カテゴリ:◆ ベルサイユのばら > アニメ音楽

腹巻猫さんのブログで、ベルサイユのばらハイレゾ音源の
ご紹介がありました。
興味のある方はご覧になってみてはいかがでしょ


《腹巻猫の劇伴ブログ》
http://gekiban.cocolog-nifty.com/blog/

記事は7月31日付
ハイレゾで聴く「ベルサイユのばら」 』 
です。


今のところ、曲は旧サントラ (一番最初のLP) 分のみで
BGM関連は含まれていない状態ですが、さてさて。どうしようかしら。

我家では、完全版CDですら家内で一番綺麗に音が聴けるのは
BDで再生した時、などというヘタレな環境なんですよね~ お恥ずかしい
PCも古いけどハイレゾ様に来ていただくには…ヘッドフォン買ってみようかな?


CIMG2901




 パッケージなど。デザイン

外箱(&CDケース表紙部分)の姫野さんエンディング絵と
ブックレット裏の肖像画部分は、フィルム映像ではなく
きちんと原画からとり込まれたものだそうです。ふむふむ。
どこまでも抜かりありませんね~綺麗ですもんね~

CDケース裏側の右端縦一列に、アニメの止め絵が入っているのは
デザイナーさんのアイデアであった一方
CDケース内側に印刷されていた、LP&CD一連のジャケット集は
腹巻猫さんの私物を撮影されたものだったそうです。さ~すが!
この日、ライブ会場にもLPを持参されていましたデス。

CD表面の印刷は三色のシルク印刷。
壁紙のような地模様にパール系の銀色を使い、その上に
各ディスク毎に違うインクを重ね、文字と薔薇は白にした。という事で
薔薇は白にしましょう、と提案されたのも、今回デザインを担当された
デザイナー徳武佳子さんだったそうです。

「ベルばらを最後までご覧になった方には納得していただけると思います」
という説明を伺うまで、恥ずかしながら私、その意図に気付いていませんでした。
きゃ~~!? あえて 白!ラストシーンの薔薇 !!
漠然と、既視感はあったんですけど、音に夢中になってて見過ごしていました。
薔薇のデザインもそうなってますもんね。
そこまできっちり計られていたとは凄すぎます!なんてこったーい
ベルばらアニメを熟知したデザイナーさんだったんですネ~(溜息)

と、このあたりは既に持ち時間切れ。駆け足での御話となりました。




会場では物販もしていて、ゲスト&トーク内容に関連したCDも置いてありました。

最後の最後に、ちょっぴり流用曲の事にも触れましたが
「劇場版エースをねらえ!」には「エースをねらえ!」から流用した曲もあるのだそうです。
この辺、なんだか男性陣にウケていましたが、有名なのかしら。
流用の流用の流用。という事で、流用三段活用 <もー意味不明

他にもトーク中「おお~」とか「ほお~」とか男性諸氏からはちょこちょこ反応があり
なにやら感心されている御様子でした。
サントラファンの方には専門的な凄さは、私なんかよりもずっとよく判るんでしょうね~。
単なる復刻物でもありませんし、みっしりと詰め込まれ
手が込んでいる作りだから、という事もあるかしら?


さてさて。
文字にすると長いようですが、腹巻猫さんの完全版制作トークは
ここまでございました。あああああ。
判ってはおりましたが30分というのは、やはりあっという間でした。

途中、やや大きめの地震(東京では普通ですか?)もあり
地下でも意外と揺れるんだ?などと思う経験もありましたが
でもでも今回ライブに参加して、実際良かったと思っています。

お話だけではなく、あの地下空間で、普通では聞けない音量で
" 麗しき人よ! " を浴びるように聴けたのも幸せでした。
時間さえあれば、他のサントラ曲も聴きたかったです。

コンサートホールだと、マイルドに拡散する形ですけど
ライブハウスだから、閉じられた空間に音が充満する形なんです。
煩いだけの音は好きじゃありませんけど、今回のは良かったですね。
こういう大きな音って特別です。
押し寄せ包まれてる感じ。いいですね~~~ うっとり 


という事で、レポもどきは以上でございます。
いつも通りの散らかった文章にも関わらず
御静読どうもありがとうございました~ぺこたん




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マルチ、ミックス、つづき

24chマルチを回せる機材がない。
dbxを扱える機材はもっとない。と、前回ちょびっと書きつつも
dbxに関しては何をするのかな?と思っていたら
どうやら80年代当時施されたノイズ処理を、今一度
処理する前の音、元に戻すという作業が必要だったようです。
メイク落としてすっぴん に戻すようなものでしょうか。

