Hurdy-gurdy (英) ハーディ・ガーディ
追 記:祖 先
中世の特に威力的な発明は鍵盤付きの弦楽器、ヴィエールである。
弓は樹脂を塗った輪で置き換えられ、弦は連続的に振動数を変えられる。
一連のキーはタンジェント形に関連付けられており、そのことが旋律弦を短くし
旋律的な演奏を可能にしている。さらに持続低音弦があった。
13世紀には二本だったが、後に五・六本にまでなった。
~略~
古いヴィオールは二人用の楽器だった。
一人が輪を回し、もう一人が鍵盤を操作したのだ。
旋律弦と持続低音弦の具別はなかった。
全部の弦は-この古い方のタイプではふつう三本-同時にしか短くできなかった。
~略~
13世紀以降ヴィオールは好んでダンス音楽で採用されたらしい。
民族音楽においてそれは、今世紀まで生き残っている。
~略~
ミュゼット-調音可能な持続低音を持つ、より繊細にされたヴィオールの一形式-とともに
特に高度に発達したヴィオールであるハーディガーディは大変な人気を博した。
ルイ15世の時代、田舎風、田舎風の響きとメロディを持ったコケットリーが
宮廷音楽で流行したころである。
中世の音楽世界
ベルンハルト・モールバッハ著 法政大学出版局
vielle à roue (仏) ヴィエル・ア・ルウ
エディンバラ大学:楽器コレクションより
18世紀後半製造(補修+欠損有)
ボディがバロックギターを再利用した可能性あり
11世紀にはすでに登場し、今も演奏されている古楽器。
この辺は庶民の楽器…と思っていたら
18世紀フランスでは宮廷にも持ち込まれていたと聞き
知りたがりスイッチ・ONですのにゃ
ハーディガーディができるまで
『ニッチ度:強』
ニッチすぎる 世界のモノ作り (ディスカバリーチャンネル)
https://www.youtube.com/watch?v=6Bs-VNP9DtY
『ニッチ度:強』
Eテレ”10min”も、テーマによっては面白かったし
こういうマニアックで需要あるの?みたいな
ピンポイントに濃いプチ番組、私的には大好物でーす
楽器の構造がわかりやすく、ごちそう様でしたなり。そもそもこの楽器、音だけ聞いた時はバグパイプを連想。
一方、演奏姿を見た最初、どうなってるのか分からず
弦楽器か鍵盤楽器なのかやや困惑。
ハンドル回す動作=弓で奏でるのと同じ効果だったのネ。
調弦が難しいという解説があるも、どう難しいのかは不明。
番組中18世紀前半(以前)の個体がちょろっと登場したけど
古い木造だから、もうボロボロちゃんですのね。。。
https://digitalcast.jp/v/12162/
ヴェルサイユの弦楽器製作者アンリ・バトンは,
ハーディ・ガーディを完成させた初めての人物である。
彼のところには長い間使われていなかったいくつもの古いギターがあった。
彼は 1716 年に突然ひらめいて,これらのギターをハーディ・ガーディに
作り替えることを思いつき,実行した。
この発明は大成功し,彼が製作したギターの本体に取り付けただけの
ヴィエルは人々がきそって欲しがった。
ヴィエルは人々がきそって欲しがった。
その結果,貴婦人達は皆この楽器を演奏したいと望み、
まもなくこの楽器は広く支持を得るようになった。
ハーディ・ガーディにおける楽器装飾技法の変遷
木村遥著 http://hdl.handle.net/10236/00028185
今に続く、フォルムの基本を作ったのがバトンさんという認識でOK?
元々は貧民の金稼ぎ手段に、辻で演奏されていたのが主流。
それが当時のプロ、お抱え音楽家の演奏にも使われるよう変化した事で
造られる数が増え、且つ、貴族階級が所持するのに不足がないよう
装飾性も増した事で大切に保管され、後世に残りやすい環境も増した
…ように感じました。
今も残る古い個体は、この頃の確定された形が多いみたいなので
古楽器はすでに消えてなくなってしまった種類も多いけど
こうして生き残るものもあり。
18世紀宮廷にも登場し、演奏できそうな楽器ではあるものの
これをオスカルさんが奏で楽しむイメージはわきませんでしたにゃ ふ~む
ハンドル回しがストリートオルガンぽいからかナ?
追 記:祖 先
弓は樹脂を塗った輪で置き換えられ、弦は連続的に振動数を変えられる。
一連のキーはタンジェント形に関連付けられており、そのことが旋律弦を短くし
旋律的な演奏を可能にしている。さらに持続低音弦があった。
13世紀には二本だったが、後に五・六本にまでなった。
~略~
古いヴィオールは二人用の楽器だった。
一人が輪を回し、もう一人が鍵盤を操作したのだ。
旋律弦と持続低音弦の具別はなかった。
全部の弦は-この古い方のタイプではふつう三本-同時にしか短くできなかった。
~略~
13世紀以降ヴィオールは好んでダンス音楽で採用されたらしい。
民族音楽においてそれは、今世紀まで生き残っている。
~略~
ミュゼット-調音可能な持続低音を持つ、より繊細にされたヴィオールの一形式-とともに
特に高度に発達したヴィオールであるハーディガーディは大変な人気を博した。
ルイ15世の時代、田舎風、田舎風の響きとメロディを持ったコケットリーが
宮廷音楽で流行したころである。
中世の音楽世界
ベルンハルト・モールバッハ著 法政大学出版局