり。
傾国a

夜道の案内人とか、泊っている部屋の中まで馬車の振動が響くとか
本編物語の進行には、そう影響ない部分でも
当時の風俗が頭に入ってるんだな~と感じられて好感度高し

物語は地方からパリへ移り、これから自分の腕一つで
成り上がっていくところなので、この先もっと面白くなるかも


連載開始後、まだ一年と経っていませんが今月第一巻が発売。
こちらでサンプルとして一部読めます↓
コミックバンチWeb https://kuragebunch.com/episode/13933686331620137739





この春、開催されていた
 スーパードルフィー ベルサイユのばら
-美しきばら達の饗宴- 特別企画展 in 京都・天使の里


天使の里でのアフターレポートがUPされました。
昨年(最初)の特別展より、点数は少ないですが
同じドールさんでも照明や角度が異なると、また違った趣があり
以前よりシックで大人びた雰囲気のドールに見えまする

アフター

またどこかで巡回展あるかしら?
けど会員じゃないと入れないパターンだと、グッズも買えにゃいのよネ。。。 うーみゅ




有名なテュルゴーの地図。
ベルばら時代、財務大臣だったテュルゴーの父が
パリ市長だった時に作らせたもの。
刊行されたのは1739年、ルイ15世の時代。
オスカルさんはまだ生まれる前

パリ市内が事細かに書きこまれているので、見ていると
本当に大都市だったんだわ~と感じられるのですが
これは?と引っ掛かる、ユニークなところがありました。

部分拡大↓
テュルゴ

場所はルーブル宮殿。
左側の方…空き箱を並べたような姿に見えます。
展開図のように内部を描くつもりだった?などと適当なことを考えていたら
にゃんとこちら、見た目通り屋根がない状態なのでありました。
ほへ~~  
屋根なし物件だったとはとは!?雨風入り放題ですか~。

和風建築では土台が決まったら、屋根を作ったのち
内部を構築しますが、西洋の石造りの建物はその逆。
下から壁を積み上げていく形のところ、屋根までいかないうちに
こちらは諸事情で工事を中止。

家主不在で放置された宮殿は、空いてるならいいよねとばかりに
様々な人々が集まり、勝手に住み着いてしまったとか。
隣接するチュイルリー宮も御同様。

ちなみにこのルーブル宮の真ん中、広く開いているはずの空間に
小さな家並が見えるのは、中庭を不法占拠したおうち群
勝手に家が建てられるくらい長い間、空家状態だったという事で
こうして地図にまで記録されちゃってました

部分的に不完全とはいえ、元々は王の宮殿だったのに
とんでもない好き勝手が出来た時代でしたのネ。緩いなぁ~。


コレクションフランス建築・地誌資料コレクション Plan de Paris









このページのトップヘ