さて新ミックスの御話。
BGM。台詞なしの音源探し → どこにもない(困)→マルチから作っちゃえ

という事で、スクリーンにはマルチのテープを回した機器が映しだされ
24個ならんだ小さいメーター(モニター)を示し
「ここにトラック毎の音量が示される」等の説明をいただきました。

「デジタルで取り込んで、デジタルでミックスした」
…デジタルデータ化して作業した…ということで
なんとな~く、漠然としたイメージはわきますが
この後の具体的な作業は、もう素人には想像が追いつきません

その脱落しかけた状態を察した訳ではないでしょうが(笑)
ここで実際の「部品」状態の音を、1つずつ聞かせて下さいました。

「これがベース。これがギター。これがストリングス」
元曲は “ 麗しき人よ! ” で、ストリングスというのは、その冒頭に聞こえる
印象的な、弦楽器音のことです
私達がCDで聴いているのは、これらをミックス(合わせて調整)された音で
ミックスをしないとモノラル状態のように聞こえてしまうそうなんです。

部品としての音の次に、それら音部品を単に集めて重ねただけの
ミックス(調整)していない状態の曲を聞かせてもらったのですが
なんというか…私の個人的感覚ですが
棘棘しているけど、全体ぺた~っと真っ平ら。な印象を受けました。
(会場が地下の閉ざされた空間なので、音自体は大きいです)
まるで全員自分が主役と思い込んでバラバラに声を張り上げているかのよう。

続けてミックス後の調整された音(曲)を流されたところ、本当に違いました!
奥行き、立体感がでて滑らかにまとまってる感じ。面白~い

今回新たにミックスし直すにあたり、各音のバランスを、当時と同じように
したかったけれど、ボリュームの配分までは記録がなかったため
その辺は耳コピで頑張ったのだそうです。お疲れ様でございます~。

ブックレットを見ると、最後の頁にスタッフ表示がありますが
この作業を担当されたのは、ミキシング・エンジニアの佐藤一一さん。
「さとうひとしさんです。誤植ではありません」
だそうです。・・・お聞きしなければ読めませんでした(笑)

そう。帰宅後ブックレットを見直すまで気付かなかったのですが
巻末のスタッフ表に、企画協力&リマスタリング・ディレクションとして
御名前のある高島幹雄さんが、このライブの主催(司会)者さんでした。
なかなか愉快なノリの方でした


リマスタリングのこと

音量・音質を整える御化粧直し。だそうです。
曲全体の品質をあげる作業、と思っていいかしら。
アニメ本放送と再放送リマスター版の違いもそうですよね。
あちらは映像の質をあげる作業という事で。
(正確には映像以外の部分も含んでますが)
BDの後、VHSを見ると一目瞭然ですもの。
時の流れって凄いわ~・・・と自分の年齢を思い出す時。あいたたた

さてその御化粧直し。
メイクやファッションにも流行があるように
そもそも音の整え方が、今と昔では傾向が違うそうです。
最近は音楽を楽しむ環境も変化していますから、全体としては
ぎゅっと圧縮して、音の粒をそろえる形。
あと高音・低音を特に意識して派手にする?という傾向かしら。

昔々、80年代はあまり音をいじらなかったそうです。
わりと素直なままだったようで、今回は、その昔通りの
雰囲気を残す方向を、目標にされていたと語られました。
このあたりの説明を聞けて嬉しかったですわたし

ここでも音の様子を視覚化して御説明。
音(曲)を波状に表したものです。こんな感じ↓
イメージ
こちらはイメージ用に私がとりあえず作った図です。
なので判る人には下段はすごく嘘臭いと思いま~す(笑)
音楽ファイルの編集ソフトに表示したものを更に強調しただけで
ベルばら曲でもありませんのでご注意を。ぺこぺこ


という事で、こちらの波状図。
上が素直な昔のタイプ。下が現在のタイプとなっています。
(しつこいけどイメージです。イメージ)
元のままだと、今では音の圧力が不足するという事で
そこを昔の印象を損なわないまま、音圧のある
メリハリが効いたものに仕立てたという事でした。
現在の波形タイプは、アイポットなどに入れたものを
ヘッドフォンで聴くのに適した形らしいです。

