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我ながらしつこいですメヌエット回だけで3つ目ポチポチ。
おまけという名の蛇足ですにゃ


その①
「後の事はジェローデルに指揮をとるように言ってくれ」
と先に帰ってしまうオスカルさんの図。

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このひとコマ前のオスカルさんの顔がですね
寝落ち寸前の幼稚園児にみえるんです~。
半目で、ぼよ~んと無表情。実際は変顔なのでここには載せませんが
なんか可愛くて、うとうとに見えてちょっと笑えます。
「どうしたんだ、ケガでもしているのか?」
声をかけているアンドレさん、ナイスつっこみです<深読みし過ぎ



その②
個人的にちょっとおもろいのを見ちゃったもので。当時の雑誌記事。
この25話を取り上げた記事なのですが、舞踏会終盤。
フェルゼン氏がホールドを外してしまった彼女を抱き寄せる場面で
脚本では「大切なお友達」と言われたオスカルさんが(動揺して?)
ステップを乱した事になっていたのです。

えええ?そーだったの!? と目からウロコ。
「これは失礼を」とフェルゼンさんが謝っていたので、私などは今まで
この人が ” うっかり ” もしくは ” わざと ” 手を離したのだと思い込んでおりました。
びっくりついでに録画を見直してみました・・・が。よく判りませんです(苦笑)
記事ではやたら「お友達」強調された脚本にみえたのですが、実際の放送では
カットされた部分も載っていたので、もしかして決定稿前だったのかしら




その③
ほぉ~~ら奥さま、胸でしてよ? オスカルさまの胸

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ウェストほっそり 胸がぼーん
あんまり言うと、かっこいいオスカルさんが好きな人にはヒンシュクですが
いつもどこに隠してたんですか?もしもし?な具合に綺麗と思います

・・・とか言ってる自分、もしかしてオトコか?思います。  アブナ~イ?








《 第25話 かた恋のメヌエット 》 つづき


「愛する人の不幸を私は黙って見ていられない」

夜のパリで現状を知り、ベルサイユへ
王妃の元へ戻ると告げるフェルゼンに、オスカルはただ黙って頷くのみ。
後ろ姿を見つめながら、安堵と切なさ混じりのような絶妙な表情をしてますね。
アニメのオスカルさんはこうして、無言のまま演技をするので
ながら鑑賞は絶対出来ないのであります~~~見逃しちゃうから


--------七年の空白を越え、七年の苦しみを経て、なお貴方は戻っていった。
素晴らしい事だとオスカルは思います。素晴らしい方だとオスカルは思います。
あなたを心から。初めて ひとりの女として。


馬を駆りたて 河へドボ~ン   なんて辺りは、相変わらずの豪快さですが
7年もの時を想っていたのはあなたも同じですよオスカルさん。
けど、この独白のとおり、アントワネットを愛するフェルゼンの
その姿勢ごと好きなんですもんね。
も~~ど~しようもありません。不憫な子じゃ。。。

そして、この後、舞踏会へ向かう事になるわけですが
報われる事のない想いを終わらせる為に、大きなきっかけが欲しかった他に
オスカル・フランソワではなく、それ以前の、ただのひとりの女として
フェルゼンにみつめて欲しかったのではないかと思うのです…。
・・・あれでバレないわけないのですが・・・・ごほごほ。

…ところで。
「そんなに絞めるな、胴がちぎれる」
とか言っちゃってますがオスカルさん。いったい何を絞めたのかな?
コルセットをつけられない程、背中の開いたドレスですよねこれ。
↑とかつっこんではイケマセン。へへ


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という事でオスカルさん ドレス祭で~す

個人的にはOPにあるように前髪あげて、かわゆいおでこ出して
もっとスタイルかえちゃえ!と思わん事もないのですが
美人さんは、なんでもOKです~
けどよく見ると、微妙に前髪違うんですよね。
いつもはもっとシャープですが、ドレスでは、おとなしめゆるふわちゃん。
ばあやも一応考えているような…ないような(笑)



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キラキラ透過光 恐らくシリーズ中、一番の盛り方なのでは。
もっとも本放送時は、これよりもっと控えめに、甘く見えていたはず。
・・・と、気になったのでビデオで確かめてみたら2割引くらいでした。<個人的感触
現在のTVでこう見えるという事は、当時のブラウン管ならもっと粗いかも。

昔は解像度は低かったし、そもそもTV画面の大きさ自体、小さかったですもんね。
再放送では過去映像を、現行レベルにブラッシュアップしている分、綺麗だけど
過剰効果になっている感じがしますね。


この舞踏会編の、何がいいかと言えば、最初から最後まで
こういう乙女な表情満載なのが、大変美味しゅうございまして

オスカルさんは「カッコイイ」とか「素敵」がマストなので
女の子ちゃんは貴重なのデス~~~~~~~~らぶらぶ
よし、フェルゼンを悩殺してしまえ!



