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アニメ様のアニメ語り≪141≫イベントで語られたことから


監督交代と共にキャラクターデザインの変化もあり、これは
キャラクターの表情による表現を重要視する監督の要望であり
実際に監督がサンプルを描いて示した
 そうなので
ものは試しと作品中から、眼のデザインの動きを拾ってみました


前期 瞳の中は〇と、アスタリスクのキラキラで構成 (第1話)
1-(5)
中期 アスタリスクが無くなり、代わりに△が入る (第19話)
19-(18)
後期 〇は小型化し、△が目立つ (第22話)
22-(40)

大まかに区分すると、デザインの変遷はこんな感じかな~
※超個人的趣味基準で美人さんカットをピックアップしたので
引用先が偏ってます。この回から、というわけではありません


この他の特徴としては、前期の瞳は見開いたままのサイズがほとんどですが
中期から瞳の中の揺れが目立ち始め、後期は目を細めたりとサイズ変化が多様。
瞳のデザインだけではなく、目の額縁の役割をもつ眉の描き方や
影の付け方も結構違うので、全体の印象も大きく異なって見えるのでしょうね。

まつ毛も、前期は目尻中心、中期以降は目頭もバサバサ状態になり
それに合わせるように、アイラインも徐々に太くなっていく感じ。
顔にかかる影については、後期になると目の下、涙袋の位置に入る事もありました。

眉については、前期は眉頭からいったん下がりつつ再び上昇カーブを描く
原作漫画に近いライン取りだったのが、後期は原作に寄せようとする意図は
ほぼ感じられないシンプルな形へと変化していました。

…そですね。
目だけに限らず、前期は原作漫画の絵に寄せて、それをアニメとして動かそうと
頑張っている感じをうけますが(本放送の時代を考えればかなりいい線かと)
後期はそこから一歩離れ、アニメはアニメで、と独立した印象かしら。




つづく




第141回アニメスタイルイベント
「アニメ様のアニメ語りvol.1」みました。

2018年2月4日                
会場 阿佐ヶ谷ロフトA             
出演 小黒祐一郎(アニメスタイル編集長)
サムシング吉松(アニメーター&マンガ家)



こちら4日に開催されたイベントの、第一部トークテーマが
"ベルサイユのばら  "ということで、東京在住なら
絶対行っていましたけど、地方在住者には難しかったので
ニコニコ動画で拝見しました。
このためだけに登録してチャンネル購入ですのん。

イベント冒頭「コアなベルばらファンっていますか?」
観客に向かって問われていましたが、その場にいたら
喜んで挙手していましたですよ~ <違

小黒編集長はベルばら関連のインタビューに
多数関わっていた方だからこその、今回のトークであり
会場ではお二人並ばれていましたけど、ほぼ編集長の
独壇場トークでありました…相方さんは相槌要員?(笑)

こちら見て、一言でいうなら「面白かった」です。
更に、もっと言ったってーな!という気分です。
この倍時間お話ししてくれてもいいのにな~~~ん。

内容については、昔の専門誌やDVD付の関係者インタビュー等
既に見ている人には周知の内容もありましたけれど、あらためて
ベルばらファン以外の今時のアニメファン諸氏に、"正確な"情報を
紹介してくれてありがとうございます!というトコロでありました。

わかる方はよくご存じでしょうけれど、ベルばらアニメの場合
作品の絵面が、放送序盤と終盤とで激変していることで
監督のみならず、作画スタッフも大幅に変更があったと
思ってる人がいるんですよネ。

具体的には、アニメ版"エースをねらえ!"を描いた
杉野さんという人が、ベルばらアニメの後半を担当したという説。
今回これについても言及されていて、作画担当については
「違うよ」とはっきり否定されていましたデス。

ここでベルばらアニメのLD画像を舞台背景に映し出し
「アントワネットとお蝶夫人は違うわけですよ」
(ほら)宗方でしょ」
と説明されたのには笑いました。
すごいぴったんこな例え(笑)
LD-BOXのイラストを見てもお蝶夫人にしか見えなくなりましたよ~。

そもそも、このジャケットイラストをなぜか杉野さんに依頼して
商品化したのが混乱に拍車をかけたんですよね~紛らわしいたらたら。


LD
※編集長が、この説明の為に購入したLDは、結局イベント終了2日後に届いたそーです

このあたり当時のスタッフ等については、大方のベルばらアニメファンにとっては
たぶんそこまで気にしていない事かな?とは思うのです。
このスタッフが作ったから見た、というわけではないので。

けど一般アニメファン(マニア)さんには、こうしたデータに拘る人もいるので
今時のそういう方々にも伝わる場で、こうして正確な事を語ってもらえたのは
個人的には大歓迎でした

実際に当時制作を担当したのは荒木さんや姫野さん方々であり
同業者がビビるほどハードで、骨身を削って必死になって作り上げた作品が
違う人の仕事です~とすり替えられたら、それは可哀そうであんまりですもの。



つづく








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