えーと。
音圧というのを、またまた食べ物で例えるならば
お茶碗一杯に、ふんわり盛りつけたご飯が、昔のベルばらちゃん。
同じ茶碗に、ぎゅうぎゅうに詰め込んだご飯が、完全版べルばらちゃん。
どちらも同じ1杯。同じ「ごはん」という食べ物。
違うのは、その粒粒の量(密度)という事になるかな。
同じご飯だけど昔の御茶碗には、てんこ盛りに出来なかったそうです。
よって、昔は入っていなかった(音の)粒粒が、今回の完全版には
ぎゅうぎゅうに詰まっている。というイメージを持っていただければと。


そして会場に流された“ 薔薇は美しく散る ”
聞き比べです。
旧CD→完全版CD続けて聞いたら、これまた確かに違いました。
完全版の方が濃い印象です。
五歩くらい前に出てきてくれた感じ。
同じ音量のはずですが、なんだか輪郭がハッキリしています。
自宅では、ここまで判らなかったですよ~~。
我家のデッキが古いせいもあるでしょうけど(悲)
ライブハウスで大音量、という環境で聴いてるお陰かもしれません。

このリマスタリング作業の時、ハイレゾというCDよりも高音質な形にして
作業してから、CDレベルに戻した?ような御話をされていました。

ここで、あれ?っと思ったのですが。
今回こうして作業されたハイレゾ(CDよりも高音質な)音源が残せているとしたら
今後、またまたもしやの、まさかの、なにかのチャンスさえあれば
まるで今、自分の隣で演奏しているかような臨場感あふれる素晴らしい音楽の
ベルばら超★完全版 』が登場するのかも!?

とか話してみたら、すでにハイレゾ表示のあるDL版(旧CD曲)が出ている事を
ハイスペックな(笑)友さんから教えて貰いました。わーお

けれども、私が見たのはiPhone用だったのですが
ハイレゾ対応の機器で聴かなければ、きちんと違いが
感じられないようにも聞いていましたが、どんなものなのでしょうね。
iPhoneなら大丈夫なのかしら?
我家の電化製品はTV組以外、みな高齢化しておりますので
試す事が出来ませんのです……ごほごほごほ。



などと脱線してしまいましたが、、詳しい事は自分素人ですから
隅々まではきちんと理解出来ていないかもしれませんが
この度の完全版CD、ミックス&リマスタリング作業については
いろいろ考えられていて、すごく丁寧に手をかけて
音作りをして下さったんだな~と感じられて
感謝でいっぱいでございます!! 本当に




のこり1つ、つづきます



mf1


ここでちょっと脱線。念の為の再確認。
興味のない方、よく知ってる方には不要な頁です ペコ


そもそもマルチトラックテープとは?
なのですが、演奏された音が、楽器毎に一つずつ
バラバラに収められた状態のテープのことでした。
バイオリンならバイオリンだけ。ベースならベースだけ。
私達が普通に聴いているCDは、それらが混ざり合い
調整され、ひとつにまとまった後の出来上がり品。


今回マルチトラックテープが発掘されるまで、レコード会社にて
ここにあります、と認識&保管されていたのは、マスターテープで。
これは私達が持っているCDの、お母さん的ポジションのテープです。

見つかった マルチトラックテープは材料集。
既にあった マスターテープは、それを料理した仕上がり品。
一般に発売されるCDは、そのマスターテープの複製品という感じ。


またちょっと戻しますが、先回の料理の例え。
出来上がり品が、カレーライスだとしたら
ジャガイモだけ。人参だけ。玉ねぎだけ。という具合に、切った形で
保管した状態が、マルチトラックテープという名の冷蔵庫なのでしょうね。

その準備されていた食材を、丁度良い具合になるように調理する事が
今回 「 ミックス 」「 ミックスダウン 」と言われていた作業部分です。
ブックレットにも「 新ミックス(今回ミックスした) 」という単語が散見されましたよね。

完全版でカラオケバージョンや、台詞抜きの状態に再現された曲は
入っていた「人の声」を消したわけではなく
「人の声」という材料を混ぜないまま
その他の素材だけで作り直されていたという事です。


