2023年11月


赤毛のアン アニメコンサート
第一生命ホール 2023.11.18


コロナ禍で延期されていたコンサートがようやく開催
アニメ”赤毛のアン”シリーズを再編しスクリーンに上映
それに合わせ歌と楽曲を演奏するコンサート。
082554685.NIGHT

アンがプリンス・エドワード島へ、船で渡ってくる場面から演奏開始。

音が豊か…で初っぱなから、じんわり感涙。。。
ワタクシ自然描写の豊かなオケの音に弱くてですネ…はわわ

フルオーケストラじゃなかった事に、あら?と思ったけど
始まったら、残念感少々はあっさり吹き飛びました。
全然薄いとこなんてな~い。たっぷり味わえて素敵萌え

驚異的だったのは主題歌等担当・大和田りつこさんの歌声。
44年前と印象がまったく変わらない!こんな事あるの!? あったんです
通常、高音がでないとか伸びないとか変化があって当然のところ
当時と遜色ない歌声なので、オリジナルに親しんでいる聴衆でも
脳内でチューニングする必要がありませんでした。ノンストレス!凄過ぎ


公演は二部構成。休憩をはさみ第二部の最初に
大和田さん・山田栄子さん・司会さんによるミニトークがありました。
ちなみに大和田さんは複数回登場する度ドレスチェンジ
山田さんは薄い青系ワンピに、白の編上げブーツ(ヒール付)
アンワールドに寄せてた印象。

アン役山田さんに「最初の頃の声をきかせて」と無茶振りする大和田さん。
「グリーンゲイブルズのマシュー・カスバートさんでしょ?」の台詞に
どよめく会場 山田さんも当時と変わらない可愛らしさでした。
これ打ち合わせなしだったらしいので聴けて超ラッキ~

恐ろしい事に山田さんは、コンサート三週間前、映像に合わせて
アンの台詞を一部吹き替えていたとか はあっ!?
当時の台詞と今回入れた台詞、まったく違和感ありませんでしたよう。

裏話も楽しかったです。
劇団に所属していた山田さん、オーディション行けば二千円貰えると言われ参加。
お二人とも御自身の個性が採用の決め手になったみたい。
なんとなくわかる気がする~~声や演技がただ「綺麗・可愛い・上手」だけでは
アン世界を表現するには足りないのよネ。

当時、所属劇団では台詞もあまりなかったからオーディションは楽しくて
もーなりふり構わずやれたけど、いざ収録では他の演者さんもいる環境下で
アンがリンド夫人に対し、怒ってまくしたてる場面ではパワーがだせず
一度だけ監督から直接指導されたそう。
「オーディションの演技に合わせてアニメを作ったので同じ演技でないと困る」
高畑監督、頭カキカキ

最初は綺麗な絵がついたフィルムに声を入れていけたけれど、徐々に絵がなくなり
赤線がアン・緑線がマリラの棒線状態(絵無)で演技しなくてはならなくなったとか。
昭和アニメあるあるですね

演出家さんの配慮(仲良し作戦)で、毎回山田さんが、マリラ役北原さん宅へ
台本を届けに行き、お茶を御馳走になっていたそう。


今回編集された映像は、アンの成長とマリラ・マシューとの関係を主軸に構成。
一年モノの作品を二時間弱に短縮した力業で、最後がさっくりまとめた
感じはあるけど、上々だったのではないでしょうか

終幕は音楽にのせ、山田さんによるアンの手紙ナマ朗読。←むっちゃ貴重!!
大和田さんの歌。最後にフルでエンディング「さめない夢」歌唱。

自分、も~これでノックアウト。胸いっぱいで撃沈
スクリーンでは映像に合わせて、コンサートスタッフの
エンドロールが流れてて、凝ってる~と気づき
必死にそれを追いましたけど頭の中に入ってこない…曲で窒息しそう
んもーいっぱいいっぱいで顔にハンカチあてて見苦しくないようするのが精いっぱい。
おかげで拍手もできない始末  タオル持ってくればよかったヨ。。。
我ながら今公演、ここまで魂持っていかれるとは思っていませんでした。

※最後アンコールで主題歌「きこえるかしら」歌唱


帰宅後もゆるゆる思い返してましたけど、自分の場合
赤毛のアンファンとまでは言えないんですよね。好きではあるけど。
だから終盤、マシューの最後場面で泣かされたのではなく。

アニメ名作シリーズの中で、赤毛のアンの楽曲が一番好きで
それを聴きたくて、チケットをとって貰ったこのコンサート。
ファンという程でないという事は、我が心の特等席にあるベルばら程には
特別なこだわりはないという事で、だから…たぶん…純粋に?
音楽の魅力に圧倒され、呑まれちゃったんだと思います。…たぶん。
今後、コンサートでこんな体験することあるのかなぁ?