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とか言っても結局泣いて帰るのよね。えぐえぐえぐ。。。。








今週のBS 《 第25話 かた恋のメヌエット 》


ワイルドになってフェルゼンさん御帰還。
野沢那智さん、美声にて本領発揮 
いや~~語る語る。
たぶんシリーズ中で、一番たくさん話している回ですね。
それにしても、あまりにも萌えトコロ沢山あり過ぎて
ワタシ死にそうでス きゅう…



「お会いせずにスウェーデンへ帰るつもりだ」

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思いがけないフェルゼンの変化。

------フェルゼンの心に、もうアントワネット様はいない。
本当だろうか、そんな事って…
でももし、もしそれが本当なら、今ここにいるフェルゼンは
私がこの世でたった一人、愛してもよいと思った人


このあたり、田島さんの語り方もあって、自身に対して
「愛してもいいんだよ」と許しを与えているかのようにも見えます。
この期に及んでまだ、恋愛感情を持つ事自体を封じているような
そんな気配もあるようでいて…勝手な想像ですけど。ちょっと切ない。

(今更ですが)
オスカルさんはこの社会では異端な立ち位置ですよね。
男ではなく女でもない存在。
男女どちらの社会グループにも通常の関係性では属する事が出来ない。
それを苦する様子はありませんが、複雑さは自覚していて。

女性に恋愛感情を抱くことはないけれども、女としてふるまう事もないので
男性の恋愛対象になるとも思っていないんじゃないかな、と。
けれども、頭で考えている事と、本能や感情はまた別であり。


「神があなたを女として性を授けたもうたのが、不思議でならない」


まーったく・・・・・・酷な男め
自分が恋愛対象外であると判っていても、こうもはっきり言われては
(女を否定されているわけではありませんが) 辛いですじゃろー。

フェルゼンも外国人という事もあり、王妃との仲を噂される頃には
異端児的ポジションにありましたよね。
この人にとってのオスカルさんは、利害も絡めず実直で
不義を揶揄することなく、あまつさえ自らの大切な女性を
職務を越えて守ってくれる貴重な友人であり。
大切に思う相手には誠意を尽くす、似た者同士でもあったと思います。

オスカルさんにとっても、自らの特異な部分を意識させることなく
あるがままの自分を、自然に認めてくれる存在であったわけで。
だからね、大切な友人という存在から、徐々に感情が変化してしまったのは
うん、フェルゼンを愛してしまったのは、理解出来る気がするのです。※アニメ版はですが

アンドレくん、ごめんよ~。
気持ちは判るのだが、君はどこまでも近すぎる存在だったのだよ。
子供の頃からずーっと一緒。家族以上にいつも一緒。
オスカルさんにとっては、物理的にも心理的にも、あまりにも近すぎて
平和で安全でずっと安定していたせいで、フェルゼンのような「他人(異性)」とは
認識出来なかったんだと思うよ~~。すまぬ もちょっと頑張っててケロ。



「しっかりしろオスカル。こんなときに何を考えている」

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そんなオスカルさん。暴徒を追いつめているさなか
無意識にフェルゼンを想ってしまい動揺。自分を叱咤します。
仕事熱心な人なのに集中出来ないとは・・・なんとも重症です



「帰って行くんだ、決まった所へ。誰にも止められはしない。誰にも」

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渡り鳥=フェルゼンを暗示してのセリフ。
この辺り、わりと好きな場面です。詩的なところ
伏線ではないけれど連想させたり、直接関係なさそうでいて
暗示しているかのような場面が、アニメでは散見されますよね。


アンドレくん。
オスカルさんも遠回りするけれど君の元へと帰っていくのだよ。
(この時は、そこまで示しているわけではないでしょうけど)
だからもそっと待っててネ。


というところで、長くなったので一旦終了。
またあらためて





今週のBS 《 第20話 フェルゼン 名残りの輪舞

冒頭の朝靄逢瀬の美しい事。
このテイストでオスカル&アンドレverも見たかったナ~。
と、今回も見どころ満載で大変美味しゅうございました

この回に登場する「愛し愛されて何が辛い」で始まる名セリフ。
アンドレさんはつい口にしてしまっていた感もありましたが
それを背中で受けていたオスカルさんはどんな気持ちだったのでしょう。
振り向いた反応が早過ぎて、聞こえていたのかいないのか…。

子供時代は判らなかったけど、これって「伝える事が出来ない」
想いをした事のある人には、すんごい共感する台詞でしょう。
アンドレの語尾が小さく消えていく、その辛さが切ないれす…