とかなんとか、わかったよーな事を書いていますが
私ずぶの素人です。すみませーん!!!
御存じの方には幼稚園児並の例えでしょうから、すっごい恥ずかし

個人的な事ですが、若い頃15年程、楽器店で勤務しておりまして
周囲に音楽通や、マニアなお客さまも多かったもので
(そういえば変わり者も多かった……あ、自分もか
世間一般には必要ない、日常生活には使えない雑学が
勝手に入ってくる環境下にあったんです(苦笑)
知らない世界を教えてもらえるのは、それはそれで楽しかったですけど

ただ、話には聞くけれど、実際に機材を操作するような事は皆無で。
だから私の音響関連知識は初歩の初歩。
ごく浅く穴だらけ。という自覚もあるので、今回も
これをぽちぽち打ちつつ、この認識や表現が間違っていないか
当時の知り合い、詳しい系の人に尋ねたくて探してみたのですが
残念ながら行きあたる事ができませんでした。あぁぁちょっと不安~。

そもそも、ぜんぜん専門的な事も言っていませんが
ライブ話に関しても、前回からみて
完全な間違いや真逆の勘違いは、一応ないはずではありますが
もし誤りがあったら判り次第、訂正をいれるように致します。


でですね。
かつては演奏会などの裏方もする事もあり、音響さんの腕次第で
耳にする音が全然違う様子も、目の当たりにしてきていたのです。
(知識、技術の他、それらを駆使するセンスが大事と思います)

なので、ちょっと作業ジャンルは違ってきますが
今回の完全版を聞いていると、いかに制作サイドさんが
最初にあったサントラの原点を大切にし、当時に忠実に
丁寧に再現しようと作られたかが、よくよく伝わってくるのです~。
(あくまでも私個人、素人レベルでの認識ですヨ)
とってもとってもベルばら音楽、愛されてるなぁ とも思うのです。

例えが極端かもしれませんけど、死蔵され埋没していた文化財が
きちんと当時のままに、忠実に修理復元されたような気分もありますデス。
大袈裟過ぎでしょか?(笑)
すみません。それだけ私、ベルばら音楽好きなんです。
好きなものが大切に扱われているのは、それだけで幸せですねぇ



続きは後日 

ロフトA開始前
会場内 始まる前、ステージで店舗の人が説明中

正面スクリーン右脇、ステージ上にミニテーブルと椅子。
中央寄りに腹巻猫さん、その隣に司会さんが陣取り
更に見切れている右側奥の一歩引っ込んだスペースが
DJブースのようになっていて
DJ・音響&コメント・突っ込み担当?さんが常駐されていました。
ただし、腹巻猫さんの時は、ほどんど氏の独演会状態。
時間内に話し尽くすべく、弾丸トークぽかったかもしれません(笑)








ミュージックファイル・フェスタ vol.8
2016.7.17 in 阿佐ヶ谷ロフトA

トークライブ・レポもどきです。
千夜一夜記事など既に出ている事は割愛しました。
知識不足でよく判らなかった点もありました。
なので、長い割には内容薄いですゴメンナサイ。
私の雑多な感想が入り放題なのも御容赦下さい


オープニングトークから

お目当ての腹巻猫さんが登場されたのは、5分以上たった頃。
挨拶もそこそこに「時間がないので、さっそく」と告げられた途端
どんっ と流れてきたのが、サントラ曲 “ 麗しき人よ! ” でした。

・・・ふい打ちです。
この曲を聴くと、オスカルさんのマント姿がパッと浮かぶので
いきなり胸きゅんしちゃいましたデス~~っ!
次の瞬間 「別の音でした」 と、ブッチリ切られましたけど(笑)

すぐに差替え " 薔薇は美しく散る " OPカラオケをバックに流しつつ
《完全版》CD制作に関して、どういう点をお話されるか御案内。
既に購入済なファン以外の、フリーな一般さんにも判るよう
説明されるので、以後、所々既出ぽいお話も入りました。


スクリーンをみながら

ブックレットに音源リスト一覧がありますが、そこに載っている
今回、捜索・発見されたテープ等の実物写真をスクリーンに映しだし
それぞれに解説を加えて下さいました。

正面に、どーんと " ポリニャク夫人の歌 " 表記が現れ、どよめく男性陣。
このどよめきはどういう意味かな~?(笑)
男性陣にもベルサイユのばらを、ちゃんと見てる人はいるでしょうし
ベルばらアニメは見ていないけど、サントラ音楽のファンという人も
いるようなので……ポリニャク夫人って有名なのかしら

" オスカルのピアノ " も 映画版で使われたものが、今回テープで
見つかっていましたが、このような録音があったという事は
TV版ピアノや他のクラシック由来曲とは違い
本当にこの場面のためだけに、弾かれたものだったんですね。
映画用、、、腑に落ちたような、残念なような、、、、、ははは
なぜTV版アレンジを使わなかったのかしら?


