2020年11月

  アンシアン・レジーム期の結婚生活 
フランソワ・ルブラン著 慶應義塾大学出版会
から、18世紀の家計。


1764年
フランス北部 アブヴィルに住む家族の一週間分
構成=父・母・子供(8歳と10歳)の四名


収入(6日間の労働)
夫・織布工 20ソル/日・・・6リーヴル
妻・紡糸工   5ソル/日・・・1リーヴル10ソル
------------------収入合計 7リーヴル10ソル


支出(7日間分)
●パン5個(夫2個・妻1個・子供各1個)2リーヴル2ソル6ドゥニエ
●肉(日曜2重量リーヴル半 12ソル6ドゥニエ
●野菜 4ソル
●有塩バター 3/4重量リーヴル 9ソル
●卵・チーズ・果物 9ソル
●塩 1重量リーヴル1オンス 15ソル9ドゥニエ
-------------------食品計 4リーヴル12ソル9ドゥニエ

●家賃 週当たり12ソル(年間30リーヴル)
●暖房 週当たり14ソル(年間36リーヴル)
●照明用油 2ソル6ドゥニエ

-------------------支出合計 6リーヴル1ソル3ドゥニエ

残金  1リーブル8ソル9ドゥニエ


※重量リーヴルの方は、地方や都市ごとに異なり不統一だった
・パリ 489.5g
(16オンス)

・アミアン 458.9g(15オンス)
・北フランスの多くの都市 428.3g
(14オンス)



恐ろしいエンゲル係数…
妻の収入分が残り、そこで余裕が生まれて見えるけど
パンの値上がりや臨時の出費が発生すると
簡単に影響を受けてしまいそう。。。

この家計が当時の平均とは言えないけれど
この内容で計るなら、べるばら(漫画版)で
ロザリーが貰っていた1リーブルは、当時の女性が
1週間で稼げる額相当、と思っていいのかな?





『ジャン=ポール・ベルモンド傑作選』のことを聞き
作品群の中で、お!と思った一本が《大盗賊 CARTOUCHE
近世フランス義賊のお話。

https://belmondoisback.com/
ジャン

大盗賊カルトーシュ。
黒騎士のモデル…は、なかったと思いますが時代的に近いポジション
新宿での上映は終わり、これから全国各地で順次公開予定。
手の届く場所に回ってきたら、見に行こうと思いま~す



我家(実家)で30年ぶりのお葬式。
新型コロナの影響もあったのでメモメモ

長く医療施設にいた祖母。
面会禁止もあり最後のお別れは出来ずしまい。
自宅へ連れ帰り安置。
枕経は家族と古馴染みの御近所(遠縁)さん。

供物にならんで用意されていたお膳。
ご住職から「完璧」と褒められてた。
精進料理に従う…と漠然と考えていたら
カツオ出汁はNG直撃
そうか肉魚動物NGは出汁でもダメなのね。
ニンニク・ネギなんかもNG。ショウガや昆布はOK。

男性陣が対外的な大枠を手配。
葬儀会場を予約するも、タッチの差?で小会場に。
コロナ禍のため、さらに人数制限がかけられ
通夜は15人迄、本葬は20人迄、という事に。
これって家族葬規模?
制限された為、参列出来るのは基本家族・親族のみに。
※関東在住者2名が車で駆けつけるも、会場へは入らず
家でお別れ、出棺を見送り終了。


今回は納棺までが自宅。
納棺師さん女性二名、上手かった。死装束へ綺麗に身繕い。
やつれ小さくなっていたのが、入院以前に戻る。
頭巾(頭の三角布)は選択可。
なので身に着けず、六文銭と共に頭陀袋へ入れてもらう。
頭巾については「あちらへ行くためのパスポート」と
説明されてた。今風の解説。子供にもわかりやすい

身繕いを待つ間、葬儀会社さんからミニ畳を渡され
故人宛に(色紙のように)メッセージを書く作業。ミニ畳軽い。
ベース(芯)が紙で出来ていたので何でも書け~る。
病院で亡くなる方も多いので、最後は畳敷きでというお話。
なるほど。メッセージ付きミニ畳は棺の底に敷かれた。

最近は棺へ釘打ちしないのね。金物NG。
自分的一番やりたくない作法なので助かった。。。
枕刀…これ、子供の時見たのは鎌だった気がする…と母に聞いたら
昔は鎌を置いてあり、最後に納骨(土葬)したら埋めた場所へ
ザクッと持ち手部分を突き刺しておいたそう。
ひ~怖い景色…魔除けと動物除け両方かなあ?