「あなただけが頼りなのです、オスカル」
と、秘密の伝言を託される場面。
会話の後半「おまえ」呼びに切り替わっているあたり
芸が細かいな~と思います。
頼みと言いつつ、ゆるやかに命令。

この人は以前から(ポリニャク夫人等に対して) 
「おともだち」発言をする事もありましたが
対等な友人関係など有ろうはずもなく、結局シリーズ最初から最後まで
『王族』ポジションを崩す事はありませんでしたネ。当然ですけど。
どんなに大切に思っていても主従は主従。

伝言の後、雨の中を疾走するご主人を迎えにきたアンドレさん。
気付いた彼女が上体を捻るも、すれ違いざまマントは受け取れず。
ここ好きですわー
幼馴染くんの優しさを小さく喜んでいるオスカルさんと
それを慈しむアンドレの瞳。好き好き。
あ、いえ、私にはそう見えるという事で えへ

oa


今まで(前半期)は台詞や絵で説明する事も多かった気がしますが
前回あたりから、ぐっと雰囲気を感じさせ汲み取らせる演出が増えました。
今回は特にオスカル・アンドレ・フェルゼン三者が良いと思いますデス。
それも凄く繊細な御芝居。
なんとなく眺めていると聞き逃しそうな細かさです。

私、フェルゼン氏は好きも嫌いも特になく、あえて言うなら
原作よりはアニメの方が理解しやすいという程度ですが
舞踏会前にひとり思い悩む場面のこの人。

召使に呼ばれ「ん…?」とか溜息の辺り、物憂い雰囲気が凄くいい感じです。
野澤那智さんやっぱ上手いわ
この頃、声優としては、中堅というにはまだ若い頃だったと思うのですが
でもでも、憂いをおびた大人の魅力むんむんデス。

逆に若いから良かったのかしら。ベテランの頃は、同じ大人の魅力でも
遊び慣れた(スレた?)雰囲気も持ってたから、それが出ちゃうと
アニメのフェルゼンにはちと違う・・・かもかもかも
それにしても、こういう芝居の出来る人、今どのくらいいるのでしょう?
いや、そもそもそれを求められるような作品もないのかナ。


さて車軸の調整をするアンドレに「休む」とゴネるオスカル様の件。
アンドレが一緒になって怒ったり、理詰めで諌めたりせずに
「ははは、そいつはいいや。やってみようか」と受け止め流す対応に
アンドレいいなぁと、よろめきました。こういう旦那ちゃん欲しいわ~
オスカルさんも怒気を削がれて笑うしかありません

結局、策を巡らせ礼装するわけですが、これって
アンドレ発案かなと勝手に妄想しておりまして
ベルサイユに到着した馬車から
オスカルさんが降りた時のアンドレのセリフ → → → 「似合う」

これがね~ちょっと好きなんです自分。
なぜか揉み手になってるアンドレさんは笑えますが
「礼装が似合っている」と褒めてるのと「さあ頑張ってこい」と応援しているのと
両方にとれる声音なんですもの
・・・あれ。なんだか今回アンドレばかり押してる?あらら?? 

それでまあ、礼装そのものは見た目通り麗しいので以下省略。
・・・と思いましたがその魅力には抗えずペタペタ帖


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定番のこちらも↑凛々しゅうございますが
伏せた色っぽさ↓も捨てがたく。でれでれ

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舞踏会の帰り道、呼び止められた朝靄の中。
ここのトコロ。
冒頭場面に近い時刻へと、ひと巡りして重なったのは偶然でしょうか?
違いは朝日が昇るとともに、彼らの状況が次の段階へと動く事。
計算尽くだとしたら凄いかも。

冒頭の朝日はぼんやり鈍かったんですよ。
懊悩するフェルゼンさんを暗示するかのように。
ラスト間際のここでは、心の定まったフェルゼン氏同様
くっきりクリアな陽の光が射してきます。
・・・ってこれは偶然じゃないナ。わぉ

ひとり語るフェルゼンさんに、瞳を揺らしながらも
黙って耳を傾けていたオスカルさん。

彼のこういう一途さ(といっていいのか?)
ただ一人の女性に対する誠実なひたむきさ(に見えるところ)
魅かれた一因になっているように見えますネ。
浮気陰口あたりまえーなドロドロ貴族社会においては稀有だったのでは。
※ここ2話位のモブトークが陰湿な大人モードで微妙に怖いデス。子供アニメじゃないヨ

そしてラストのアメリカ遠征に繋がるわけですが
この一連の流れがなんだか映画的。
人物はみな静かに、言葉少なに語りますがBGMは盛り上がり
アンドレさんは彼女の様子を気にしつつ、あえて傍を離れる。
ラスト、オスカルさんの頬に涙。
うーん、なんて上手いんだろ~~~くぅぅ




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