音源リストの、主題歌関連として載っているものの上から二つ目
【1979年9月28日キティ伊豆スタジオ ~ シングル盤用マスター】
と書かれたものは、ベルサイユのばらOP・ED二曲しか
こちらのブックレットには載っていませんが、実際には
ベルばら以外のまったく関係のない曲と一緒にテープに収まっていました。
私は一番後ろに居たため、はっきりとは見えなかったのですが
渡哲也さんの名前があった御様子?あとマルコポーロの歌とか?

で、ベルサイユのばら主題歌を歌った鈴木宏子さんは
静岡出身という噂があったので、伊豆スタジオで録ったのではないか?
という推測もされていました。
マルチトラックテープそのものは、直径約30cm、厚みが5cmくらい。
重さ5kg だそうですから、漬け物石にできちゃいますね。


テープと一緒に見つかったもの

今回発見されたテープと一緒に、作詞家山上路夫さん直筆の
歌詞カードなども出てきたそうで(もしかしたら山上さんの
手描き文字の歌詞カード、という意味合いだったかも?)

他には " MAGICAL ROSE " などのメロディ譜もありました。
遠目には手描き五線譜に見えました

歌詞カードの曲名部分には
" 星になるふたり(C`est Toi) " は" C`est Toi " だけ
" 私はとらわれびと " は " 愛のとらわれびと " と書かれてあり
これらは、現在のタイトルと元々の曲名が違っていたようだ。とも。

今回、歌詞資料が出てきた事で、これを参考に歌詞カードを
校正したので、旧CDである「サントラ&名場面音楽集」と
今回の「完全版」とでは、掲載されている歌詞の一部が
違っているそうです。さぁどの曲の、どの部分でしょう~?

…帰宅後、確かめてみたらホント、違っていました ぉぉ~
歌詞カードを見ながら聴く、という習慣がないので
わたし、今迄まったく気付いておりませんでした
" 星になるふたり(C`est Toi) "など、歌詞カードを
並べ比べると、間違い探しクイズのようです。
変化したのはどこでしょう?みたいな(笑)


ドルビー と dbx と 職人さん

カセットテープを利用した事のある世代さんなら
dbx は聞いた事がなくても、ドルビーという単語なら
聞き覚えがあるのではないでしょうか。
映画のスタッフロールなんかにも、マークがあったりしましたよね?

ノイズリダクション(ノイズ抑制)方式の違いらしいですが
私みたいな素人には、詳しい事はさっぱりぱり??です

今回発掘されたテープでは、今もあるドルビー式ではなく
dbxを採用されていたそうで、テープが見つかり喜んだものの
あとあとの作業が何やら大変だったらしく…。

そもそも今回発掘されたマルチトラックテープそのものが
古い製品なものですから、それを回せる機材・スタジオ
&容易に扱える職人さん(エンジニア)がいなくて
そこを見つけ出すのが大変だったそうです。
どうやら先のdbxも同じ理由のようで、扱える人、機材が
簡単にはなかったという問題が。


マルチ、ミックス、段々専門的なところに

今回、歌詞資料と一緒に、トラックシート(もしくは録音シート?)
と呼ばれる24コマ(横長二段の升目状)の表に、音(楽器名)の
割り振りが書かれている資料も見つかっていて、これがあると
マルチトラックテープの、どのトラックに何の音が入っているかと
曲全体の楽器編成がわかり、作業がその分容易になった御様子です。

身近で例えるなら料理かな。
そこで使われている食材すべてが書いてあった、とでもいう感じ。
どこに何が置かれているかも判ればね。

食べたものが美味しくて、自分でも作ってみようとした場合
このようにレシピに準じるものがあれば、時間がたってからでも
再現は簡単にできますよね。
何をどのくらい使われてるんだろう?と、1から悩む必要もなくなるし。



長くなったので、わけます


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行ってきました阿佐ヶ谷ロフトA。

念の為書き添えますと、こちら、完全版音楽集の
制作を主導された(と思われる)腹巻猫さんが
完全版トークをしますよ~と告知されていたイベントが
開催された会場でございます