最後にちょっぴりマイナス点を。
映像に合わせナレーションや台詞がところどころ入る形でしたが
ちょっと音声が大き過ぎました。
声で演奏が聴こえない(曖昧になった)部分が所々あり残念でしたので
個人的には音声のボリューム、この半分でよかったくらいの感覚。

あと会場が小さい。
これすっごく勿体なかった!
二回公演あったけど、このコンサート聴けた人、二千人いないんですよ。
とてつもなく良いコンサートだったのに、なんて勿体な~~~い。
再演は…難しいかな?
もしあったら、次はバスタオル持参で参ります










おでかけmemo 半・分解展2023 (3)



ジュストコール の ひらひらちゃん
034428987.MP
巨大カフスが重々しい一方
胸元の繊細なひらひらさんに目がいきます
034731534.up
おさわりOKな展示ということで
初めての接触はこちらを ぴらり。。。
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なるほろ~縦に縫い付けてある
けど、もちょっとよく見たい。
全体どうなってるか見たいけど
薄く軽く繊細な生地なのが伝わってくるので
傷めるのが怖くてこれ以上は動かせません... 繊細ちゃん…

などと逡巡していたら翌日がっつり見えました
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上着を脱がせている所へ遭遇

ボタンホールはあるものの今回、首元はピンで固定。
丈は結構長く、けど胸くらいまでの開きで筒状みたい。
かぶって着るタイプ。
前も後ろもいたる所ギャザーよせまくり!細か~~~い。
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布を裁断することなく体に沿わせられるように…とのお話し。


生地たっぷりなところへ上着着ても、こちら薄く軽いから
中でごたついたりは、そんなしないかな?
形がよくわからなかったけど、脇の下は補強されてました。
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(写ってる手は前列の奥様方)
人気でしたね~ブラウスの御紹介。
それなりにしっかり見る事できて良かったデス。
欲を言えるなら、もっっっと見たい

こちらは紳士もので、この後バックヤードから
婦人ものブラウスも持ってきて見せていただけましたが
貴族クラスの紳士ものに対し、婦人ものはブルジョアクラス。
触らなくても生地の違い(質感)がわかりましたよー。ゎぉ~~







つづく






おでかけmemo 半・分解展2023 (2)



翌日はレクチャー参加テーマは紳士服。
ごっつん良かったデス。
古い時代からの変遷を拝聴。
本などで得た知識はちょっぴりあるものの、実物をひろげ
具体的に案内されると理解度が全然違う!
めっちゃ楽し~~~~~
会場内の衣装、扱われているデザインは17世紀からだけど
展示品の制作年は18世紀ものみたい。
以下、会場で見聞きした事をメモメモ



ウェストコート
1600年代半ば、英国王が貴族に倹約を教えるため
見えない部分はこれでよし方針で作られた。
ジュストコールの下に着る)
ponyo
ぽ~にょぽにょぽにょおなかぽにょ
このラインが当時の美。太る=財力・余裕があるという事かな。
オスカルさんが生まれた頃まで、こう作るのが続いてたようだから
ジャルジェパパが若い頃もこれ着てた?

織はブロケード。
シルクに金糸銀糸が使われているため擦るとジャカジャカ。
見た目の華やかさとは相反する音。
へぇ~衣擦れの音、ごわついた感じなのね

ボタンよりボタンホールがかなり大きく金糸で縫われている。贅沢の現れ。
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くすんで見えるのは銀の黒変のせいもあるかな?
くり抜きポケットの蓋下↓に隠れ残っていた当時の色
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アビ・ア・ラ・フランセーズ
ジュストコール時代より優美さUP
現代の紳士服にはない、愛らしい雰囲気満載。
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細かい模様は、一面のお花畑
白+金地に、ピンク・グリーンのお花。

ポケットのフラップをめくり撮ったため、蓋影でやや暗いけど
本来は一面この色味か...と想像すると鼻血ぶ~デスよ可憐だ
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見どころ案内されていたとおり、ボタンホールは
お花と同じ三色の糸で縫われていてお洒落ちゃん
繊細ね~~~手縫い凄いわ
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ここまで一見して襟無デザインに見えるけど実はある。
パイピングみたいなものが、ほぼ全部についてる。
…と聞いたものの素人目には襟解釈、難しいです
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ウェストコート首まわり



つづく






おでかけmemo 2023.10.21-22
会場:渋谷区文化総合センター 大和田ギャラリー



行って参りました半分解展 the天国!
展示品200年・300年前の本物アンティーク直に触れるなんて
通常あり得ませんからマジ天国でした~

他に予定があったため、まずは1時間だけ下見に突撃!

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ローブ・ア・ラ・フランセーズ(1750)
オスカルさんが生まれる数年前のドレス
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アビ・ア・ラ・フランセーズ(1800~)
ナポレオン即位の頃のもの。刺繍がゴージャス
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ローブ・ア・ラングレーズ(1780)
オスカルさん24-25歳頃のドレス…という
見方をしてしまうわたくし てへへ
もっともこちらはイギリスのものだけど。
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ジュストコール(1740)
巨大カフス マジ大きかったナ。

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アンクロワイヤブル(1790)
革命勃発後の、かっ飛んだ伊達着。
当時はこの極端に短いぱっつんさ加減等が
かなり奇抜だったとか お尻回り裾は長いネ
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他にもいっぱいあるけど、全然時間足りなくて
見きれな~~い



つづく






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