枕刀については、ご住職から鎌とは違う説明を受ける。
四十九日かけて浄土へ向かうと、先に亡くなっている先代ご住職が待っている。
そこでこの刀で指先をちょんと傷つけ、既に仏となったご住職の指と重ねると
自らの行いが包み隠さず伝わっていく云々…というお話。これは初耳ちゃん

納棺後、それまで寝かせていた布団は葬儀業者さんが回収。
回収用の袋はしばらく置かれていて、故人に関する服など布製品なら
一緒に入れて貰えれば、そのまま引き取りますよ。とサービスも。


翌日火葬。ここでも人数制限。
※当初、納棺・火葬は同日予定だった。
闘病と高齢による状態悪化のため、納棺を早めた。
火葬場での飲食は控え室内のみ。共用部分ベンチでは不可。
長く寝て暮らしだったので、普通につかめないくらい御骨は脆かった。
骨壺に納まった故人を連れて通夜会場へ。

通夜の前に御詠歌をあげる所があるけれど現在NG。
その代わりに、読経の間に間に参列者が唱和する。
『南無三世諸仏』
通夜振る舞いはなし。
mokugyo

通夜と同じ会場で告別式・本葬。
ご住職は連日マスクで読経。大変そう。
最後にあるはずの精進落としはなし。
その代わり散会する人々に用意してあった大型バックを手渡し。
中には折詰や式菓子etc…。
お重の形になっていたので、結婚式の帰りみたいだったわネ
そういえば送迎バス、迎えは会場の車輛だったけど
帰りは仕出し屋さんのバスだった…なるほろ。

本葬後、近しい親族だけで御寺参り。
その後自宅で段崩しの会食。
今の状況下、お酒が入った飲食はハードル高いなぁ。
どうしても注意力散漫になるから。
本当の内輪だけでの会食だからよかったけど。


故人が百迄長生きしてくれたこと。
最後は老衰といえる状態だったこと。
目に見えて弱ってきていたので、遠くない先に
お別れする事になるという、覚悟を固める時間を持てたこと。
これらが重なったから落ち着いて、送る事が出来た気がする…
もう会えない寂しさはあるけれど後悔や辛さはなし。
(もっとも今でも病院にいるような感覚はあるかな…)

変な言い方だけど今回の葬儀は、とてもよい葬儀だった。
コロナのせいで制限は多かったけれど、結果的に
本当に故人を想う人だけが集ったから。
任期満了・円満ゴール。
いつもこんな風に見送ることができたらいいのにな



7000010000

ラ・マキユーズ~ヴェルサイユの化粧師~
 みやの はる  出版:KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/322006000201/

ラ・マキC

11月7日に発売されたばかりの、タイムスリップもの。
電子版もあり、検索するとお試し版が複数出てきます。

主役は黒髪ルカちゃんですが、その隣に見えるのが
同じくメインを張る、髪結いレオナール。
ここにもレオナールか!と思っちゃいましたが人気者なのね~
18世紀フランスを舞台に、オリジナル作品を編むならば
(実在する人物の中では)使い勝手の良いユニークな人なのかも。

ラ・マキa
「既視感が」&ヤックルのに笑。。。

単なるメイクアップアーチストの話…になる気配はなく、主役は
製品開発を手掛ける理系女子なので、科学的うんちくも登場します。
そこが面白いかも~と思った点 今後が楽しみデス







食欲の秋
いただきものの秋


先月もらったものの、食べるのが惜しくて
大事に飾っていた御チョコさま 開封~

テオブロマb
テオブロマのチョコレート。
商品名が“タブレットカフェ”というのかな?
なんだか厚みある…と思っていたら
中にはコーヒー豆の粒粒IN。
封を開けると、コーヒーの香りふんわり。
珍し~美味し~~
最後に苦みがほんのり残る大人のチョコですネ




昨日いただいたソラアオのチーズケーキ。
CIMG0056
プレミアム。DariKチョコ。
宇治抹茶(祇園辻利)。
日本酒(佐々木酒造・聚楽第?)
4種類のチーズケーキセット。

日本酒verは、ちゃんとお酒の気配あり
こちら、サイズ小さいけど濃いぃぃですわ。
ひとつ食べると、もうひとつ欲しくなるけど
カロリーみて自制。。。

このお上品さは贈答にぴったりかも。
私にとっては(買えないから)
もらって味わうものですにゃ~うまし






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