こういうタイプのトークライブは初めてで
もっと若い人が多いかと思っていたら案外そうでもなく
ゲストが登場する度に 「かんぱ~い」 とか
なごなご雰囲気で、気軽に楽しめました。
※参加チケ以外に当日400円以上の飲食をする形。
2オーダー以上で、プレゼント抽選券配布。


来場のお客さんは9割方男性で、全体としては
40人から……50人いたかどうか、かな?
会場の箱いっぱいになっていましたね。
内容からして、おたっきーな空気か?と危ぶみましたが
主催者(司会)さんの個性なのかノリの良さから
わりと明るく軽快な雰囲気でした。

私の斜め隣に、あとから若い女性がいらしたのですが
この人は絶対ベルばらファンだったと思います~ドキドキドキ
見た目年齢的に、アニメリアルタイムさんではなさそうだし
でもここまで来られるという事は濃いファンさんのようだし
……うろうろうろ。話かければよかったかしら?
綺麗な人だったのでちょっと気おくれしちゃいまして……
もじもじこ
他にも、ベルばら話終了後に退席されたお二人組も
おそらくはファンさんだったと思います <勝手に断言


さて今回のイベント:ミュージックファイル・フェスタvol.8
そもそも存在を知ったのも、これが初めてだったので
通常版がどういうイベントなのかは判りませんが
今回のメインは、プログラム表記や配分時間からすると
〈ウルトラマンダイナ&ガイア〉
〈子門真人リスペクト〉の二本立て。

ベルばらについては、最新CD制作情報として
前菜的?時間帯に語られたのみでございます。
30分程と言う事は予め判っていたものの短かったです。
もっともっと聞きたかったですよ~~~っ

腹巻猫さんも結構気合が入っていらしたのか
myパソコン持参で、スクリーンに写真あげたり
ベルばら音楽を流したりと、頑張られていましたが
最後に時間があれば裏話、という
( 私的には一番美味しそうな!? )部分が
結局、時間切れで省略されてしまいました。

冒頭、簡潔に内容を案内されたのですが
いや、絶対これ30分じゃおさまらない内容でしょ。
と思っていたら案の定… あーあ
これは是非、独立した90分番組にして再度の開催を希望いたします!

あ、しまった。
こういう事を会場アンケートに書いてくればよかったのですね。
あああ。。。しっぱいしっぱい。。。。。
次はもうないかなー?とは思いつつも、叶う事ならいつかの機会
腹巻猫さんには、ぜひぜひ完全版の濃ゆい話を
マシンガントークでかまして頂きたいと思うのでありました。

あ~も~マジ残りも聞きたかったですわよっ ふんが~
思っていたより、より専門的な内容向きではありましたけど
猫さんのベルばら愛が滲み出た(それでも冷静な)トークを聞くのは
私的には、じわじわ楽しかったんです。

そういえば、猫さんが想像よりも年齢上の方だったのにも驚き。
”腹巻猫” というネーミングからは想像できない
どこぞの企業のエライ人?という感じの風貌の方でした <個人的感覚


という事で肝心の内容については、ちゃんとまとめてから後日。はい。
当日、会場で映された画像によるものが主だったり
どちらかといえばサントラマニア向き?ネタでもあったので
現状、とりあえず雑多に書き散らかしただけの私の文では
人様には何が何やらな乱文にしか見えないと思うので…(冷汗)
整理してからUPしますデス。ペコ

ロフトA-(2)
  会場入口  (地下一階)

あったらいいなー・・・と 夢みます。
アニメ:ベルサイユのばら
完全版音楽集によるオーケストラ・コンサート。

完全版CDを聴いていると、これだけ曲があるのだし
収録対象外だったクラシック引用曲も含め
充分、演奏会1本仕立てられると思うんですよね。


例えば、開幕はアバンタイトルでオープニング。
まんま、ベルばら始まるよ!と期待させる曲でぴったり。
続けて“薔薇は美しく散る”を演奏されちゃったりしたら
もう掴みはOKで、一気にベルばら世界へようこそ て感じです。
開幕後は馬飼野氏作品とクラシック曲まぜこぜで
完全版CD同様、物語の流れに沿った選曲・構成で参りましょう。

そうそう、コンサートの司会進行はもちろん志垣・田島ペアで
      ・・・案外こちらが目玉になっちゃう?
説明調の解説よりも、物語の内容に合わせた音楽の背景を
ナレーション的に案内…イメージを促す形がいいのかも、と思います。

イメージを膨らませ、記憶を刺激するならば
舞台背景に、ピンポイントで静止画を映すのもアリかもしれません。
動くものには眼が反応してしまうので動画はNGという事で。
演奏会の主役は、なにより”音”ですから。
とかなんとか勝手な事を言ってますが、やれる事は徹底的に盛り盛りで
観客の皆様を泣かせにかかるのです~~~!

