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久しぶりに実写映画版を見てたら今頃発見。

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オスカルたん舞踏会シーンに現れ
伏線を張りまくるジェローデル氏。
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の背後に お花が~

クラバットも、ひとり黒で目立ってましたが
花まで背負っていたとは さすがジェロたん
誰よりも、女性ドレスの背中よりも凝ってましてよ?







ポツンと一軒家
完全な放牧で暮らしている一家が御登場の回
ぽろろ♪と流れてた曲に、ぎゅぎゅっと心臓鷲掴みされました。
この曲好き…なのにわからない!?

あれー???
なんだっけ?
なんだっけ?
どこの曲だっけ?

脳内ぷちパニック発生...
番組終了したところでやっと思い出す始末。
ベルばらさんではありませんか~


Warner Chappell Music France
https://www.youtube.com/@WarnerChappellFrance/featured

思いがけず、久しぶりに聴いて胸きゅん
実写版ベルばら映画の曲が使われるのって珍し~。
珍しすぎてすぐに結びつきませんでした
実家でころにゃ発生したりして
ここ最近、メンタル今イチだったのが
この曲を耳にしたおかげで急浮上できました


コロナ禍での引き籠り期明け
最初に行ったイベントが富野由悠季展。
あそこでも、数ある展示のうち一番惹きつけられたのが
”月の繭”の、曲と解説と直筆の歌詞とで
帰り道の多幸感がハンパなかったことも思い出し。

”エンタメは心の栄養”とは、まさにこの事ね。
本読んだり映像みたりではなく今の自分にはこれでした。
音楽の力って凄いな~




珍しい動画を教えてもらいました
1978年の第一回日本アカデミー賞授賞式

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ベルばら実写映画を担当したジャック・ドゥミ監督
意外な場所で、当時の御姿を拝見 ほへ(開始24分過あたり)

インタビューにフランス語で返答する監督<当然
(あぁなぜ映画を英語で撮っちゃったんですか~~~
ここでは「ベルばら映画の記者会見と打ち合わせで東京に」とコメント。
そういうタイミングでしたのネ。これ、映画の宣伝になったかも







べるばら外伝で、ル・ルーが香らせていたトワレ“Bal a Versailles”
池田先生が作品に登場させたのは、映画化以前のことですが
実写映画制作時に、ちょっぴり御縁があったようです。



ある日、パリの制作事務所に電話がかかってきました。
相手は“Bal a Versailles”という香水会社の顧問弁護士です。
何ごとかと思っていると、この映画のタイトルは
当社の商品名と同じで、商標権の著しい侵害である。という抗議です。
タイトルを変更するか、しからずんば金をよこせという次第。
一瞬あっ気にとられたものの、よく話してみると、
原題の「ベルサイユのばら」と香水の「バル・ア・ベルサイユ」と
発音が似ているのが誤解の発端でした。
この映画の話題がフランスの新聞に大きく書かれ
原題も書いてあったのを、その社のエライさんが
また聞きして大騒ぎをしたのでしょう。
ウソのようなホントの話です。

特集グラフ レディ・オスカルより


キティ・エンタープライズのスタッフさんが記した制作こぼれ話から一席。
こんなこともあったんですね~。
映画タイトルをLady Oscarにしたのは、これとは無関係と思いますが
おっちょこちょいなおエライさんの耳にまで入るくらい
新聞に大きく扱われていたようで、そこはちょっぴり嬉しいなん



Bal-a-Ver

1月26日、フランス音楽界の巨匠ミシェル・ルグラン氏逝去。

ベルばら的には、実写映画の音楽担当という御縁があった同氏。
御高齢でしたが、まだまだじっくり活動されている途中という
印象があったので驚きました。

あちらこちらで追悼記事が散見された中から、おひとつぺたり。
ベルサイユのばら音楽集〈完全版〉を制作(企画・構成他)された
腹巻猫さんのブログです↓


http://gekiban.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/post-eef8.html

『オリジナルのままの形ではCD化されていません
~中略~
やはりオリジナルのジャケット、ライナー、構成を復刻した
(+ボーナストラック)の単独盤がほしい。
追悼企画として、ぜひ、お願いしたいです』
うおぉ~~CD化!私も大賛成一票デ~ス
欲しい♪欲しい♪作って欲しい!でーす♪


昨年秋に発売されたルグラン氏、20枚組のアンソロジーボックス(たぶん輸入盤だけ)
michel
Les Moulins de Son Cœur  (一部試聴可)
https://www.amazon.fr/Moulins-Son-C%C5%93ur-Yves-Montand/dp/B07HPY9GKK

カヴァーなども含め465曲も収録されているという事で、もしや…と
タイトル一覧を眺めてみましたが、ベルばら音楽はディスク5の2曲しか
見つけられませんでした。残念
そもそもジャズジャンルだけ?そちら系の曲ボックスでしょか?


Warner Chappell Music France  が公開していた実写映画の曲には
日本発売のLPには入っていない(構成が違う?)曲がありましたので
是非CD化してもらいたいものです。出たら買いますもん!



 おまけ 
ルグラン氏はジャズピアノだけでなく、クラシックCDも発表しています。
このサティ、面白いかもしれません↓



 「フランスの宮廷では女が男の恰好をしている」と父上に話したら
   僕の事を頭がおかしくなったと思って、おそらくもう二度と…
   フランスに来させてはくれないだろうな。ははは…
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初対面のオスカルさんに、いきなり爆弾投下するフェルゼンさん。
まあこの段階では、男装の麗人ちゃんが存在するとは
露ほども思っていませんから、仕方ありませんよネ
映画版スウェーデンの貴公子くんの鈍さってばピカイチかも~。

目の前で小ばかにされた麗人ちゃん
無言のまま、ぷいっと外へ出ていく様子が、ちょっち可愛いいです。
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実写映画版ベルサイユのばら。
こちらのオスカルさんの軍服については、細かい点で、もちょっと…な?と
思うところもありますが、この胸元のブローチはアレンジの仕方が好みでした
この時代設定と俳優さんに似合ってる(雰囲気合ってる)ように見えるので。
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アンビーマーケットでは1月末、新作グッズとしてブローチが御登場。
以前にもブローチはありましたが、ラインストーン連打なデザインで
キラキラ度がアップしてますね。

アクセサリー類は買った事がありませんが、こうして繰り返し
登場するのは人気があるからでしょうか?
それとも商品化しやすいのかしら

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http://www.power-ambitious.co.jp/






さんがにち の基本。
12日 らぶらぶ
13日 出動。アンドレさんさよなら
14日 陥落。オスカルさんさよなら

これ合ってますかね?
漫画とアニメは同じ動きですが実写映画は少々違っていました。


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「だめだ。キミを失いたくない」
「しかし今こそ二人で行く時だ…愛してるよ アンドレ」

明朝のバスチーユ襲撃は、一人で行くというアンドレさんに対し
自分も一緒に行くというオスカルさん。ここでようやく想いが成就。

これが13日晩の事で、翌日あっけなく彼氏さんは銃弾に倒れます。

私、宝塚はよく知らないのですが、もしかしてこちらが最短コースでしょうか?
おまけに映画自体、そこで終幕だから「え!終わり?」という驚きの方が大きくて
他の事を思う余裕もございませんデス。

せっかく相思相愛になったのにあんまりじゃーん という感想はゼロ。
それよりも、最後の場面でぼっちにされちゃったオスカルさんが
放り出された籠の鳥、外界での生き方を知らないヒヨコちゃんに見えて
「この子生きていけないよ~ 」という心配が先に立ちました。

うーん。。。私的には感情移入は、し辛い映画かな。
他のファンの方はどうなのかしら~?