・・・うん。夢ですねぇ
ちょっと夢、見過ぎですかねぇ?

夢というなら、あのお二人が揃うのならば、いっそリーディングドラマ仕立てで
生オーケストラがBGM!?みたいな、むっちゃ豪華パターンも考えられるんですけど。
そう、せめてあと20年早ければ(苦笑)

せっかくのお二人様ですが、残念ながら今は声質が変化されているので
ドラマ仕立て、こればっかりは見果てぬ夢でしょうね~・・・夢また夢・・・


という事で、あったらいいな の完全版オーケストラ・コンサート。

あったら絶対行く!
なにがなんでも万難排して参ります!!
で、途中からもれなく泣きまくって周りに迷惑をかける事でしょう。
あぁ我ながら目に見えるようでダメダメです

こんな事を考えてしまうのも、昨年だったか今年に入ってか
CSで、宇宙戦艦ヤマト演奏会を見かけたせいだと思います。
あちらも古くからサントラ音楽には根強いファンがいらっしゃいますもんね。
コンサートか~~~~。羨ましい事です。

あ。
ベルばらの場合は、もしかしてもしかすると
片っ端から譜面起こしから、やらないとダメなのでしょーか?
こうして音源が残っていたとしても、スコアが全てきれいに揃っている可能性は
ゼロに近いと思うので・・・・・さすがにそこからでは無理っぽい。残念。

という事で以上、妄想言いたい放題でした~




司会進行
CIMG4749
   次はピアノです。
    そう。演奏終了後、アンドレが豹変する ” あの時 ” の曲です!
   お、おすかる ・・・その解説はやめてくれ・・・・・





今日も今日とて完全版。

ベルばらアニメで連想するのは、私にとっては「馬」なのですが
サントラを漫然と聴いていると、何処とわからないまま頭の中が
馬シーンで埋まる事があります。
単騎だったり団体さんだったり・・・
シリーズ通して馬に騎乗している場面は多いですよね。

さて、ディスク3にある“ 革命 ”という曲。
これも耳にすると、漠然と馬を駆るイメージが浮かぶのですが
なぜか妙にわくわくするような気分も、同時に心の隅にあるのです。

これは一体なぜかしら?と、よくよく考えてみたところ、この“革命”
第一話、ジェローデルvsオスカル剣対決の場面でも流れていたのでありました。
あの場面、ちょっち好きなんです~~~そっかそっか。
ここで刷り込まれていたという事でしょうかね。<パブロフの犬的な


「 それとも怖いのか?女に負けることが 

どこぞの従者にはマドモアゼル扱いされるし
剣を交わそうとしないジェロさんを、なんとか動かそうと
一生懸命、挑発するオスカルさんが かわゆいです

軽く流していたのに、ピキッ と反応した所を更に突っ込まれ
思わず馬から降りちゃうジェロさんは、若さゆえって感じでしょうか~。
とっても美味しい駆け引きです

no1a

この曲を聴く度、ブラス(吹奏楽)でやればカッコイイのに
と以前から思っておりました。

管と打楽器メインでも結構いい線いく気がするんですけどね。
全体も少し短くアレンジして楽器紹介的に使うのもアリかも。
主題歌の楽譜は市販されているようですが
こちら“革命”なども、どこかで楽譜を作ってくれるといいのにな

※吹奏楽部をブラス、ブラス連呼していたら、今は吹部(すいぶ)というのだと
今時のお嬢さまからチェックが入りました。こんなトコロにも時代の流れが・・・・・








もへもへ完全版。日々音萌え中で~す

子供の頃、シングルは買えたもののLPは高くて手が出せず(涙)
“優しさの贈り物ver.Ⅱ”は、今回、初めて聴いたバージョンでありました。
新ミックスゆえか響きに透明感があって、切なさ倍増になっていますね