実写版のことですが。
ジャルジェ家の館として撮影場所に採用された " ジョシニー城 "。
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実写版ジャルジェ家は "由緒はあるが裕福ではない" という設定のようなので
※資産家ジェローデルと婚姻を結ぼうとする辺りから推測
大きすぎないこちらは、この映画で使うのに手頃な館だったのでしょか。

元々この地に邸宅はありましたが、1700年代に再建されているので
時代考証的には、とってもビンゴな建築物。
ただ「ベルばらなんだから」という、少女漫画的華やかさを期待しちゃうと
そちら方面にはちょっと雰囲気足りなく見えるかな~?じみーちゃん?


漫画ベルばら外伝では、この館を参考資料にした背景ありましたよネ。
私的には結構いい感じと思いましたが、現在こちらの城は
基本非公開となっていて、あちらこちら修復が為されているそうです。
 ※今年は7/17-22のイベント時に公開
 因みにこの館、他の歴史もの映画の撮影でも使われていました

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館内、父上とジェロさんが、結婚♪結婚♪と談合していたお部屋

右側にあるやや背高な家具が…ライティングビューロー?
この他、位置は違うものの同じ絵画が実写映画にもいくつか掲げられて
見えるので、元々あった調度もそのまま利用されたようですね。


小さめな館に見えますが、館内はリビング・ダイニング・台所・図書館
チャペルほか各お部屋。あと召使の家や馬小屋があるもよう。
この城を会場として開催されていたフラワーイベント?のパンフレットに
敷地内の配置を見つけたので、こちらにぺたり灰色部分が建物です。

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本館右に位置する緑数字4の小さめ建物が、映画内で雪降る外から
子供たちが転がり込んだ物置小屋(&今宵ひと夜納屋)でしょうか。
この図でいえば、門は下側にあるので赤数字3位置が正面玄関になるのかな?

赤3が実写映画子供時代の雪景色場面、ばあやが立っていた出入り口で
そこの上、本館反対側にある数字のない出入り口部分が、成長した二人が
剣で遊んでいたところ&「これからは責任をもって別々の人生を歩け」と
父上様が命じていた所かな~??と想像してました。
直前のふたり、剣を交わしながら木立の中から出てきましたでしょ?

で。
私的わくわくだったのが、このお写真、18世紀の台所でーす
"18世紀"パリの台所ってあまり露出がないんですもの~。
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映画では、左にある窓を正面に据えて撮影されていましたネ。
万一の際の延焼を防ぐ意味で、台所は本館内に作らなかったそうです。

こちらは貴族の館ですから、きちんと煮炊き用暖炉も水回りも綺麗に
整備されていますが、18世紀当時の人口過密なパリでは
一般家庭の水回りはとても貧弱で、庶民としては「ちゃんとした料理」は
外に出掛けて食べるものだったらしいです。
いつ頃までそうだったのかは分かりませんが、家では簡単に食べられるものだけ~
という生活パターンだったご様子。

モノクロ写真はこちらから
http://www.jossigny.fr/fr/information/34810/le-chateau


映画は1978年クランクインしましたが、その数年前に最後の所有者さんは
他界されていて、撮影時には無人の館という状態に。

生前に州(県?)へ寄贈されてはいたものの、以降ほとんど閉ざされていたこの館。
歳月には勝てず、今では荒れてしまった部分もあるようですが、それでも
少しづつ手を入れながら催しに活用したりと、今でも大切にされているようです。


追記 
物置(納屋)、流れとしては「4」位置だけど、内部は造ってる印象もあるので
室内に場面が切り替わった後は、他所で撮影してる可能性も有り。
と友さんから一考頂きました。映画なのでそれもそうですね~



実写映画は、ベルサイユ宮殿やトリアノンで撮影した事が
見所のひとつでありましたが、家具・調度品も
本物のブルボン朝のものが使われていたそうです。

《 映画のなかで王妃マリー・アントワネットが寝るベットは、じつはルイ15世が使った寝台 》
資生堂SPRING SPECIAL 特集:映画「ベルサイユのばら」のすべて より

当時の映画紹介用パンフに、このような記載がありました。
見直してみたところ、この寝台らしいのですがどうでしょネ?
パッと見、小さく見えましたが、そういえば以前にあったアントワネット展
再現されていた部屋の寝台も、このくらいのサイズだったかと思います。

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 いままでに男のかたは?
 兄弟のような男が__ 
   もう一人…私の心を…かき乱した男性がいました
 それが恋なのよ



そしてこの場面でのセリフ。
こうして文字にして並べると、イマイチ趣が伝わりませんが、お二人さま
漫画やアニメでは絶対しないであろう会話を交わしています。
この前後を合わせると、ガールズトーク...よりもやや深め。
実写は全然違うー!という評価通り、王妃さまも別人28号設定なので
だからこそ登場する会話ですねぇ。

この辺りや酒場の乱闘後、帰り着いた館で上半身ヌードのまま
寝台に倒れこむ場面の表現に、フランス映画的なものを感じていました。
嫌いじゃないですよ
ただオスカルさんのヌードはもっと綺麗なラインだと嬉しかったかなぁ。。。
どうせぬぐなら…せっかくぬぐなら...(笑)



 ジャック・ドゥミ + ミシェル・ルグラン デジタル・リマスター版特集上映
シネマ・アシャンテ
  cinéma enchanté 
YEBISU GARDEN CINEMA 2017/10/14 ~11/10
http://cinema-enchante.com (東京他.横浜.名古屋.大阪.京都)


期間限定のベルサイユのばら実写映画の上映機会。
告知を見ると、映像がとてもクリアになっていたので
これは見てみたいわ~と思ったものの結局自分は行けなくて。
観てきた方からお話を伺っていました。

観光映画的ではない生活の匂いがする <わぁ
風景と衣装を大スクリーンで見るだけの価値あり <わあぁ
最後の最後であれはないなぁ <わはははは

結論「映画館でみるべき映画」であったそうです ほうほう

結末の付け方で印象が急落しているということで…そうなのでしょうね。
映画評に「自己克服と自己実現、あるいはそれが不可能となる幻滅」が
ドゥミ監督映画に一貫するテーマとあったので、それを意識して見てみると
あぁなるほど、と思われる流れ(造り)ではあるのですが、それでも
最後の場面では、どうにも消化不良と感じてしまうのでありました。
私などはどうしても、ベルばらフィルターがかかってしまうので、完全には
ニュートラルに見ることが出来ず...まぁこれは仕方ありませんよね

人様の感想に煽られつつ、映画は見に行けない寂しさを埋めようと
久しぶりにサントラ音楽をたっぷりと聴いてみたのですが、ミシェル・ルグラン
こちらの映画音楽良いですよ~
映画を見ている時は、映像に気を取られて聞き流してしまう事もありますから
音楽のみを聴く事で、映画に使われていない部分もトータルで聴けて
その豊かな世界にどっぷり浸かれますあとはお好み次第。

我家では手元にLPはあるもののプレイヤーがない!という間抜けな状態でしたが
今はネットで聴けるという事で、以下のワードで検索するとYouTube出てきます。

映画冒頭曲= Ouverture - Lady Oscar (Musique du film)
舞踏会場面= At the Court Ball, Pt. 2 - Lady Oscar
           At the Court Ball, Pt. 3 - Lady Oscar
個人的お気に入りストリートオルガン= A French Street - Lady Oscar




おまけ  実写版ジェローデルさん
なかなかいいとこついてる役者さん選びだと思うのですが
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こういう表情でこの角度だと 爬虫類系に見えません?
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「この短剣で君の心臓を突いてやろうか」
アンドレさんから売られた喧嘩をお買い上げ中。の巻



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