「すまないが逃げるぞ・・・遠く、数千マイルの彼方へ」

と走り去るフェルゼンさんの段。(第20話)
自分の場合、“優しさの贈り物”を聴くと、アメリカ遠征へ向かう場面が思い浮かびます。
そしてなぜかこの場面、アニメというよりも、映画を見ている気分になるのでした。

この時のオスカルさん。突然の事に驚き
「フェルゼン!? どこへ」と声をかけますが、その最初の
「フェルゼン!?」の言い方も、ちょっぴり好きでした。
微妙に可愛いのですよぐふふふふふふ<まったくの主観デス

ふぇるぜ~ん!
と駆け出すも馬車は去り、アンドレの傍らに立ちつくすオスカルさん・・・ いっちゃった

BGM “優しさの贈り物” によって消え気味ではありますが、このとき
草地を駆けた彼女の息遣いが、ほんの少しだけ入っています。
聞いてみてください。
ほ~ら可愛い可愛い!! <すみませんわたし腐ってマス…








「・・・いけない。今日は馬の蹄鉄をかえてやる日だ」
20r
「死ぬな。フェルゼン・・・」

この20話ってば終盤、ラストシーンまで名演技続出ですよね。
特にアンドレが~~~。
あえて聞こえるように、ひとり言ぽくつぶやいて席を立ち、離れ…つつも振り返るところがっ

BGM“優しさの贈り物”が、盛り上げるだけ盛り上げて 《 以下つづく 》 なんですもん。
んも~なにそれ!美味しすぎて悶えちゃうわ~~~



完全版CD、連日聴いています。
どんなに美味しいものも食べ過ぎはよくありませんから
聴き過ぎも、ほどほどにしなくては。 ぽんぽこりん

今のところ、入ってなくて残念!という曲は思い浮かばず
2-3小節程度の短いものはなくても平気なので
自分の中では、ほぼパーフェクトなアルバムでございました

今回収録の中で、個人的大当たりだったのは
重なっていた音声を抜いて収録された曲達ですが、中でも特に
“オスカルの肖像”は、自分が全然拘っていなかったにもかかわらず
無意識下に深く根を張り、曲を耳にしただけで心を揺さぶられたのには
とても驚きました。
それだけ使われた場面にぴったりだったという事でもあるのでしょう。

ベルサイユのばらアニメ化にあたり、作品世界に重厚さを加え
その抒情性を深めたのは、間違いなくこの音楽の数々ですよね。

ブックレットの馬飼野氏インタビューを読んでいて
ありがとうございます という気持ちにもなりました。
「自分の音楽の世界の一時代を代表する作品」
と言えるような音楽を残してもらえて嬉しいです。

もっともっと詳しいお話をして欲しかったですが
当時の制作関係者さんには亡くなっている方もいますから
こうして語ってもらえる事自体、ラッキーだったかもしれませんネ。
なんといっても放送終了から35年以上、経過してからの発売なんですもの。
こういうリバイバル商法自体は、昨今珍しくもなくなりましたけど
この音楽集は、単なる焼き直し品ではなかったのが素晴らしいと思います。


こうして完全版発売のきっかけを作ってくれた腹巻猫さんにも感謝です
そういえばサントラ千夜一夜のコラムも、3つ目に更新されていましたが

「あの曲が聴きたい」という願いに応えるべく、収録に踏み切った。
……いや、本当は自分が聴きたいので入れました。


という記述に思わず笑ってしまいました。
この方、どういう人なのか詳しくは存じ上げませんが、そもそも
ベルサイユのばらの音楽を愛している人でもあったんですね。
よかったですよね~
このように “あつかう素材に愛情を持っている人” が
制作に携わっているかどうかは、結構出来上がりに影響すると思うのです。
仕事のための仕事をするだけでは、より良いもの、にはなりませんから。

腹巻猫さん。あと10回くらいコラムにベルばら話を書いてくれないかしら(笑)
もっともっと裏話が聞きたいです



「アンドレ、腕が落ちたな」
CIMG6941
こういう勝気な所をみると、原作ぽ~いと嬉しくなるのですが
CDケース裏の止め絵(ハーモニー)一覧に
このキラキラオスカルさんがいなかったのは、ちょっぴり残念でした。
・・・などというのは、まぁ欲張り過ぎでしょうかね。へへ

たしか…ごく初期の止め絵は姫野さんが描いたけれど
あとの絵は他の人が彩色を担当されたはずで
これだけ雰囲気の違う絵だから、今回は外されちゃったという事かしら。





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